PVアクセスランキング にほんブログ村

エネルギー

電気代高騰対策で導入した太陽光・トライブリッド蓄電システム(中編)

2022年11月14日

https://iconsinmyhouse.com

前回の記事では、電気代の高騰対策で導入した一連の設備のうち太陽光パネルについて紹介しました。今回の記事では「パワーコンディショナー」「蓄電池」について紹介します。

太陽光パネルから得られる電気・蓄電池に貯めらる電気・EVに使用する電気は全て直流。一方で、電力会社から購入し家庭内で使用できる電気は交流です。このため、太陽光パネルを設置するだけでは発電した電気を家庭で使うことはできません。

そこで必要となる設備が「パワーコンディショナー(パワコン)」です。太陽光電力を家庭で使う時・蓄電池に深夜電気を充電する時に、直流と交流を変換する設備です。さらに、今回導入したトライブリッドパワコンには他のパワコンにはない特殊な機能が備わっています。

トライブリッドパワコンの仕様詳細

パワコンの仕様詳細

パワコンにはニチコン株式会社の「トライブリッドパワコン ES-T3」を選択しました。屋外設置が可能で、軒下の壁面に設置してます。幅・高さ共に65cm前後で重量は44kg、壁面に設置すると結構な存在感です。重量があるので壁面強度も重要です。

複数の機器を直流のまま接続

太陽光・蓄電池・V2Hを直流で接続できます。このため各機器間で電気を移動する場合、直流・交流変換による電力ロスが発生しません。これがこのパワコンが持つ特殊な機能。トライブリッドパワコンを選択した最大の理由です。

例えば太陽光電力を蓄電池に貯めて使う場合、通常のパワコンだと家庭内の分電盤を経由するため

  • 太陽光(直流)→家庭内(交流)に変換
  • 家庭内(交流)→蓄電池(直流)に変換
  • 蓄電池(直流)→家庭内(交流)に変換

合計3回の直交変換が発生します。これがトライブリッドパワコンになると、

  • 太陽光(直流)→蓄電池(直流)で変換なし
  • 蓄電池(直流)→家庭内(交流)に変換

たった1回の直交変換しか発生しません。変換1回あたり5%前後の電力ロスが発生するので、トライブリッドだと約10%ロスが少なく効率よく電気を使えます

システム全体を一元管理

太陽光・蓄電池・V2Hを1つのシステムとして一括管理できます。液晶モニター付きのリモコンが付属していて、このリモコンから接続機器全体の動作モードを選んだり、リモンコン画面上で機器ごとの動作状況を確認できます。

例えば、グリーンモードを選ぶと昼間の余剰電力は蓄電池やEV(V2H)に自動的に充電され、太陽光発電の出力が下がる夕方以降は、蓄電池やEVから自動で放電し購入電力を削減します。機器1台1台を操作しなくても、複数の機器を一括操作できるのはトライブリッドの大きなメリットだと感じています。

トライブリッドパワコンの特徴まとめ

その他にも色々メリットがあります。トライブリッドパワコンの特徴・利点をまとめると以下の通りです。

  • 機器を直流で繋ぎ変換ロスを削減するため効率的
  • 複数の機器を1つのシステムとして運用でき手軽
  • パワコンが1台に集約され省スペース維持管理も1台で済む
  • 既存太陽光パワコンの置き換え、蓄電池やV2Hは後付けが可能

ただし、注意点もあります。

  • 屋外設置なので高気密住宅は配線穴の事前準備が必要(次回紹介)
  • 通常のパワコンと比べると値段は高い

太陽光と蓄電池の組み合わせだとハイブリッド蓄電池も選択肢です。このためトライブリッドは、太陽光とV2Hの2種、蓄電池を含めた3種連携で効果的です。

蓄電池の仕様詳細

蓄電池の仕様詳細

トライブリッドパワコンとセットで蓄電システムを構成する「ESS-T3S1」で、4.9kWhと7.4kWhの2種類をラインナップ。EV不在時のつなぎとして使うので、1kWh×5時間あれば十分と判断し4.9kWhを選択しました。

設置は屋内・屋外選べますが、屋外設置だと屋外用ケースが必要で別途5万円。床置きで土間コン基礎の上にブロックをおいて設置。テスラパワーウォール用に準備していた土間コンが役に立ちました。奥行き23cmと薄型なので犬走りに設置しても邪魔になりません

後から1基を増設可能

最小容量の4.9kWhを選んだ理由はもう1つ。蓄電池は後付けで1基追加し、最大2基での運用が可能です。価格を比較すると次の通りです。

  • 4.9kWh 120万円(24.5万円/kWh)
  • 7.4kWh 170万円(23万円/kWh)
  • 9.9kWh(4.9kWh×2) 240万円(24.2万円/kWh)

kWh単価で比較するとそれほど大きな差ではありません。V2Hも導入することを考えれば、足りなければ後から追加で十分だと考えました。

200V対応の全負荷モデル

輸入品のIHコンロや食洗機の他LDKのエアコンも200Vです。このため200V対応は必須条件。さらに分電盤全体をバックアップできる全負荷なので、停電時、特定配線へのコンセントの差し替えは不要です。

工事中に停電状態を確認できました。系統電力(電力会社の電力)を遮断するとすぐ、蓄電池からの放電が始まり照明が点灯。何の作業もせず1秒足らずで切り替わります。これだと停電に気づかないかもしれません。

(中編)トライブリッドパワコン・蓄電池のまとめ

導入したトライブリッドパワコン・蓄電池のポイントをまとめます。

  • トライブリッドパワコンは直交変換ロスが少なく効率的
  • さらに接続機器をシステムとして一括操作・管理できる
  • 接続機器は必要に応じて順次追加可能
  • 蓄電池は最大2基まで増設可能
  • 全負荷なので停電時にコンセントの差し替え不要
  • 停電時は自動で自立運転に切り替わる
  • V2H併用ならばEV不在時間次第で蓄電池容量を決める

次回(後編)では各設備の配線状況を紹介します。「新築後に後付け」を選んだ我が家は、「高気密住宅の壁に穴を開けること」に抵抗を感じ、事前に配管準備を行いました。事前に準備したこと、実際の配線状況を紹介します。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

太陽光・蓄電池で購入電力が大幅減!導入1週間の効果と課題

2022/11/24

トライブリッド蓄電システム(創蓄連携)を導入してから1週間が経過。太陽光・蓄電池の導入効果を1週間の購入電力を元に紹介します。また、その中で分かった課題についても紹介します。

電気代高騰対策で導入した太陽光・トライブリッド蓄電システム(後編)

2022/11/21

新築から2年経過し太陽光・トライブリッドパワコン・蓄電池を設置しました。パワコンに限らず後付けで気になるのは配線・配管の見た目。こだわって選んだ外壁や内装なので、使いやすく出来るだけ目立たないように設 ...

電気代高騰対策で導入した太陽光・トライブリッド蓄電システム(中編)

2022/11/20

電気代の高騰対策で導入した一連の設備のうち「パワーコンディショナー」「蓄電池」について紹介します。我が家はニチコンのトライブリッドパワコンを選択。他のパワコンにはない特殊な機能が備わっています。

電気代高騰対策で導入した太陽光・トライブリッド蓄電システム(前編)

2022/11/20

今回の記事では、我が家が導入したトライブリッドパワコン・太陽光・蓄電池の仕様について紹介します。併せて太陽光を設置する我が家の屋根仕様・周辺環境についても紹介します。太陽光や蓄電池、V2Hの導入を検討している方の参考になればと思います。

V2H導入#3 V2H・蓄電池選びで重視した、たった1つのポイント

2022/7/27

電気代・ガソリン代が高騰する中、太陽光・蓄電池・V2H・EVの導入を決定。導入するのは優れた充放電効率を誇る「トライブリッド蓄電システム」。この記事では「パワコンの数・変換効率」を切り口に「なぜトライブリッドを選んだか?」について紹介します。

READ MORE


良く読んで頂いている記事


窓掃除ロボットHOBOT 2S ロボットで本当にきれいになるの?

大きなフルハイトの窓は開放的、冬でも日差しをたっぷり取り込めるので人気です。 しかし、綺麗な状態を維持するのは大変です。特に梅雨など長雨シーズンは、掃除しても掃除してもすぐに汚れます。 我が家は、中庭に面して「幅1.5m 高さ2.4mの大窓6枚」「2.4m高のテラスドア2枚」があり、軒が無いのでしっかり雨が当たります。 雨上がりには水染みや水垢がくっきり。入居直後は隔週で窓掃除をしていましたが、段々億劫になり最近は半年近く放置してました。 そんな状況を打開するため、試しに購入したのが「窓掃除ロボットHOB ...

ReadMore

オール電化にして後悔?1年半暮らして感じたメリット・デメリット

今までガス・電気併用で生活してきた我が家にとって、オール電化は「理屈上は良い」と分かっていても「不安が残る」決断でした。そんなオール電化生活もようやく1年半が経過。 色々トラブルもありましたが、実際に暮らしてみて「オール電化を選んでよかった」と感じています。今回の記事では次の3点について紹介します。 今回の記事のポイント オール電化を選ぶ時に感じた不安とその結果 最終的にオール電化に決めた理由・メリット 住んでから分かったオール電化のデメリット オール電化を検討中の方、これから新築の方の参考になればと思い ...

ReadMore

フェムトセル

携帯電波の入らない家(解決編)フェムトセルで電波はどれだけ改善したか?

我が家は「携帯電波が入らない家」、新築の途中、窓・屋根・外壁が出来上がった時に発覚しました。フェムトセルの導入条件は、新築住宅には複雑でなかなか手続きが前に進みません。 引っ越しから3週間遅れでフェムトセルが稼働し、宅内でも電話を使えるようになりました。我が家は大きな中庭のある変則的な間取り。Wi-Fiも含めて電波を使う通信にはハードルが高いようです。 今回の記事では、フェムトセル導入前後での電波改善状況についてまとめます。フェムトセル導入手続き、中庭のある間取りのWi-Fi事情は、こちらの記事でまとめて ...

ReadMore

イーサネットバックホール

Wi-Fi電波が弱い問題#2 イーサネットバックホールとDecoX20で解決

「中央に大きな中庭がある平屋」という特殊な間取りで、家全体にWi-Fiを張り巡らすために、バッファローのWTR-M2133HSによるメッシュWi-Fiを選びました。 家中なんとか使える状態にはなりましたが、ランドリーや寝室の電波が極端に弱い状態。ロフトに上がる階段に中継機を置いているので、登り降りで危ないと感じる事もあります。 そんなWi-Fi事情の中で最大の問題は、親機と中継機の通信状態です。設置場所の都合もあり、親子の通信でかなりのエラーが発生しています。一連の問題を解決するために「イーサネットバック ...

ReadMore

タイル床のメリットデメリット

タイル床のメリット・デメリット、建てる時は大変、住んでからは手間要らず!

我が家はデンマークの建築家「Halldor Gunnløgsson」の自宅をイメージして設計。その家の床は大理石ですが、それは予算オーバーなので石目調のタイルを採用しました。 タイル床での生活は初めてなので、ネットで見かけるデメリット情報に不安を感じていました。実際に建てて1年住んでみて感じた「タイル床のメリット・デメリット」をまとめます。 結論としては、建てる時は費用・手間・時間がかかるが、住んでからは手間要らず。選んでよかったと思います。 その他、家づくりに関する記事はこちらからどうぞ。 こちらもCH ...

ReadMore

クラピア

3ヶ月経過したクラピア、植えた場所によって成長具合に差が出ました

6月上旬に植え付けたクラピアですがとても元気に育っています。今年の夏は雨も多かったので、たっぷりの水と太陽で驚くほど広がっています。 芝生よりも成長が早く手間の少ないと考え、グランドカバーにはクラピアを選びました。期待通りの成長の早さですが、場所によって成長に違いがあります。 モサモサすぎる部分を刈り込みましたが、。刈り込みながら陽当たり・水捌け・土の状況など成長の違いについても考えてみました。 植え込み直後、1ヶ月後の記事はこちらからどうぞ。 こちらもCHECK こちらもCHECK 目次(ジャンプできま ...

ReadMore

エアコン目隠しルーバー

コストダウンのため、エアコンの目隠しルーバーをDIYで作成したら、ハウスメーカーにも大好評!

内装にこだわり始めると、エアコンの設置方法は悩みどころです。特に、LDK用のエアコンはサイズが大きく存在感があるので、インテリアの雰囲気を崩さないように設置したいと考えました。 見積りには目隠しルーバーが設定されていましたが結構な値段。そこで、思い切って自作しました。試行錯誤・手間と時間はかかりましたが、見た目も内装と調和しコストダウンにもなりました。今回は、そんな大好評の「可動式のエアコン目隠しルーバー」を紹介します。 また、関連記事はこちらでも記載しています。 こちらもCHECK 引っ越して最初にやっ ...

ReadMore

フェムトセルの導入

携帯電波が入らない家(導入編)、3ヶ月かかった、全体像の見えないフェムトセル導入手続き

iPhone3Gが発売され、便利なものができたと飛びついてから10年以上。生活インフラとして当たり前に使っているスマホですが、「使えない」と大変です。 前回記事で紹介した通り、我が家は「携帯電波の入らない家」。引っ越し時は家電・家具の搬入など携帯電話が必須なので、引っ越し前にフェムトセルの設置を目指しましたが、残念ながら間に合わず。こんなに手続きが分かり難いとは思いませんでした。 そこで今回の記事「導入編」では、DOCOMOフェムトセルの導入方法・手続きのポイントを紹介します。新築で導入する場合、既存の建 ...

ReadMore

植えてはいけないトクサ

「植えてはいけない」と言われる「トクサ」、植えた理由と地下茎対策

世間では「植えてはいけない」と言われる植物がいくつかあります。我が家の外庭法面や中庭の一角に植えた「トクサ」もその1つ。 「植えてはいけない」と言われるとインパクトがあるので身構えてしまいます。実際は、「軽い気持ちで植えてはいけない」「付き合い方を理解して植えましょう」という意味が正しいと思います。 今回は、「植えてはいけないと言われるトクサを植えた理由」「トクサの地下茎対策」について紹介します。 外構・植栽関連の前回記事はこちらです。 こちらもCHECK 目次(ジャンプできます)Page 1「植えてはい ...

ReadMore

片流れ屋根の太陽光

北向きの片流れ屋根、太陽光パネルはあまり載らない?

新築住宅の5軒に2軒が太陽光を導入するそうで、10年前に比べるとかなり普及したと感じます。FIT制度の効果は絶大です。 御多分に洩れず、我が家も太陽光設置を考えていましたが、目的は売電というより災害対策。災害時でもエネルギーを作れる点に魅力を感じていました。 最終的に新築時には導入せず先送りましたが、検討過程で気になったのは「北下がりの片流れ屋根と太陽光の関係」です。 今回の記事では、新築検討時の情報をもとに以下の事を紹介します。 この記事のポイント 太陽光を設置する上での北下がり屋根のデメリット 北下が ...

ReadMore

-エネルギー
-