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【WEB内覧会 玄関#3】実用性優先!何かと手間がかからないSIC

【WEB内覧会 玄関】の3回目は、玄関の「収納(SIC)」について紹介します。

家づくりブログ全般で人気のテーマ「収納」です。収納が苦手な我が家は、SNSで整然と片付けられた写真を見ては、すごいな〜とただ感心するばかり。

夫婦で話し合った結果、「おしゃれさは忘れて、実用性第一の楽できるSICを目指すこと」になりました。

どこまで参考になるか分かりませんが、これから新築の方の一助となれば嬉しいです。

【WEB内覧会 玄関】では、3つの記事で我が家の玄関を紹介します。

WEB内覧会 玄関編の3つの記事

  1. #1 設計時に重視した4つの機能と選んだ建材(機能性)
  2. #2 玄関の印象を左右する内装材・家具・照明(見た目)
  3. #3 実用性優先!何かと手間がかからないSIC(収納)

SICで考えた事

「見せる収納」が人気ですが、我が家の方針は「隠す収納」。ファミクロのような工夫はなく、ただの収納スペースです。

間取り設計時に我が家がSICで考えたことは次の3点です。

  1. 隠す収納なので実用性第一
  2. 掃除・維持が楽なこと
  3. 屋内外のユーティリティ収納

それぞれ簡単に説明します。

隠す収納なので実用性第一

性格的な問題ですが、夫婦揃って細かい収納技は苦手。最近人気の「見せる収納」は絶対にできません。片付ける荷物をSICに放り込みカーテンを閉めて一件落着です。

そのため、SICにおしゃれな見た目は不要。必要なものが収納できて、多少乱暴に扱っても構わない実用性第一の収納空間を希望しました。

掃除・維持が楽なこと

掃除しやすく、維持(片付け)しやすいことを重視。おしゃれさは不要ですが、土足空間なので床が砂まみれというのは困ります。ものが見つからないような荒れた状態もNGです。

棚収納や壁掛収納で床置きを避け水掃除しやすいように設計。収納場所は細かく分けず棚単位でルール化。なんとなく「この辺りかな」という程度の緩いルールで、維持しやすくしました

屋内外のユーティリティ収納

SICが溢れないように、収納するものは「屋内各所で頻繁に使うもの」と「物置が適さない屋外用品」に限定しました。

我が家の収納は4種類あり、それぞれに役割を決めています。

  1. 使う場所の収納に片付ける(大原則)
  2. 使用頻度が低いものは大型ロフト
  3. 屋外で使うものは物置
  4. 不特定の場所で頻繁に使う物、物置が適さない物はSIC

放っておくとSICに置くものが増えそうなので、「どうしようもない時のSIC」というルールにしました。

SICの仕様

出来上がったSICの紹介です。先ほどの3つのポイントを踏まえて仕様を決めました。

間取り・広さなど

SICの主な仕様は次の通りです。

  1. 広さは2畳で玄関に隣接
  2. 天井高は玄関と同じ3m
  3. 照明は天井中央に1灯
  4. 開閉式の換気扇
  5. 出入り口は竹カーテン

照明は1灯だけですが明るさは十分。天井高が高く長尺物の壁掛け収納も可能。湿気・埃・匂い対策で、スイッチに連動して開閉する高気密型の換気扇を設置。

出入り口は珍しい仕様です。元の設計は引き戸でしたが竹カーテンに変更。理由はコストダウンですが、荷物を抱えてても出入りしやすいメリットもあります。

折り上げでレールを隠す

扉をカーテンに変えた時に気になるのがカーテンレール。結構目立ちます。そこで、SIC側のレール取り付け部を10cm折り上げ。玄関側からレールやランナー、取り付け部が見えないように工夫してます。

頑丈で傷に強い壁・床

収納スペースなので壁・床には頑丈で傷や汚れに強い建材を選定。床は玄関と同じ「Riviera Altica」を馬貼り。

壁紙はサンゲツのTH30288(廃盤・後継TH32234)を選択。表面がツヤッとしたグレーの塩ビクロスで、高い耐久性と防汚性が特徴とのこと。チョークで文字を書ける黒板クロスです。

エコフリースとの使い分け

我が家のメインクロス「エコフリース」も耐久性は抜群ですが、値段が高く収納部屋にはもったいない。多機能さや価格が重要な実用空間には塩ビクロスと使い分けました。

奥側1面はDIYで棚設置

収納量を確認してから設置したいと考えたため、造作棚は設置せず。壁面補強だけしてもらい、DIYで棚を設置することにしました。

引越し後、全体の収納感がわかった時点でDIY。ロイヤルの棚柱と木棚用ブラケットを使って小一時間で完成です。

壁面補強とは?

戸建て住宅の内装壁はほぼ石膏ボードで作られています。この石膏ボードはもろく、ねじ止めしても抜けてしまうことが弱点。
そこで壁面補強の出番。石膏ボード裏側に木の板で下地を作ることで、ネジがしっかり止まるようになります。

実用的なスロップシンク

続いて水回りです。おしゃれな「お帰り手洗い」が人気ですが、我が家は実用性第一でTOTOのスロップシンクを選択。

スロップシンクは「洗い物もできるような底の深い流し」のこと。バケツや大きめのジョウロも楽々使え、勢いよく水を出しても水跳ねしないのも便利なポイント。蛇口の先端を外すとホースもつきます

混合水栓は忘れずに

実用性にばかり目がいって蛇口を軽視した結果、お湯のことを忘れてました。我が家はICの指摘で発覚。給湯器から遠いと少し待ちますが、手洗いはもちろん、掃除の時もお湯が出ると便利です。

雑多なものはロースコグ

収納部屋に増えがちな雑多なものは、IKEAのロースコグ(3段ワゴン)に収納してます。必要な時にさっと引き出せて便利です。

細々したものを棚収納にすると、我が家が苦手な小さな箱がたくさん必要。手拭き用のペーパータオル、ドライバーなどの工具類や殺虫剤や庭の除草剤など、段ごとにカテゴリー分けして収納。緩〜い分け方が我が家流です。

大判タイルはワゴンもスムーズ

床タイルで採用している「Riviera Altica」は 30cm×60cmの比較的大きめのタイルです。目地も5mmと狭いのでワゴンの動きもスムーズです。小さくて角張ったタイルを使う場合は動かしにくいかもしれません。

操作パネルやコンセント

収納物の他、セコムの操作パネル、トライブリッドのリモコン、分電盤もSICにまとめました。リモコンニッチは設置せず壁に直付け。

リモコン類は外出・帰宅時に操作するので、この場所が便利。想定外ですが、コストダウンでSIC入口をカーテンにして正解。リモコン操作や確認がとても楽です。

実際の収納状況

紹介できるような状態ではないですが、以下のようなものを収納しています。

  1. 長尺の掃除道具・農資材(物置に収まらない)
  2. アウトドア用品(物置には置きたくない)
  3. 犬用品(室内に置き場所はない)
  4. 脚立×2(使用場所が特定できずロフトは不向き)
  5. 一部の靴(ビーチシューズなど)
  6. 殺虫剤や庭用薬剤(屋内外で使う、保管管理が必要)
  7. 自転車の充電器(外出・帰宅時に便利)
  8. 来客用スリッパ(急な来客でもすぐに取り出せる)

割と上手く収納できてると思います。(もっと上手な人は沢山いると思いますが、我が家には上出来です。)

後悔、壁面補強は全面にすべき

SIC奥側の1面だけ壁面補強しましたが、4面全部補強しておけばよかったと後悔してます。棚や壁フックを増やそうにも、補強がないと簡単に取り付けができません。

下地チェッカーを使って探りますが、使い方が悪いのか失敗も何度か。壁内の電気配線が悪さをしてるのかもしれません。

下地補強の費用はそれほどかかりません。必要な収納スペースは時々で変化します。自由に調整できる全面下地補強が絶対おすすめです。

最後に

我が家のSICを紹介しました。おしゃれ空間とはほど遠く、後悔点もありますが、実用的で便利な収納空間ができたと思います。

ファミクロが人気なので参考になるか分かりませんが、我が家のSICのポイントをまとめます。

  1. 実用性第一の隠す収納
  2. 掃除・維持(片付け)が楽なこと
  3. SICはユーティリティ収納
  4. 収納棚や壁フックはDIYで後付け
  5. 仕上げ材選びは耐久性で
  6. 多用途で便利なスロップシンク
  7. 雑多収納には3段キャリー(IKEAロースコグ)
  8. 壁面補強は全面がおすすめ(後悔ポイント)

最後まで読んで頂き有難うございます。WEB内覧会 玄関編は今回で終了です。次回からは、我が家の特徴でもある「回遊廊下」を紹介します。

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壁にネジを打ち込む際、下地を探すのに使うのが下地センサー。下地があるところでは、光と音で教えてくれます。壁面補強がベストですが補強がないところはこれ。持っていると便利な道具です。

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