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【Web内覧会 廊下#1】廊下は不要?大活躍の回遊廊下は移動だけじゃない

家づくりの記事を読むと「廊下は極力減らすべき」といった否定的な意見も見かけます。限られたスペースの取り合いの中で、移動のためだけのスペースは不要という意見。

そんな意見があるなかで、我が家は8畳分のスペースを割いて中庭を囲む回遊廊下を設置。移動空間だけでなく、日々の生活でのバッファになるユーティリティスペースとして重宝しています。

今回のWeb内覧会は「中庭を囲む回遊廊下」について、設置した理由・設置する上で工夫したことを紹介します。

WEB内覧会 動線に関する2つの記事

  1. #1 中庭を囲む回遊廊下は動線を分ける緩衝空間
  2. #2 回遊動線を便利にする照明計画

廊下が必要だと考えた理由


廊下は移動のための空間ですが、生活の中ではそれ以外の重要な役割もあります。廊下を設置すると決めた理由は大きく3つあります。

部屋を動線にしない

まず最初に考えたことは「生活空間と移動空間を分離する」こと。

廊下をつくらず部屋を通り抜ける間取りもあります。間取りがコンパクトになるので建築費用を抑えることができます。

しかし、通路になる部屋は人が頻繁に出入りし落ちつかない空間になります。廊下を設置すれば通路として部屋を使うことはありません。居心地が良い空間が作る上で廊下は必要だと考えました。

プライバシーと生活動線を両立

プライバシーを維持しつつ生活しやすい動線を作るには廊下が必要だと考えました。

平屋はパブリック空間もプライベート空間も同じフロアなので、部屋の配置によってはプライバシーが確保できません。しかし、距離を離すだけでは動線が長く日々の移動は面倒です。

そこで、中庭を中心とした回遊廊下を設置して、どこを起点にしても動線距離が変わらない間取りに。寝室とLDKを対角に配置しても移動の煩わしさは感じません。

ユーティリティスペース

荷捌きや洗濯物の仮置きなど、廊下は雑多な作業をこなすユーティリティスペースと考えました。例えば、

  • 玄関前の廊下:まとめ買い後の荷捌きスペース、効率よく収納スペースへ運べる
  • 和室前の廊下:急な雨の時は物干しスタンドごと洗濯物を取り込むスペース

廊下がなければ買い出し荷物はキッチンやパントリー、洗濯物はランドリーまで都度運ぶことになります。廊下が仮置き場としてバッファとなるので動きに余裕が出ます。

廊下を活用するための工夫点

3つの役割を期待して設置した廊下ですが、5つの工夫を組み合わせてより使いやすい廊下に仕上げました。

すべて異なる廊下幅

まずは廊下の幅。玄関前・客間前・ランドリー前と3つある廊下は全て廊下幅が異なります。

  • 玄関前:荷捌きできるよう広めに105cm幅
  • 客間前:物干しスタンドも置ける最大幅121cm
  • ランドリー前:移動が中心なので85cm

理想は全て120cmですが、平屋で建ぺい率がきびしく目的ごとに幅を削ったというのが実情です。

バリアフリー動線

玄関框を上った先は廊下・LDK・キッチン・パントリー・ランドリーまで段差のないバリアフリー設計。

水のペットボトルなど重い荷物でも平台車で移動してそのままパントリーに収納。全面タイル床なので、タイヤが沈むことなくスムーズに移動できます。

玄関前の廊下

玄関前の廊下は、右に進むとキッチン・パントリー、左に進むとロフト収納への階段があります。買い出しの荷物や宅急便はこのスペースに一旦仮置き。

廊下幅が広いので大きな荷物を置いても行き来できます。玄関幅も165cmあり半分埋まっても楽に出入り可能。入居直後、宅配便の大型荷物が多い時期でも楽々荷捌きできました。

客間前の廊下

客間前の廊下は物干しスタンドごと取り込めるようにもっとも広い120cm幅です。ニトリの物干しスタンド(奥行56cm)を置いても余裕があります。

客間につながる動線なのでおもてなしの動線としても幅広にして正解でした。玄関から客間まで通り土間を抜けるイメージで、中庭を眺めながら移動できます。

気がつけば我が家の特等席の1つになっています。

ランドリー前の廊下

一番狭い85cm幅の廊下です。使用頻度がもっとも高く、20cm広げて105cmを希望しましたが土地の都合で断念。行き違いは互いに避けないとぶつかる幅です。

一方で予想外のメリットも見つかりました。天井ダウンライトと壁が近いので、夜は照明の陰影がはっきり浮かび上がり良い雰囲気です。絵画を壁に飾り生活動線の中にあるギャラリーなんて良さそうです。

ランドリー内のサブ動線

ランドリー前廊下の狭さを補うのがランドリー内のサブ動線。寝室〜WIC〜ランドリー〜洗面〜ユニットバスを通り抜ける通路を設置しました。

プライベートな空間から1歩も出ることなく身支度ができます。この動線が予想以上に便利。朝の身支度・夜の入浴でもタオルも着替えも浴室もサッと移動できます。

来客時に寝坊して出遅れてもOK。こっそり準備して何食わぬ顔で登場なんて裏技も可能です。

まとめ

我が家が廊下を設置した理由と設計上の工夫を紹介しました。

移動だけの空間と考えれば、確かにもったいないかもしれません。しかし、廊下がないとやはり不便に感じることも多いと思います。

特に水平方向に広い平屋は、生活しやすい間取りを作る上で廊下の配置はとても重要なポイントだと感じました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

次回の【Web内覧会動線#2】では「回遊動線の照明設計」について紹介します。右回り左回りと動線が多いので、どこにスイッチを配置するかは悩ましい問題です。

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