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Web内覧会 LDK#4 キッチン選び、こだわった事、あきらめた事
3回に渡り紹介してきたLDKですが、今回からダイニングキッチンにはいります。北欧家具に負けない家具のようなキッチンを希望し、キッチンハウスのオーダーキッチンを選びました。
十分に予算をとったつもりでしたが、打ち合わせが進むにつれて予定通りの予算オーバーです。ダイニングキッチン1回目は、キッチン選びで、こだわった事・諦めたことを中心に紹介します。
目次(クリックで開閉)
こだわって実現できた事
キッチン選びでは、Pinterest・InstagramといったSNS画像をを参考にイメージを膨らませました。見るほどに欲しいものが増えていきましたが、実現できた事から紹介します。
存在感のある、家具のようなキッチン
LDKにはチーフテンチェアやPK家具が並ぶので、これらと調和する家具のようなキッチンを希望しました。15社以上のショールームを見ましたが、選んだのはキッチンハウスのオーダーキッチン。
世田谷ショールームに展示されていたキッチンの印象が強く、最終的には展示品をコピーしました。コストダウンで一部素材を変更しましたが、うまくコピーできたと思います。
室内建具や窓サッシが黒のため、キッチン天板を黒のフィオレストーン、側面面材をフェニックス・ジェットブラックとしキッチン全体も黒で統一。
フロート天板と面材の間、台輪、水洗金具にカッパー色をアクセントとして配色し、アンバー色のPHランプやチーク天井材、木製家具と色味を揃えています。
キッチン本体と天板の間に溝をつける事で天板が浮いたように見えます。「フロート天板」と呼ばれます。
キッチンと床を繋ぐ土台部分を「台輪」と呼びます。台輪の高さを変更すると、天板の高さを調整する事ができます。
フロート天板下の溝・台輪部分に光沢のあるメラミン化粧板を貼る事で、間接照明のように見せる事ができます。
混合水栓(アクサー・チッテリオM・受注生産)
混合水栓は展示品と同一品、アクサー(ハンス・グローエ)のチッテリオMをオーダー。アクサー・カラー・フィニッシュという有料オプションで、10色の中から色を選ぶ事ができます。
展示品の色が良かったので、色も同じ”Brushed Red Gold”を選びました。ただの加飾だと思っていましたが、真空蒸着で表面に薄膜を作るので、耐久性がクロームの10倍に上がるそうです。
ただし、受注生産品なので納品までに半年かかります。キッチン仕様確定前に発注リミットが来るので、希望する場合は早めに伝えたほうが良いオプションです。
展示品のコピーに決めるまでは、定番ですがグローエのK7を希望していました。高さが54cmと67cmの2種類あり、艶のあるクローム仕上げです。
67cmの方だけ、2万円追加し半年待つ事ができれば受注生産品のマットシルバーも選べます。マットシルバーは良いのですが、背が高い事に妻は難色を示していました。
ポケット付きシンク
角形の洗剤・スポンジポケット付きシンクを選びました。ポケット位置は左右を選べます。水切りプレートを食洗機に近い右側に設置すると考えて、左側にポケットを設置しました。
正直なところ、これは失敗だったと思います。シンクと右側の作業スペースの間に食器の山が来るので、邪魔で仕方ありません。逆が正解だったと思っています。
このシンクで便利なのが、シンク内に水栓が取り付けられるデザイン。ICさんの説明で知りましたが、水栓周りを掃除する時、水をかけても天板に溢れる事がありません。これは便利です。
海外製の食器洗い機
食洗機は海外製の大型フルオープンタイプを希望していました。システムキッチンメーカーでも対応が始まったようですが、オーダーキッチンであれば問題なく設置できます。
ミーレ・ガゲナウ・アスコ・ボッシュ・AEGと5社ありますが、我が家はAEGを選びました。価格が一番安かった事が最大理由。ゼオライト乾燥のボッシュも気になりました。
海外製のフルオープンタイプは、食器や鍋、フライパンも全てまとめて洗える事がメリットです。オール電化だと深夜電気時間にまとめて洗いたいので、大容量食洗機は重宝します。
AEGは高温で洗浄し予熱で乾燥します。茶碗や椀などは伏せた状態で洗うので、高台に溜まった水までは乾燥できません。洗浄後ひっくり返すか、高台に切れ込みのある食器を使う必要があります。
収納力の大きなキッチン
賃貸で暮らしていた頃は、食器の収納は戸棚だけ。戸棚に前後2列で何枚も積み上げると、奥の食器を取り出すには手前の食器も取り出す必要があり、とても煩わしく感じていました。
新築のキッチンでは、バック側の引き出しに食器を収納します。高さが変えられる棚も便利ですが、奥まで収納しても取り出しやすい引き出しが便利です。
フロント側は可動式の戸棚にしています。奥行きはありませんが、グラスやカップなどを収納するには十分な大きさです。マイボトルやワイングラスなど背の高いものは下の方に収納しています。
キッチン横には大きなパントリーも設置し、飲料水・保存食・調味料ストックも大量に収納できます。キッチンの収納については、別記事でも紹介しています。
黒いIHコンロ、魚焼きグリルあり
オール電化を選んだのでコンロはIHです。真っ黒なミーレのIHが希望でしたが魚焼きグリルがないので、日立のIHコンロ(黒パネル)を選びました。価格はかなり優しくなりました。
グリルはトーストがほとんどなので、当初は、グリルをトースターに置き換え、コンロ下の収納を大きくできるグリルレスを希望していました。トースターを置くスペースが足りず断念しました。
黒パネルのIHコンロは実現できましたが、トースターへの置き換えは実現しませんでした。
こだわったけど諦めた事
本当に気に入って最後まで悩んだものもあります。良いと思うものは驚くほど高価でした。
無垢ステンレスの天板
第一希望だったキッチンメーカーは、ステンレス加工のトップメーカー「松岡製作所」です。特に「ムクカウンター(無垢ステンレス)」が本当に気に入っていました。
無垢ステンレス天板を要望すると、キッチンハウス・ヤジマキッチン・リビングプロダクツ・FILEどこで話しても松岡製作所のもの。問題は価格、御影石やセラミックに迫る価格で諦めました。
曲げステンレスは予算内でしたが、無垢ステンレスとは質感が違います。材料費、切出し仕上げ加工費の他、輸送費や据付け費も高価な理由です。
自由が丘にショールームがあり、展示品に値段が書いてあります。定価ではシステムキッチンメーカーの最上位グレードの価格帯ですが、値引きで差がつくようです。
力強い木目の突板キッチン面材
面材はアクリル材のフェニックスを選びましたが、予算が許すならば突板を選びたかったです。キッチンハウスのTruffe・Chocolateは、ダイナミックな木目が美しく最後まで悩みました。
アムスタイルのショールームで見た突板面材はとても華やかで印象に残っています。「楽器の塗装技術をキッチンへ」というコンセプトに納得です。高い分デザイン性は抜群です。
水回りはお金がかかる言われますが、こだわりだすとキリが無いほどお金がかかります。ある打合わせの時、隣の商談ルームから聞こえてくる値段は1桁違いました。
以前は、キッチンハウス世田谷ショールーム3Fにオーダーキッチンの展示がありました。レストラン用の展示もありましたが、高いものはローコスト住宅1軒分です。
ビルトインのエスプレッソマシン
ミーレですが、高くてあきらめました。ショールルームで試飲して、絶対に入れると盛り上がりました。定価ベースで食洗機2台分です。
II型キッチンを選び設置場所がなくなったのも理由ですが、「ドリップすれば済む」と冷静に考えると我が家には手が出ない価格です。
ミーレ以外では、アスコも本国デンマークでは販売しているようです。ショールームで実物を見せてもらいましたが、「これは日本では販売してません」と繰り返し言われました。
ビルトインは諦めましたが、美味しいエスプレッソメーカーを見つけました。ヨドバシカメラへ試飲しに行きましたが、予想以上に美味しく価格も15万円程度と現実的です。
試飲時に話したJURA営業さんの話だと、量販店の中ではヨドバシカメラが最安だそうです。
ビルトイン冷蔵庫
初めてキッチンハウスショールームに行った時に教えてもらいました。扉の面材もキッチンと揃える事ができ、オープンキッチンでもすっきりシンプルに仕上げる事ができます。
その時紹介されたのはドイツのリープヘルですが、値段が高く早々に諦めました。壊れた時の入れ替えが気になりましたが、海外製の冷蔵庫はなかなか壊れないそうです。
一方で日本の白物家電は毎年のように進化します。省エネ性能も5年も経つと大違いです。国産でも面材のオーダーが始まっているので、色が気になるときは国産も選択肢です。
まとめ
ユニットバスもこだわるとキリがない住宅設備ですが、キッチンも上を見るとキリがありません。選んでいるときは楽しいですが、見積もりをみると現実に引き戻されます。
キッチン費用を抑えると家全体の価格も大きく変わります。ハウスメーカーによって値引き率に幅があるので、キッチンにこだわる方はメーカー選定前に詳細を確認すると安全です。
打合せが始まるとショールームを巡る時間も限られます。キッチンは、夫婦で意見がぶつかる事も多い設備なので、早めにイメージを作って共有すると論争も減るかもしれません。
最後まで読んで頂き有難うございました。次回は、キッチンフロント側の詳細です。