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【WEB内覧会 玄関#2】玄関の印象を左右する内装材・家具・照明

【WEB内覧会 玄関】の2回目は、玄関の「見た目」で考えたことを紹介します。

来客が真っ先に目にする室内は玄関です。玄関の印象が良いと、その先の空間にも俄然興味がわいてきます。玄関は家全体の印象を左右する重要な空間です。

今回の記事は玄関の見た目(インテリア)に絞り、設計時に我が家が考えたことを紹介します。

  1. 玄関のインテリアで重視した3つのポイント
  2. 選んだ内装仕上げ材・家具・照明
  3. 選ぶときに期待したこと

これから新築の方、玄関のイメージづくりに困っている方の参考になれば嬉しいです。

【WEB内覧会 玄関】では、3つの記事で我が家の玄関を紹介します。

WEB内覧会 玄関編の3つの記事

  1. #1 設計時に重視した4つの機能と選んだ建材(機能性)
  2. 玄関の印象を左右する内装材・家具・照明(見た目)
  3. #3 実用性優先!何かと手間がかからないSIC(収納)

重視した3つのポイント

玄関のインテリア設計では次の3つのポイントを重視しました。

  1. バランス良く和洋ミックス
  2. 共通の仕上げ材で家全体の調和を
  3. 落ち着きと安心感を感じられるように

まず、3つのポイントについて説明し、具体的に選んだ内装材・家具・照明を紹介します。

バランス良く和洋ミックス

家のコンセプトを明確に示すように、日本と北欧両方の要素をミックスさせた玄関インテリアにしました。

北欧の名作家具が多数並ぶ洋のLDKに対して、寝室・客間は和室で廊下は通り土間をイメージした和空間。さらに玄関正面は和の植栽が並ぶ中庭です。

異なる2つの空間の中間に位置する玄関なので、和洋どちらの空間もイメージでき、どちらに進んでも違和感がないように両方の要素をバランス良く取り入れました。

共通の仕上げ材で家全体の調和を

壁紙や床といった内装仕上げ材は、家全体で同じものを採用。玄関だけが特別ではなく、家全体の調和を意識しました。

3畳程度の限られた空間に靴箱や照明が配置されます。壁や床にインパクトの強いものを持ってくると全体の印象が大きく変わります。

そのため、玄関では特別な仕上げ材は採用せず他と同じもの。その先に進んでもイメージが変わらないように選定しました。

落ち着きと安心感を感じられる

ここまで2点は来客目線よりでしたが、3つ目は自分たちのため。玄関なので帰宅時の「帰ってきた感」を大切にしました。

照明はギリギリまで絞った電球色。夜、暗い夜道を帰ってきて柔らかい光を見るとホッと落ち着きます。背の高いグリーンも配置して落ち着きと安心感のある玄関を目指しました。

アイポイントで視線を誘導

ICさんの「主役・脇役のメリハリをつけてアイポイントを絞りましょう」という言葉が印象に残っています。

「分かりやすいアイポイントを用意して視線を誘導する」と、初めての空間でも目線が定まり落ち着きが出ます。また、「見られたくないもの」から視線をそらす効果も。これはありがたいです。

採用した仕上材・家具・照明


ここからは、3つのポイントを実現するために採用した「仕上げ材・家具・照明」について、選定理由と併せて紹介します。

天井・壁クロス(エコフリース)

天井と壁のクロスは「ナガイ エコフリース」を採用。色はアイリッシュグレーで、うっすらグレーではなく、しっかりグレーです。

LDKや廊下も同じ色のエコフリースを採用し家全体で統一。表面の細かい毛羽立ちが塗装壁のような質感を演出します。とても頑丈で玄関のような実用重視の空間にも使いやすい壁紙です。

※詳しくは「【採用した壁紙4種類を比較】それぞれの特徴を活かした適材適所が大切」で紹介しています。

天井と壁の境目には「目透かし」という仕上げ方法を採用し、プラスチックの見切り材を排除。プラスチック独特のテカリはこだわり空間には不要です。

目透かし仕上げとは?

写真のように、天井と壁の角に幅1cm程度の溝を作り、その中でクロスを切り替える手法

天井・壁のクロス突き合わせ部は経年や地震の揺れなどで劣化が目立ちやすい部分。溝の中で突き合わせる事で劣化を隠すことができます
余分に費用はかかりますが仕上がりは文句なしです。

床タイル(Riviera Altica)


床タイルはLDKや廊下と同じ「Rivieraタイル Altica」で色はアントラチッテ

立ち上がり23cmまではタイル貼り。土足空間は靴が当たるなど頑丈さが重要です。水を撒いて掃除することもあるので、水はね対策としても有効です。

タイル割り付け(配置)はシンプルに馬貼りを採用。LDKや廊下は乱貼りですが、框(玄関段差)で貼り方を切り替えています。

巾木(神谷 クッション巾木)

タイルと壁クロスの間には「神谷コーポレーション クッション巾木」を配置。他と同じマットなブラック色です。

この場所に必要なのは見切り材ですが、共通の巾木を見切り材の代わりに使用。ちょうど床面の高さと同じ位置なので、室内空間と見た目を統一することが目的です。

玄関照明(by Edwald Hald)

我が家の玄関の主役。Edwald Haldがデザインした1930年代製のビンテージ照明です。

傘を逆さにしたような飴色のガラスシェードが特徴で、90年以上経過した今でも色褪せない素晴らしいデザインです。

イスラム芸術の影響を受けたデザインや飴色の鉛ガラス、真鍮の緑青が時代を感じさせます。シェード表面の梨地が電球の光を和らげ、落ち着いた安心感のある光を放ちます。

玄関照明 by Edwald Hald

デザイナー:Edwald Hald

元々は画家で師匠は巨匠アンリ・マティス。その後、スウェーデンのガラス工房「オレフォス」のアートディレクターとなる。

オレフォスは1925年のパリ万博で高い評価を受け、ノーベル賞の晩餐会でグラスが使われるなどスウェーデンを代表するクリスタルブランドとなる。

靴箱(by Borge Morgensen)

シューズボックスには主張しすぎないチーク材のビンテージキャビネットを採用。デンマークの家具デザイナー「Borge Morgensen」のデザイン。

元々は神谷コーポレーションの既製シューズボックスが設定されていましたが、面材の「「オレフィンシート」が悪目立ちしそうで却下。

都内ビンテージショップを探し回り見つけたのがこのキャビネット。チークの木目がダイナミックですが、主張しすぎず主役の照明との馴染みやすい点が決め手になりました。

※詳しくは「我が家の北欧家具紹介#4 下駄箱難民を救ったボーエ・モーエンセンのキャビネット」で紹介しています。

デザイナー:Borge Morgensen

シンプルで購入しやすい価格帯の家具を多くデザイン。ミッドセンチュリーを代表するデンマークの家具デザイナー

Yチェアをデザインしたウェグナーとの親交が深い。彼のデザインした家具は人気で、現行品はFredericiaやCarl Hansen & Sonで購入できます。

燻製竹カーテン(大湖産業)

玄関隣のSICとの仕切りには「大湖産業  竹カーテン」を採用。

元はスライド扉でしたが、和の要素を取り入れるために変更。高さが2m以上あるのでインパクトは十分。

天然の竹は隣り合うチークのキャビネットとの相性も抜群。無機質なタイルと竹や木の温かみが好対照です。

最後に

玄関の「見た目」で考えたことを紹介しました。

あれこれ盛りたい気持ちをグッと我慢。バランスに注意してコンセプトを表現した結果、家全体と調和する良い玄関ができました。新築時に意識して良かった点です。

次回のWEB内覧会では、「外出・帰宅動線から考えた玄関収納と設備(動線)」について紹介します。最後まで読んでいただき有難うございました。

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