アプローチ階段のタイル貼り#2 なんとか完成!タイルDIYの道具と手順
- 2022年5月22日
- 2023年9月24日
コストダウンを理由にDIYに踏み切ったアプローチ階段のタイル貼り。前回の記事では、業者に依頼したときのコストとの比較を中心に紹介しました。
2回目の「タイル施工の手順と必要な道具」では、
- DIYでのタイル施工手順
- 施工にあたって購入した・使った道具・材料
を紹介します。
こんな方にオススメの記事
- タイルDIYは決めたが、やり方がわからない方
- 作業内容が分からず決断できていない方
- 外構工事の設計段階の方
そんな方の参考になればと思います。
時間をかけて下調べした甲斐もあり形になりましたが、難易度は高いですが、やり応えは抜群。お腹いっぱいになります。
全部で3回連載の記事です。
- アプローチ階段のタイル貼り#1 予算不足、タイルはDIYできるか?
- タイル施工の手順と必要な道具(今回の記事)
- アプローチ階段のタイル貼り#3 階段のタイル貼りはDIYには難しい?
アプローチ階段の他、敷地境界のフェンスも自分達で設置しました。これは意外と手軽にできるコストダウンです。
目次(クリックで開閉)
タイル貼りで使用した道具・材料
タイル貼り作業の前に、今回のタイル貼りで使用した道具・材料を紹介します。
- 混錬バケツ:セメントペースト(ノロ)作りで使用
- タイル目地材(家庭化学)
- ゴムコテ:目地入れの時に使うコテ
- コテ:モルタルを平すのに使用
- 計量カップ:モルタル配合時の軽量用
- スポンジ:タイル表面のモルタルや目地材を取り除く
- フネ:この中でモルタルを作る
左側は今回購入したタイルの一部。約7平米分で6ケース合計42枚。玄関ポーチと同じロットです。
右側はAmazonで購入したBOSCHの大判用タイルカッター。これは予想外の出費。
30cm以下のタイル用だと5千円程度で購入できますが、60cm対応のタイルカッターだと2万円を超えます。
この他、セメント(20kg)を2袋・川砂(20kg)を4袋購入。手元に残っていた砂2袋と合わせて、約150kgのモルタルを作ります。
いざ施工開始!
step.1 タイルカット
まずはタイルを必要な大きさにカットします。
カットするサイズは、
- 蹴込み高さ15cmに合わせて、60cm×30cmのタイルを半分にカットし、60cm×15cmを15枚
- 階段幅(160cm)に合わせて、40cm×30cm、40cm×15cm(1のタイル)を各3枚
- 同じく、20cm×30cm、20cm×15cm(1のタイル)を各6枚
タイルカットは思ったより簡単にできました。
注意点は、「カッターの位置が若干ブレる事」「割り線をしっかり引く事」の2点です。
一通り割り終わったタイルは、階段に仮置きして大きさを確認。間違いがなければ、段ごとにまとめておきます。
これでタイル割りは完了です。
step.2 蹴込みのタイル貼り
次は階段の蹴込みにタイルを貼っていきます。
階段側面の蹴込みは、モルタル直貼りで施工。通常配合でモルタルを練って、タイルの裏面に1cm未満で塗り付けます。
この時に塗り付けたモルタルの表面をコテで軽く叩くと、内部の空気が抜けてモルタルがタイルに密着します。
モルタルを塗ったタイルを蹴込み部分に貼り付けて、ゴムハンマーで圧着。
ポイントは、階段の踏み面から約2cm上に張り出すように固定すること。
こうする事で踏み面の周囲に枠ができます。
踏み面に空モルを敷く際に、この2cmの張り出しが役に立ちます。
2枚目の写真にオレンジ色のプラスチックが写っています。
ドアストッパーのような形をしたもので、タイル下に挟み込んで「倒れ防止」「高さ合わせのスペーサー」として使っています。
木材をくさび状にカットして使うそうですが、Amazonで探すとこういった既製品も販売されています。
step.3 空モル敷き
続いて踏み面に空モルを敷いていきます。
上段の写真を撮り忘れたので、最下段の写真です。
少量の水を加えて練った空モル(バサモル)を作り、蹴込みタイルの張り出しを目安に、踏み面に敷き込む。
次に、木の板などを使って空モルしっかり叩き込みます。
最後に、角材を使って表面の凹凸をすきとり表面を平らに均したら、タイル貼り付け準備完了です。
DIYに関する情報サイトを確認しましたが、この空モルを平らにしっかり叩き込む作業が最も重要とのこと。
表面が平らでないとタイルが水平に施工できません。
また、内部に隙間が残っていると、タイルを貼り付けた時にタイルが沈む原因になります。
しっかり時間をかけて作業するポイントです。
step.4 踏み面のタイル貼り
空モルの敷き込みができたら、踏み面のタイルを貼っていきます。
タイルの貼り付けには、セメントを水で溶いてトロトロにしたセメントペースト(ノロ)を使います。平たく言うと接着剤。
これを敷き込んだ空モルの上に流し込み、表面をトロトロの状態にしてタイルを配置していきます。
タイルを置いたら、ゴムハンマーでタイルを軽く叩いて空気を抜き圧着します。
セメントペーストを流し込んでからは時間との戦い。途中の写真を撮る余裕はありませんでした。
タイルを圧着したのち、表面に付着したモルタル・セメントペーストは、固く絞ったスポンジを使って除去。
乾いてしまうと簡単には取れないので、このタイミングでしっかり清掃しておきます。
この段階ではタイルは固定されていません。
謝って踏んでも良いように、タイル上に大きめの木板を置いて、局所的に荷重がかからないようにします。
作業はここで一旦中断。モルタルが乾燥するまで待って、目地入れを行います。
step.5 目地入れ
最後は目地入れ。モルタルで目地入れすることもできますが、玄関ポーチの目地色と揃えるために目地材を使いました。
- ダークグレーの色がついているので、基礎に色がつかないように養生
- 配合指定通りに目地材と水を混ぜ、トロトロになった目地材をタイルの隙間に流し込む
- しっかり奥まで入るように、ゴムコテを使って押し込む
- はみ出した目地を大まかにゴムコテでこすり取り
- 最後は、スポンジを使って拭き取る
面倒ですが、ここも丁寧に拭き取った方が良いです。乾いてしまうと簡単には取れません。
タイル貼り完成!
土日2日間かけてタイルを貼り付け、翌週末にまとめて目地入れし作業完了。施工後の写真です。
#2のまとめ
境界フェンスやエアコン目隠しルーバーなど色々なDIYをやってきましたが、このタイル施工が一番難しかったです。今までで一番下調べに時間をかけました。
とにかくモルタルの施工量が多く、境界フェンスとは比較になりません。また、タイル自体の費用が高いので、万が一失敗した時の被害が大きいのも不安を感じる理由です。
それでも一つ一つの手順を丁寧に行えば、(職人には程遠いですが)それなりに仕上げることは出来ますが、正直、階段タイルはかなり難しいです。
次回は、アプローチ階段のタイル貼り#3 階段のタイル貼りはDIYには難しい?を紹介します。
最後まで読んで頂き有難うございました。