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Web内覧会 納戸改め仕事部屋 IKEA家具が並ぶ唯一のフローリング個室
Web内覧会も残りあと数回です。今回の仕事部屋の他、トイレとロフト納戸で終了です。中庭や外庭の植栽工事も一巡し、ようやく生活に落ち着きが出てきました。
仕事部屋と書きましたが、設計時点では納戸と考えていました。着工直前の2020年2月に在宅勤務が始まり、急きょ仕事部屋に変更しました。今では完全に仕事部屋です。
それでは、納戸改め仕事部屋のご紹介です。
目次(クリックで開閉)
仕事部屋の設計で考えた事
まずは、この部屋の設計方針について説明します。
変化に対応するためのフリールーム、当面は納戸
「北欧家具が並ぶLDK」「寝るためだけの主寝室」「畳スペース兼客間の和室」とできるだけメリハリをつけて設計してきました。
この部屋だけは例外で、将来、具体的な目的が出てきた時に使用するフリールーム、それまでは納戸として活用する予定でした。
標準仕様でできるだけコストダウン
納戸やフリールームなので、壁紙・天井・床材などほぼ標準仕様に絞ってコストダウンしています。
「エコフリース」は値段が高く部分補修もできません。当面納戸づかいなので、天井・壁は塩ビクロスを採用。床材は挽板フローリングです。
コストダウンで扉を廃止した時期もあります。他で予算が浮いたので、廊下の見た目や他ドアとの統一感を考え、神谷のフルハイトドアを再設定しました。
唯一のオプション、エアコン隠蔽配管
数少ないオプションは、エアコンの隠蔽配管です。納戸にエアコンは不要ですが、フリールームと考え念のため設置しています。
この部屋が玄関アプローチに面しているため、室外機や露出配管は外観上目立ちます。建築士・建築会社の提案は、隠蔽配管で犬走りの室外機に接続すること。
隠蔽配管の追加コストが厳しく悩んでいたところ、「隣室(客間和室)の隠蔽配管でパイプスペースは織り込み済、材料とエアコン取付費用だけ」との説明を受けてお願いしました。
安全性と換気を考えスリット窓のみ
納戸でも換気窓は必要ですが、普段使用しない納戸に大きな窓は安全面で不安でした。そこで、主寝室と同じ22cm幅の縦滑りスリット窓を2連設置してます。
納戸の窓もトリプルサッシはもったいないと感じましたが、断熱性能のためにLIXILサーモスXで統一しています。
実際の使い方はどうか?
緊急事態宣言での在宅勤務により仕事部屋として活用してます。
当初は1人でダイニングテーブルを使っていましが、4月から夫婦揃って在宅となり電話やWeb会議が重なったので、急きょIKEAで家具を調達し、納戸改め仕事部屋です。
6畳の個室は仕事部屋にはちょうど良いサイズ。大きめのデスクとスツール、デスクトップを1台常設。換気窓・エアコン・床暖房もあるので作業環境は快適です。
採用した建材
ほぼ標準仕様なので特筆する事はありませんが、この部屋で採用した内装材を紹介します。
壁天井クロス、フローリング
壁・天井は塩ビクロス「リリカラ XB-710」を採用。標準グレードの100番クロスです。天井回縁も「フクビ C-3T」で標準仕様。設計仕様書で、これだけ「基本仕様」が並ぶ部屋は他にありません。

数少ないフローリングですが、ボード工業の床暖房対応の挽板フローリングです。色だけはウォールナットで雰囲気を出してみました。IKEAの家具が並ぶとちょっとしたブルックリン風に。IKEAの家具はすごいです。
扉、巾木
標準ばかりですが、扉と巾木は廊下や他部屋との繋がるので、神谷コーポレーションの製品にグレードアップ。

ステルス枠というドア枠がないフルハイトドア。戸枠がないので足元には敷居もありません。ロボット掃除機1台でまとめて掃除ができるので、今となっては便利な仕様です。
巾木は他と同じクッション巾木。LDKから廊下を通って、この部屋まで同じ巾木をつなげています。正確には、床色に合わせて色を変えたのですが、ほとんど分かりません。
窓、換気、照明

窓はLIXILサーモスXの縦滑り窓で、前面道路からの視線を遮るため曇りガラスを採用。幅22cmと人が通る事はできません。網戸もついているので、不在事でも安心して窓を開けて置けます。この窓は本当に便利です。
この部屋以外にも通風窓として2カ所で採用しました。使い勝手がよく、見た目もスッキリするのでおすすめです。

窓枠内側からスライドする「可動式収納網戸」です。窓枠内に収納されるので、普段は全く存在感がありません。網目も細かく網戸を開いても気になりません。
開閉時の動きが悪い時は、摺動部にシリコンスプレーを一吹きすると滑りがよくなるそうです。難点を上げるとすると、網戸の掃除がしにくいことです。
部屋中央と階段下に、ペンダント用の引掛シーリングを1つずつ配置。階段下スペースの使い方が決まっておらず、照明が必要かもわかりません。後付けできないので保険がわりにつけています。
今後のこの部屋をどう使っていくか?
緊急事態宣言が解除され、徐々にかつての仕事環境に戻りつつあります。今後は仕事部屋から休日の作業部屋に変わっていくと思います。副業も解禁され、家での作業も増えてと思います。
急遽購入したIKEAの家具ですが、値段の安さと使い勝手の良さに驚きます。しばらくは使いつづけますが、いつかは欲しいと思う家具もあります。併せてご紹介します。
作業デスク IKEA LINNMON

「LINNMON テーブルトップ 150×75」と脚は「ADILS」で使用しています。初めて購入したIKEAの家具ですが、とにかく安くて驚きました。このサイズの作業机が5,500円で手に入るとは。
デスクトップ・ノートと2台置いても余裕があります。強度も十分で良いものを購入したと思います。

そのうち購入したいと考えているのは「House of Finn Juhl Nyhavn Desk」黒い天板に黒いスチール脚でシンプル。IKEAでLINNMONを選んだ理由は、これに似ているから。
スチール足の先端部分には木製の部品が取り付けられています。足だけ毛色が違う黒馬に見えて、我が家では「馬の机」と呼んでいます。
作業椅子 IKEA KULLABERG
IKEAの「KULLABERG スツール」を使っていますが、長時間座るのは辛いです。座面が木製で硬く体重が全てこの天板にかかるので、クッションを3枚置いてもお尻が痛くなります。

欲しいと思う作業椅子は、Finn Juhlであれば、「#45 チェア」か「#48 チェア」です。どちらもFinnJuhlを代表する椅子です。
#45は背当てに角度がついているので、疲れたらそのまま背当てに体を預けて休めます。#48はしっかり骨盤を支えるので、長時間の作業に向いています。#48の方が用途に合っています。
シングルソファとサイドテーブル
疲れた時に休憩できるソファかラウンジチェアもあると良いです。スペースを考えるとシングルソファで「Pelicanチェア」が良さそうです。スペースに収まれば、2人がけの「Poetソファ」も気に入っています。

書棚や収納
書棚がないので、仕事道具はLDKの戸棚に収納しています。毎回取りに行くのが面倒なので収納できる書棚が必要です。Mogens Kochのキャビネットが気になっています。
最近ビンテージ品をよく見かけます。現行品はカールハンセン&サンから販売されています。
照明 IKEA SKURUP
IKEA「SKURUP」のペンダントとフロアライトを設置しています。フロアライトが便利です。光量も十分にあるので、夜、フロアライトだけでも作業できます。

ただ、難点はとにかく暑いこと。特にペンダントは頭の真上にあるので、夏場は電気をつけると汗ばみます。自分の体が机上に影を作るのも困りもの。フロアライトで手元照明を補うと、さらに温度が上がります。
引っ掛けシーリングの位置で照明位置が決まっているので、なかなか良い対策が見つかりません。
最後に
設計開始時には予想もしなかった在宅仕事で、この部屋の役割は大きく変わりました。将来のフリールームが、これほど早く役に立つとは思いもしませんでした。
急きょ揃えた家具ばかりなので、満足はしていません。最近の社会情勢だと家での仕事も続きそうです。少しずつグレードアップしていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
Web内覧会はあと2回で終了です。次回は、ちょっと失敗したお手洗い」です。