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DIYエアコン目隠しルーバー、構造上の補足情報と1年後のメンテナンス

夏も終わりクーラーを使うことも無くなりました。冬は床暖房中心の生活になるので、しばらくはエアコンの出番はない見込み。

DIYで製作したエアコンルーバーも使用開始からもうすぐ1年。でネジの緩み・摺動具合の調整のため、取り外して細部を確認しました。

ルーバーの特徴や構造に関する記事はこちらからどうぞ。

多くの方にご訪問頂いており、Google検索でも常に上位表示されています。有難うございます。

今回の記事では、前回記事で紹介しきれなかった細かい点、改善が必要だと思う点、1年弱経過し調整した点をご紹介します。

初回記事で紹介できなかった点

初回記事を書いたのは引っ越しの2ヶ月後です。このルーバーは既に設置済みだったので、細かい部分の写真を撮れずイラストで代用しました。

点検とエアコン掃除のために取り外した機会に細部の写真を撮影。前回記事の補足として説明します。

羽根を連結する紐について

羽根を開閉する時、まとめて全ての羽が動くように全ての羽根を2本の紐で連結しています。前回はイラストで図示しましたが、写真を撮れたのでご紹介します。

エアコン目隠しルーバー

紐の末端は、羽根が折り込まれる側はフレームに固定して可動域を制限。反対側は紐の張りを調整できるように、羽根裏で結びを作るだけにしています。

エアコン目隠しルーバー

羽根のコーナーに穴を開け、穴を通しながら結びを作り次の羽根へと繋ぎます。結びの間隔が不均等だと、紐の張りムラで開閉時に上手く連動しません。

調整できる結び方で少し緩めに全ての羽根を連結します。その後、フレームに固定した側から順番に張りを調整し、最後に羽根裏に留めた結びでたるみをとって調整をします。

エアコン目隠しルーバー

羽根を固定するためのフェルトテープ

紐の張りを調整しても完璧に固定する事はできません。羽根がフラフラしないようにフレームの底面側に、フローリング傷防止用のフェルトテープを貼って抵抗を作ります。

エアコン目隠しルーバー

フェルトテープと羽根下部が干渉して動かない時は、羽根を固定しているネジを緩めたり、フェルトテープの厚みをカッターナイフで調整します。

エアコン目隠しルーバー

ダイソーのフェルトテープを使いましたが、厚みが2mmもあるので調整必須です。通販サイトなら1mm厚のテープもあるので調整が楽です。値段は高いですが、色も選べておすすめです。

壁の傷・汚れ防止テープ

塗料を塗っているので設置時に周りの壁を汚さないようにルーバー側に養生しています。上部は黒の布テープ、下部は滑り止めと傷防止を兼ねてフェルトテープを使用。

エアコン目隠しルーバー
エアコン目隠しルーバー

木造軸組の建物は地震時揺れるのでルーバーの滑り落ち対策です。ルーバーの自重、フェルトとフリース壁紙の摩擦を利用した対策です。

ネオジウム磁石による固定

ルーバーの背面には合計3つのネオジウム磁石をネジ留め。壁の対応する位置にL字アングルを固定。エアコン側・室内側への倒れ込み防止としています。

エアコン目隠しルーバー
エアコン目隠しルーバー

前回記事に図示しましたが、我が家は天井材の張り出しがありルーバーが室内側に倒れません。滑り落ちさえ対策すれば、この程度の固定で地震時の落下リスクを回避できると判断しました。

張り出しのような構造的な支えがない場合は、もっと強力な磁石を使うか、ネジ留めする必要があります。

改善が必要だと思う点

簡単な図面だけで行き当たりばったりで作りましたが、とても評判が良くコストダウンもできたので気に入っています。参考にさせて頂いたサイトはこちらです。(とても丁寧です。)

もし、もう一度作るなら他の方法にしたいと思う点もあります。そんな要改善ポイントをご紹介します。

羽根の連結は金属のリンクバーがベター

羽根と羽根の連結に金属の薄い板を使えば、開閉の仕組みもシンプルでスムーズな動きになります。手頃な金属板が見つからず穴あけ道具もなかったので、紐で代用しました。

紐の長さを完璧に調整する事はできないので、羽根ごとに微妙な開き具合・閉じ具合の差があります。ビシッと閉じたり開いたりしたい場合は、金属のリンクバーを探した方が良いです。

普段は気になりませんが、ふとした時に微妙に開いている羽根が気になります。もし再製作となれば、次はリンクバーを探したいと思います。

塗料選定と下地処理

扉に合わせてマットブラックを選びましたが少しマット感が強すぎました。建築と並行してルーバーを作ったので、ゆっくり質感まで合わせる時間がありませんでした。

賃貸マンションで作業したためグラインダーも使えず、板面のペーパー掛けが不十分です。塗料ののり具合にムラがあり、光が当たると濃淡が浮かびます。

もう一度作るなら、広い場所で作業し基本的なところを丁寧に仕上げたいです。

フレームの奥行きと強度

つけ外しの軽さを優先してフレームには60mm幅・15mm厚の檜材を使いました。全体的な強度や耐久性を考えると、もう少し幅広で厚い木材を使う方が良いと思います。

つけ外し時、フレームの強度が弱く全体がたわみます。現時点では実害はありませんが、たわむ度に羽根の付け根から軋む音がするので気を使います。

60mm幅だと羽根を開くと自立できません。我が家のような固定方法(アングルと天井板材のサンドイッチ)だと良いですが、それ以外は安定感を考えれば幅広のフレーム材が安心です。

1年近く経過して調整した点

1年近く使ってきたので不具合も考えらます。取り外したので一通り確認しました。

固定用のL字アングル

ネオジウム磁石を受ける3つのアングルのうち、天井につけたアングルのネジが緩んでいました。

エアコン目隠しルーバー

天井側はアングル1つで固定しており、地震の軽微な揺れでもネジに力が掛かっていたと想像しています。天井なので高さもあり揺れ幅が大きいのかもしれません。

次に外した時に緩んでいたら、アングルと磁石を2つ追加して3点留めにする予定です。

羽根固定用のフェルトテープ

先ほどの羽根固定用のフェルトテープですが、調整済でしたが一部干渉が強くなっていました。摺動部には羽根の重みがかかり続けるので、クリアランスが小さくなったようです。

先ほどの写真の通りカッターナイフで表面を隙とって調整しました。

1年弱使用する中で気を使った事

ルーバーに触ることは稀ですが、羽根厚やフレーム厚、塗料など軽さや見た目を優先して攻めた作りになっています。少々気を使うこともあります。

羽根の開閉

半年に1〜2回と頻度は少ないですが、羽根を開閉する事がありました。久しぶりに開く(閉じる)時、思った以上に動きが硬いことがあります。

力ずくで動かすわけにいかず、3〜4枚の羽根を順番に少し動かします。一旦全ての羽根が動くと引っ掛かりが取れて全てが動きます。

羽根の取り付け角度にムラがあり、下のフェルトとの干渉具合が羽根ごとに異なります。動かし始めは慎重にという点が気を使います。

結構目立つ白ボケ汚れ

マットブラックの宿命ですが白い汚れがよく目立ちます。真下の黒い扉はキッチンパントリーで、小麦粉など白い粉物も保管しています。

パントリーで小麦粉の口を閉めた時小麦粉が舞ったことがあります。直接ルーバーへの被害はなかったですが、近くにあった雑巾に付着していたようです。

後日、ルーバーを雑巾で拭いた時に大変なことになりました。それ以降、ルーバーはウェットティッシュで拭いていますが、マットブラックは気を使います。

まとめ

エアコン目隠しルーバー

1年弱ぶりに取り外して確認しましたが、大きなトラブルもなく安心しました。数年後、気が向いたら新しい物を作るかもしれませんが、しばらくは少し気を使いながら付き合います。

当時の賃貸マンションから建築地まで距離があり、寸法や色合わせが上手くいきませんでした。目の前に取り付け場所があるので、次回はもっと上手くできると思います。

他の部屋には通常の壁掛けエアコンが合計3台あります。このエアコンのような目隠しはできませんが、何か良い方法はないか思案中です。良案が浮かび上手く製作できたら紹介します。

最後まで読んで頂き有難うございました。

次回のDIY記事は、玄関アプローチ階段のタイル貼りです。形にはなりましたが、簡単じゃないです。

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