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Web内覧会

Web内覧会 ビンテージ照明から始まった玄関インテリアの紹介

2021年1月2日

Web内覧会玄関

広い玄関、機能的な玄関などこだわる方も多いです。我が家の場合、1台の照明器具と出会うまではあまりこだわりがなく、建築士の描いた図面のままでした。

1930年代のビンテージ照明ですが、この照明が決まってから、天井の作り込みや廊下のウォールランプ、シューズボックスなど玄関まわりの仕様が決まりました。

今回は玄関の主役、ビンテージ照明からご紹介します。玄関全般の仕様は前回記事からどうぞ。

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柔らかい飴色の光、90年前の照明器具

ビンテージの照明器具は2つありますが、そのうちの1つが玄関を照らす照明です。傘を逆さにしたような珍しい形のガラスシェード。

この照明は、1930年代に Edwald Hald によりデザインされたもので、所々に気泡のある飴色ガラスや真鍮製の支柱・留具・台座に時代を感じます。

内装のイメージが固まらない時は、目先を変えて照明から考えるのも1つのアプローチです。

デザイナー Edwald Haldについて

20世紀を代表する画家アンリ・マティスの弟子として画家を目指していたEdwald Haldは、1916年スウェーデンのガラス工房「オレフォス」に入社しデザイナーとして活動します。

彼を始めとするオレフォスの作品は1925年のパリ万博で高い評価を受け、オレフォスはスウェーデンを代表するガラスブランドとして世に知られる事になります。

現在でもノーベル賞の晩餐会ではオレフォスのワイングラスが使われています。また、そのデザイナーであるEdwald Haldの作品もビンテージとして高値で取引されています。

この照明の特徴について

傘を逆さにしたような飴色のガラスシェードが特徴です。

玄関照明

ガラスシェードの表面には花の模様が彫り込まれています。その上からエッチングによる梨地が施され、6つある電球の光を和らげています。

飴色のガラスには所々気泡があります。ガラス原料に残っていた不純物が、高温の製造過程で燃えてできたものだと思います。

玄関照明

支柱・留め具・台座は全て真鍮製ですが緑青が広がり年代を感じます。通常のペンダント照明では吊りコードで設置位置を調整しますが、これは支柱を切断して調整します。

玄関照明

1870年代後半にスワンとエジソンにより白熱電球が発明されました。その約50年後この照明が作られ、その100年後我が家で玄関を照らしています。

今でも色褪せない素晴らしいデザインだと思います。

購入店舗のご紹介

銀座にあるルカスカンジナビアで購入しました。銀座一丁目駅からすぐの三原通りにあります。1階と3階に別れて多くのビンテージ家具が展示されています。

日本でもトップクラスのビンテージ北欧家具店です。展示されている家具はこだわり抜いた一級品ばかり。家具以外にもオブジェや絵画など素敵なものが沢山あります。

家具の話もさることながら、買い付け時の現地での話もとても面白いです。ご興味のある方は是非どうぞ。

迫力あるチークの木目、シューズボックス

主役の照明が決まりましたが、とても個性が強くまわりの家具も考え直す事になります。槍玉に上がったのはシューズボックスです。

元々設定されていたシューズボックス

元々設定されていたのは、神谷コーポレーションの「クリフ」という製品です。

シューズボックスとして設計されているので機能上は問題ありません。問題は、面材に使われている「オレフィンシート」です。あの照明の下にプラスチックは置きたくありません。

カタログを開き代替案を探しましたが、納得できるものが見つかりませんでした。クリフの値段は10万円前後、もう少し足せば何か見つかると考え施主支給に切り替えました。

奥行き40cm弱という制約もあり、なかなか良いものが見つかりませんでしたが、六本木のKAMADAで見つかりました。Borge Morgensenのキャビネットです。

デザイナー Borge Morgensenについて

Borge Morgensenと聞くと真っ先に思いつくのはSpanish Chairです。現行品はFredericiaで製造されています。革の座面が使うほどに体に馴染むそうで、一時期は購入を考えました。

彼の作品はシンプルな直線で構成されたデザインが印象的です。消費者が購入しやすい価格帯の家具を多くデザインしたそうで、ビンテージ品も比較的入手しやすい価格帯で出回っています。

北欧デザイナーの巨匠としては、Yチェアで有名なHans J. Wegnerがいます。彼もオーク材を使い大量生産しやすい、購入しやすい価格帯の家具を多くデザインしました。

この2人は同じ1914年生まれの同い年です。家具に対する共通する考えもあり、低予算家具のデザイン展覧会へ共同で出展した事もあったそうです。

このキャビネットについて

下駄箱の設置スペースは奥行き40cm弱しかありません。このキャビネットは奥行き32cmと薄く、このスペースにスッキリと収まっています。

玄関収納

引き戸の方が狭いスペースを有効に使えるのですが、この奥行きに加え引き戸も条件に加えると、条件を満たすものは見つかりませんでした。

詳しい製造年はわかりませんが、1950年代にSoborg Mobler社により作られたものだそうです。チークのダイナミックな木目が、Edwald Haldの照明にも負けません。

玄関収納

脚部の先端には別の木材を使っていて靴下を履いているようです。オリジナルの棚板は3枚しかなかったので、収納力を上げるために2枚の桐板を追加、6段にして使っています。

玄関収納

多少建て付けが悪いのか右の扉の締まりが悪いです。蝶番の問題か、箱自体の問題かはわかりませんが、少し力をこめて扉を押し込みます。

下駄箱として使うときの注意点

とても気に入っているキャビネットですが、失敗や注意点があります。

  • スニーカーは問題ありませんが、革靴など大きな靴はまっすぐ入りません。傾けて収納しています。できれば寸法35cmぐらいは必要だと思います。
  • 水勾配があるため両扉を開いた状態だと手前に倒れます。最上段にシナベニアを1枚挟んでビス止めしています。事前に壁補強を入れてもらっています。
  • 脚が木製なので、掃除の時、水がかからないように気を使います。脚にフェルトを貼っているので、周りの水を吸い上げる可能性もあります。脚を外して浮かせて壁付けにするのも方法です。

購入店舗のご紹介

購入したお店は六本木のKAMADA、マンションの中庭に建つ一軒家にあります。予約制で事前連絡が必要ですが、希望の家具を伝えるとショールームに移動して見せてくれます。

国産家具の取扱もありました。今にも動き出しそうな川上さんのCAJAシリーズ、直線と曲線が削り出された彫像のような中村さんの家具が展示されていました。

ケアホルムやフィンユール、ウェグナー、モーエンセンといった巨匠の家具の他、ビンテージのラグや照明器具もあります。ご興味のある方はリンクからどうぞ。

燻製竹の自然な風合いが和モダンに最適

照明・下駄箱も決まり、残るはSICを区切るカーテン。床掃除に水も使いますし、ファブリックカーテンという訳にはいきません。選んだのは大湖産業の燻製竹カーテンです。

琵琶湖の辺り、大湖産業

大湖産業さんの竹製品を知ったのは15年以上前。その頃はアジアン家具が好きで、ヒヤシンスのソファにあうカーテンを探しまわり見つけたのが大湖産業です。

大湖産業の名前の通り、「琵琶湖」のほとりで簾や葦簀の製造を行っています。個人向け販売サイトのドメインが big-lake.co.jp と、こだわりを感じます。

飲食店や商業施設、神社への納入実績も掲載されていますが。豪華寝台列車の「ななつぼし」でも採用されたそうで、実際に設置されている写真が掲載されています。

高機能な布カーテンでなく竹のカーテン

15年前からのお付き合いですが、今までは通常の竹を使ったロールスクリーンばかりです。今回は、飴色の照明やチークキャビネットに合わせて、燻製竹のカーテンにしました。

web内覧会

販売サイトには既成サイズの他、サイズオーダーのページもあります。細かい採寸方法も記載されており迷うことはないと思います。

ホームページは個人向けと業販向けで別れています。デザインも異なりますので、もし業販向けが気に入った場合は、ハウスメーカー経由で購入する事になります。


最後まで読んでいただき有難うございました。次回は、こだわったビンテージ照明や家具を引き立てるための「建築側での工夫」についてです。

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