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軒がない大窓、新築3年目でシェードを設置した理由と設置方法のまとめ

電気代が高騰する中で大型犬との生活が始まり、新築時に必要性を感じていなかった「日射調整」のために日除シェードを設置しました。

設置対象の窓はリビングにある中庭に面した大窓で、室温上昇を抑え電気消費量を減らすことを期待しています。

今回の記事では、

  • 新築時、日射調整をしなかった理由
  • 日射調整のためシェードを設置するに至った経緯
  • シェードの設置方法

を紹介します。これから新築の方のはぜひ家づくりの参考にしてください。新築時のちょっとした追加工事で家の快適さが大きく変わります。

新築時、日差しの調整はNo

対象となる中庭に面した大窓ですが、新築時は軒の出など日射調整は不要と考えていました。主な理由は次の3点。

  • 高断熱窓があれば陽射し対策は十分
  • 暗くなりがちと言われる平屋で、陽射しはむしろ歓迎すべき
  • 中庭から見上げる空を小さくしたくない
  • 余計なものをつけずシンプルな見た目が良い

入居時期が11月だったこともあり、その頃は陽射しが入る明るい平屋ができたと喜んでいました。

しかし、それから半年過ぎた頃から少しずつ異変に気づきます。

シェードの設置を決めた理由

新築から3回目の夏を前に中庭に面した大窓(W4.5m H2.4m)に日除けシェードを設置しました。3回目の夏を前に、ようやく設置した背景には2つの変化がありました。

なんか暑くない?

この窓は庭に面し、初夏には青い空と新緑のコントラスト、秋には茜色に染まる空をリビングに取り込む大開口窓です。

ところが、1年目の梅雨明けの頃、冬から春に暖かい陽射しで部屋を照らしていた大窓がその表情を変えます。

「この窓の周り、なんか暑くない?」

そもそも、軒の出がない窓

中庭から空を取り込むコンセプトなので、空の面積を小さくする軒の出は設置しませんでした。高断熱窓(熱貫流率1.03w/㎡•k)で十分だろうという過信もありました。

しかし、軒の出が無い南向きの窓に差し込む夏の日差しは想像以上。室温を調べてみると、

  • 窓の周り:26.6℃
  • 他の場所:23.2℃

同じリビングで室温が3℃以上違い、さらに窓周りの床タイルは蓄熱。日没後も熱を持った状態です。断熱窓に期待していましたが「軒の出無し×夏の陽射し」には役不足のようです。

この時に考えた対策が「日除けシェードの設置」です。

しかし、いざ設置するには「採寸」や「シェード毎の違い」を調べたりと色々面倒。「エアコンを少し強くして、窓際に近づかなければ問題ない」と2年間放置しました。

変化① 大型犬の生活環境

そんな先送りの2年間に終止符を打ったのは、昨年から生活を共にする大型犬の存在。これが1つ目の変化点になります。

夫婦2人とも外出する場合犬はサークル内で留守番です。しかし、サークルが思いのほか大きく設置場所がなかなk決まりません。

結局見つかったのは大窓の前で、回遊通路として余白にしていたスペースを活用します。冷房の風はしっかり当たる場所なので、シェードで日差しを遮り環境を整えた上でサークルを設置します。

変化② 電気代の高騰

2つ目の変化点は2022年冬から始まった電気代の高騰です。

電気代を減らすには消費量を減らすことが一番。そのためには、余計な室温上昇を抑える必要があります。ターゲットは中庭に面した南向きの大窓です。

自分達だけなら設定温度や服装での調整も可能ですが、暑さに弱い犬はそうもいきません。室温が24℃を超えると暑さで息が上がってます。

少しでも消費電力を減らすため先送ってきたシェードの設置を決めました。

積極的に活用したいシェード

軒の出は建物の一部として固定資産税の評価対象になります。一方、取り外しのできるシェードは評価対象外です。

コスト・税金を抑えながら高い断熱効果が期待できます。毎シーズンの付け外しは面倒ですが、シーズン毎に色を変えるといった楽しみ方もあります。

積極的に活用したいアイテムです。

シェード選び

ネット通販で買うか、ホームセンターで買うか悩みましたが、結局いつものカインズオリジナルに落ち着きました。色の選択肢が少ない以外は不満ありません。

アマゾンなど通販

シェード選びで真っ先に確認したのはAmazon。タカショーやアイリスオーヤマといった国内メーカーの他、海外メーカーから直接届くだろうものまで並びます。

通販系が良いと思った点は、

  • 色・柄が豊富
  • サイズ・形が豊富
  • 素材の種類が豊富
  • 季節に関係なく入手可能

一方で選びにくいと感じた点は、

  • 細かい寸法がわかりにくい
  • 取り付け方法がわからない
  • 選択肢が多すぎて違いが分からない
  • 返品交換に不安がある

設置経験のある人なら選び方のポイントも分かるかもしれませんが、初めてのシェードだと多すぎる選択肢はかえって選びにくいと感じました。

ホームセンター

次に確認したのはホームセンター、実物が見れる安心感は違います。また、設置部材も専用品と汎用品を手にとって比較でき「初めての〇〇〇〇」では助かります。

ただし、季節商品なので展示時期が限られます。4月上旬でしたが近くのカインズはシェードコーナー未設置。店舗によるとGWを目安にシェードコーナーを設置するそうです。

初シェードはホムセンで

最終的に購入したのはカインズの「ピンと張りやすいサンセイルタープ ピント」というシェード。4辺にポールを通す事ができ名前の通りピンと張れます。

長さ2m 幅1m/2mのものを1点ずつで合計6000円。2つを並べて3m幅のシェードとして使います。細かい仕様は以下の通りです。

  • 遮光率79.9%
  • UVカット79.3%
  • 通気性があり非防水
  • ハトメは上下辺に50cm間隔

同時に購入したのは、

  • 重石 4個
  • ストレッチフック1m 4本
  • 強力吸盤フック 6個
  • イボ竹(園芸用支柱)0.9m 2本
  •     〃     1.8m 2本

※吸盤フックは専用品もありますが、値段が安く耐荷重の大きな汎用品を選択。
※上下辺に取り付けるポールは、値段が1桁安い園芸用のイボ竹を選びました。

シェードの設置方法

シェードを窓に固定する方法はいくつかあります。吸盤フックで固定(後に両面テープに変更)しましたが、新築時にフックを設置しておく方が見た目も機能もベストです。

サッシに取り付ける

サッシを挟み込んで金具を固定し、金具についたフックでシェードを吊るすタイプ。特徴は、

  • 窓の外枠でシェードを固定できる
  • 隙間ができず窓全体を覆う事ができる
  • 部品が小さく見た目も比較的すっきり
  • 難点は窓枠によっては使えない

残念ながら我が家のサッシ(サーモスX)は取り付けできませんでした。

ガラス面に取り付ける

吸盤または両面テープでガラス面に直接フック土台を固定し、付属のフックでシェードを吊り下げます。

  • 建材への加工や傷つける心配もない
  • 必要がなければ簡単に撤去できる
  • 土台が大きく目立つこと
  • 窓を完全に覆えず上部に隙間ができる
  • 環境によっては固定力にも不安

両面テープの場合はシェード取り付けの専用品、吸盤の場合は専用品の他、(ちょっと目立ちますが)汎用的な吸盤フックでも設置可能です。

 

外壁面に取り付ける

外壁面にビスまたは接着剤でフックを固定します。

  • 土台が小さく目立たない
  • 窓を完全に覆い見た目がスッキリ
  • 固定力も十分
  • 一旦固定したら原状回復はできない
  • ビス止めの場合の雨漏りリスク

デメリット2点が悩むところです。ビス止めは建物の保証に関わる一大事。後戻りできないので効果をしっかり確認した上で選びたい取り付け方法です。

物干し竿に取り付ける

窓周りの物干し竿等に固定する取り付け方。

  • 手軽に設置できる
  • 風に煽られると弱い
  • 見た目が悪い
  • 窓全体を覆えない

デメリットが多いですが、日差しを遮るだけと割り切れば手軽につけ外しできるメリットは大きいです。

ガラス面への設置を選んだ理由

取り付け方法を比較した結果、次の3つの理由からガラス面への設置を選びました。

  • 恒久的な設置方法は効果を確認できてからにしたい
  • 夏以外は取り外すので設置部材ごと取り外せる
  • 建物や建材に傷をつけたくない

試しに強力吸盤フックで固定して様子を見て、効果が確認できたら専用のフックを窓に両面テープで固定する作戦です。

このため吸盤フックは他にも転用の効く汎用的なものを選びました。

新築時に外壁にフックが理想的

戸建て注文住宅の場合は、新築時に外壁に固定用フックを埋め込んでおく方法がベストです。

前もって壁面補強ができ強度は十分雨漏りも保証に含められるので、後々のトラブルもありません。

追加費用も1カ所数千円程度なので、陽当たりの良い窓には取り敢えずフックという決め打ちでも良いと思います。

最後に

新築時にノーマークだったシェードを設置するに至った理由、設置方法について紹介しました。

実際に家を建ててみると「設計時と環境が変わる事」や「住んでから分かること」は沢山あります。シェードもその中の1つです。

軒の出を設置していれば強い日差しの問題は起きませんが、空が狭くなるので、いずれにしても不満を感じたと思います。(軒の出は撤去できないので…)

遮光・断熱効果が高く必要に応じて取り外せるシェードは、新築時点から積極的に選択肢に入れておきたいアイテムです。

次回は日除シェードの続き「日除シェードの予想外のメリット・設置する上での注意点」をまとめます。最後まで読んで頂き有り難うございます。

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