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電気代高騰対策で導入した太陽光・トライブリッド蓄電システム(後編)

電気代高騰対策で導入した太陽光・トライブリッド蓄電システム(後編)

新築から2年経過し太陽光・トライブリッドパワコン・蓄電池を設置しました。パワコンに限らず後付けで気になるのは配線・配管の見た目。こだわって選んだ外壁や内装なので、使いやすく出来るだけ目立たないように設置したいですね。

そこで今回の記事では「トライブリッド蓄電システム」を後付けするとどんな配管になるか?また、新築時に行なった事前準備や設置後にわかった残念ポイントを紹介します。これからトライブリッドを導入予定の方、蓄電システムは少し先という施主の方、検討の参考になればと思います。

前々回の記事では「導入した太陽光パネル・自宅環境の紹介」、前回は「トライブリッドパワコン・蓄電池」について紹介しています。

太陽光・蓄電システムの設置工事

工事は屋根の上の太陽光、屋外のパワコン・蓄電池、屋内の機能分電盤と3手に分かれて実施。朝9時に始まり撤収したのは18時半過ぎです。まずは、配線図から工事内容を紹介します。

配線図(単線結線図より)

配線図で特徴的な点は「蓄電池と太陽光」が1つのパワコンにつながる事。V2Hを導入する場合もここに接続されます。既存の分電盤の前に「切替(機能)分電盤」を設置して、電力会社からの「系統電力」と「蓄電池・太陽光電力」をパワコンの制御のもと自動で切り替えます。

パワコンの運転モードや発電量確認、蓄電池の動作設定は切替分電盤からつながるリモコンで操作。小型のWi-Fi子機(指定モデル)を設置してルーターに接続し、ニチコンのクラウドサービスに連携する仕組みになっています。(ニチコンオーナーズ倶楽部)

太陽光パネルの設置工事

太陽光パネルの設置では職人2人で作業。平屋のため足場は組まず昇降機がついた脚立でパネル・架台を荷上げ。足場があれば+10万円らしいのでこの点は平屋のメリットです。9時にスタートして16時には終了。昼休憩を含むので実働6時間程度。

見ていて作業時間に影響しそうな点は、「足場有無」「傾斜架台有無」「屋根勾配」「積載量」の4点です。我が家の場合は「なし」「あり」「1寸」「5.6kW」で総じて作業はしやすく作業時間は短くて済みました

切替分電盤・リモコンの設置工事

切替分電盤・リモコンの設置は9時〜15時の6時間で、休憩除くと実働5時間です。リモコンの設置場所で無理をお願いしたので、ホームセンターへケーブルカバーを調達に行ってました。その時間を除くともう少し短くあっという間、気がついたら分電盤が増えてました。

この作業の間に停電作業は2回。事前に〇〇時ごろに停電作業と聞いていたのでPCは問題なし。手間だったのは「DSU・ルーター」「フェムトセル」「セコムホームセキュリティ」。DSUの起動を確認して、ルーター・フェムトセルを再起動、停電前後にはセコムに電話。予想外のところが面倒でした。

パワコン・蓄電池の設置工事

9時スタートで終了は18時ですが、分電盤作業が終わった方も途中合流して作業。このため実働は11時間程度。蓄電池を最後に設置し動作確認。系統(電力会社)電力が遮断され電気が消えると、一瞬で蓄電池の電力に切り替わり電気が点灯。本当に瞬停です。

蓄電池は屋内・屋外どちらも設置可(屋外の場合は専用ケースが必要)ですが、屋内設置の場合、屋外のパワコンに戻る配線も必要。パワコンと蓄電池を屋外に設置すれば、パワコンから切替分電盤につながる配線のみ。高気密住宅、穴は少ない方が良いです。

事前準備と残念ポイント

ここからは設置前の準備、失敗したと思う点を紹介します。分かっていれば新築時に仕込めるので、これから設置の方は参考にしてください。

事前に準備していた配管

事前準備していたのは次の3点、

  • プルボックス内に外部貫通のPF管
  • プルボックス〜分電盤のCD管
  • 分電盤周りのふかし壁

PF管を使ってパワコンからの配線を宅内に引き込み、CD管を通って切替分電盤に接続。切替分電盤からふかし壁の内側を通って既存分電盤につながります。元々はテスラパワーウォール用に仕込んでおいた仕組みですがトライブリッドにも流用できました。

残念なリモコンの設置場所

一番残念なのはリモコンの配置。本当はキッチンのインターホン付近に設置したかったのですが、通信ケーブルを通す配管がなく断念し玄関脇SICに設置。発電・蓄電状況を見に行ってから食洗機や乾燥機といった高電力家電を動かしますので、毎度面倒です。

屋外との接続は時間をかけて考えましたが、リモコン用の配線まで頭が回りませんでした。各種リモコンを1カ所に集約する場合分電盤からの予備配管も用意しておくと将来の設備設置で活用できます。

残念な外部貫通PF管の位置

トライブリッドパワコンは本体裏側から直接宅内に配線することができ、壁面に余計な配管が無く見た目スッキリします。ところが、外部貫通PF管の高さがトライブリッドパワコンの設置位置と合わず。元々はパワーウォール用で地面高30cmに設置していて、トライブリッドパワコンまでは1m以上離れてます。

この結果、写真の通り多数の配管が壁面に露出している状態です。パワーウォールから方針変更した事の問題ですが、事前に色々考えただけに残念な見た目だと感じます。犬走りで人目につかない事が救いです。

今後、V2Hでの配線計画

最後に今後導入予定のV2Hの配線について。V2Hもパワコンに接続され今回設置したリモコンで操作できるので、屋内作業は切替分電盤まわりの作業のみ。駐車場まで続く配線埋設で土仕事がありますが、今回よりも早く終わりそう。後から機器を追加できるトライブリッドのメリットを感じます。

トライブリッド工事編のまとめ

トライブリッド導入工事でのポイントをまとめます。

  • 太陽光・トライブリッドパワコン・蓄電池・切替分電盤の設置工事は1日で終了
  • 太陽光の傾斜架台設置に時間がかかっていた
  • 工事途中で複数回の停電作業あり、PC・ネットワーク機器が煩わしい
  • 新規にリモコンが設置されるので、設置場所までの予備配管を新築時に導入しておくと便利
  • 蓄電池を屋外設置すれば、屋内外の貫通配線は1カ所だけ

最後まで読んで頂き有難うございます。トライブリッド蓄電システム「導入編」は今回で終わりです。次回は太陽光・蓄電システムを導入した効果を紹介します。予想以上に発電量が多く喜びの一方、EV・V2Hが無いので発電電力を使いきれていない状況です。

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