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新築時から設置すべきだった?日除けシェードで実感したメリットと注意点

毎日、暑い日が続いています。新築3年目の今年、中庭の大窓に日除けシェードを設置しました。(設置に至った経緯と設置方法はこちらの記事で紹介しています。)

設置から2ヶ月が経過しましたが、猛暑が続く今年の夏、日除けシェードがあることのメリットを日々実感しています。そこで今回の記事では、以下の3点に焦点を当てて紹介します。

  1. 設置して実感できたメリット
  2. 想定外のメリット
  3. 設置・使用して感じた注意点

我が家にとっては「設置を前提に新築設計すべきだった」と思うほどメリットのある設備。これから新築の方、シェードの設置を考えている方の参考になれば嬉しいです。

実感できたシェードのメリット

まず最初に、「設置して実感できた日除けシェードのメリット」について紹介します。窓の外に設置するため、カーテンよりも優れた遮光・断熱性能を感じることができます。

室温上昇を防ぐ

シェードで夏の強い日射・紫外線を遮り室温上昇を抑えることができます。

我が家の場合、シェードの設置により床温が4℃、室温が2℃下がる効果がありました。重要なのは次の3つのポイントです。

  1. 床温:UVカット窓(94%)+UVカットシェード(77%)でUVカット率はトータル98%以上
  2. 室温:床が蓄熱しないため屋内の空気を温めない
  3. 室温:窓の外に日陰ができるため、太陽の熱が直接室内に伝わりにくい

特に3番目のポイントはカーテンでは得られない、外に日陰を作るシェードのメリット。

また、温められたカーテンは日没後も熱を放出し続けますが、屋外設置のシェードなら室温への影響はありません。

建物の外部で遮光し、室内に熱を取り込まないシェードのメリットは予想以上です。

通気性を損なわない

シェードを窓に対して角度をつけて設置することで、日射を遮りながら換気しやすくなります。

通気性のあるメッシュ素材のシェードも幅広く市販されています。シェード自体が風を通すため、シェード下に溜まる熱気も効果的に排出できます。

プライバシー対策

シェードを設置することで、カーテンやロールスクリーンを開けたままでも外からの視線を遮ることができます。

我が家では、玄関から中庭の窓を通してキッチンスペースが丸見えでしたが、シェードを設置して視線を遮ることができました。シェードから少し離れれば反対側はほとんど見えません。とても便利です。

予想外のシェードのメリット

続いては想定していなかったシェード設置のメリットです。特に3つ目のメリットは、今後いろいろ試してみたいと考えています。

窓が汚れない

シェードを設置すると、雨が窓に直接当たらないため窓の汚れが少なくなります。特に大きな窓の場合、窓掃除にかかる時間が短縮され掃除の頻度が減少するのはありがたいです。

ただし、窓枠とシェードの間に隙間があると雨水が流れ込むため、掃除の頻度が減るほどではありません。それでも、直接窓に当たる雨は少ないので、窓全体を覆うようにシェードを設置できれば効果があると考えています。

タープ代わりに使える

シェードの底辺にポールを設置することで、簡易タープとして使えます。犬のプール遊びや中庭での焼き肉に活用しています。

1.5mのポール2本を使用し、シェードの底辺を持ち上げ、2mのゴム紐(フック付き)を使ってポール上部と重石を結びつけて固定します。片側が固定されているため、簡単に設置・撤去が可能で、便利です。

差し色として庭に彩りを

庭の配色は緑と茶色中心なので、発色良いカラフルなシェードは良いアクセントになりそうです。

我が家がシェードを設置した中庭は、緑(紅葉やトクサ)・白(タイルデッキ・外壁)・黒(窓サッシ)と単調です。

シェードを使って差し色を加えることで、中庭にメリハリをつけることができます。季節によってシェードの色を変えるのも楽しそうです。

新築時に設計に含めるメリット

実際に2ヶ月使って、とても便利なアイテムだと感じています。思い切って、設計段階から「シェードありき」で考えても良いと思います。

コスパの高い建材

シェードはメリットの割に値段が安いので、積極的に活用して建材へのハードルを下げられると予算配分が楽になります。

建築価格が高騰している昨今、建物だけで性能を求めるとかなりの金額になります。性能のために欲しいものを我慢することもあると思います。

シェードの良さを活かした家づくりができると、性能とコストのバランスが良い家ができそうです。

軒の出の代用

必要に応じてつけ外しできるシェードは、軒の出の代わりとしても重宝します。

日射調整は軒の出で行う事が基本ですが、建ぺい率や予算、デザインなどで軒の出が設置できない事もあります。我が家の場合、中庭の空を広くするため軒の出はありません。

そんな時、角度や長さを変えて日射調整できるシェードはとても便利。簡単につけ外しできたり色を変えたりと、軒の出にはないメリットもあります。

タイルデッキの熱対策

タイルデッキや合成木材のウッドデッキにはシェードが不可欠です。

我が家はタイルですが、夏のタイルデッキはかなりの高温になります。ただし、デッキ全体を覆うような大きなシェードを後付けするのは苦労します。

新築時なら収まり良く設置できるので、パーゴラやシェードネットなどの大規模な設備を検討することもおすすめです。

頑丈なフックを用意できる

シェードを取り付けるフックは、新築時に設置しておくと安心です。

以前、吸盤フックが風に煽られて外れるところを目にしました。結構な勢いで飛んでいったので、当たったら相当痛いはずです。

強風時はシェードを外すことが鉄則ですが、壁に打ち込まれたフックなら外れることはありません。新築時の施工なら1箇所数千円と安く、雨漏りも保証されるので安心です。

使って感じた注意点

実際に2ヶ月使ってみて感じた注意点をまとめます。

風が強い日は必ず畳む

シェードは風に煽られやすいので、風が強い日は畳んでおかないと大変です。

強い風の入らない中庭に設置してますが、それでもシェードが風をはらんで波打つのを見かけます。

吸盤フックが剥がれて人や窓に当たると大変です。風が強い日は畳む他、日常的に固定状態の確認も必要です。

テンションのかけすぎに注意

ピンとはったシェードは見た目すっきりしますが、テンションのかけすぎには注意が必要。

ちょっとした風で剥がれやすくなったり、シェード自体にも負荷がかかり劣化や破損が早まる可能性があります。

ちょっとした風で剥がれないように、張りには少し余裕を持って設置すると安心です。

雨上がりは水で流して乾燥

雨に濡れた後は、水道水を用いて汚れや雨水を洗い流し充分に乾燥させることが重要。

メッシュ素材のシェードは生地に雨が残りやすく、そのまま放置するとカビや匂いの原因になります。

LIXILやYKKの格納ボックス付きのシェードは、ボックス内に湿気が溜まりやすいので特に注意が必要です。

雨上がりは空気が澱まないように

雨上がりや湿度の高い時にはシェード下が湿っぽく感じます。風抜けが悪いと病害虫が発生し、周辺の植物にも悪影響を及ぼします。

湿度管理と植物の健康を保つために、シェード本体だけでなく、周囲の土壌も乾燥させることが重要です。

まとめ

前回に引き続き日除けシェードについて紹介しました。

我が家は新築時に考えもしませんでしたが、実際使ってみると手軽に設置できメリットの大きな便利なアイテムです。新築時設計時に上手に活用できれば、新築費用を抑える助けになると思います。

ただし、屋外に設置するため取り扱いによっては大きなトラブルにも繋がります。その意味でも新築時にハウスメーカー・建築士と話し合って、住宅設備として導入きると安心です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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