PVアクセスランキング にほんブログ村

Web内覧会

Web内覧会 収納が足りない!デットスペースを活かした大型ロフトと玄関収納

2021年4月15日

Web内覧会ロフト・SIC

Web内覧会は今回で最後となります。屋根裏のデットスペースを使った大型ロフトと玄関収納をご紹介します。

前回の記事はこちらからどうぞ。

こちらもCHECK

Web内覧会 幅が足りない!最初に戻ってやり直したいと思ったトイレ

今は気にしていませんが、設計途中で気がついた時には夫婦で大騒ぎ。なんで早く気づかなかったのかと悔やみました。我が家のしくじりポイント「トイレ」のご紹介です。 なお、アイキャッチにある版画は後半で紹介し ...

続きを見る

目次(ジャンプできます)

    平屋の方流れ屋根を活かした大型ロフト収納

    平屋建築では勾配天井を活かした開放的な内装写真をよくみかけます。屋根面積が大きくなる平屋では、1寸程度の勾配屋根でも屋根の高低差が大きく、掃き出し窓・高窓を組み合わせた大開口は平屋ならではの開放感です。

    我が家は1寸勾配の方流れ屋根ですが、屋根の高低差は2mもあります。高天井や勾配天井にも憧れましたが、LDKが屋根の低い北側に位置し高さを稼げないので、早々に諦めました。

    屋根が最も高い南側には、和室寝室、和室客間、洋個室を配置しています。

    収納率8%の自作間取り

    自分たちで作った間取りがこの家の原型になっています。広いLDK・中庭に面した大窓といった希望は、原案に沿った形で仕上がっています。一方で、実生活で必要となる収納について考えが甘かったようです。

    建築士やからは収納が少ないとの指摘がありました。当面納戸としていた洋個室は、用途が決まれば収納ではなくなります。WIC・SIC・押入・パントリー・LDK戸棚が全収納で、7.5平米=延床面積の8%しかありません。

    収納スペースの延面積を延べ床面積で割った割合が収納率と呼ばれています。調べた限りでは、戸建ての場合12%前後の収納率が適正値だそうです。

    生活して実感しますが、マンションに比べると戸建ての方が収納物が多くなります。共有部分がなくなり自分達で管理するので、道具類(高脚立・庭仕事・リールホース等)が大幅に増えました。

    デットスペースを活かした大型ロフト納戸

    収納を増やそうと眺めていた立面図で、解決の糸口を見つけました。南側寝室・客間・個室の上、屋根裏の大きなデットスペースです。

    大容量の小屋裏収納ロフト

    屋根は南北に長く北側と南側では屋根の高さは2mも違います。南側各部屋の真上には、高さ1.6m以上の空間ができており、6畳3部屋・1畳トイレ・1畳押入で、合計20畳の大型ロフトを設置できます。

    洋個室(納戸)の一部を階段下にし、ロフトへ上がる固定階段を設置します。固定階段にすることで、大きなものでも上げ下げしやすい、実用的な収納スペースとして活用できます。

    小屋裏収納(ロフト)は延べ床面積に含めない?

    色々なところで説明されていますが、一定の要件を満たした小屋裏物置(ロフト)は床面積に参入されません。

    "小屋裏、天井裏その他これらに類する部分に物置等がある場合において、当該 物置等の最高の内法の高さが1.4m以下で、かつ、その水平投影面積がその存する 部分の床面積の1/2未満であれば、当該部分については階として取扱う必要はないものとする。"(平成12年6月1日 建設省住指発682号

    この通達で書かれている事は、

    • 物置である事(居住スペースでない事)
    • 天井高が1.4m以下である事
    • 床面積が、設置階の床面積の1/2である事

    の条件を満たせば床面積に含む必要はなく、建ぺい率・容積率の計算からも除外されます。

    小屋裏収納には固定階段を設置できない?

    我が家の問題は、固定階段を設置することができるかどうか。これは自治体によって異なるようですが、神奈川県の建築基準法取扱基準(H31年4月1日運用開始)に規定されていました。

    "(2)小屋裏物置等を利用する階段等
     1 小屋裏物置等を利用するためのはしご等の設置方法は、特定しない。
     2 小屋裏物置等の利用にのみ供する固定階段を設置する場合
      ア 令第23条及び令第25条の規定を満たすこと。
      イ 階段部分は、当該階段が設置される階の床面積に重複して算入せず、小屋裏物置等の
        水平投影面積に算入すること。"

    神奈川県建築基準法取扱基準(H31年4月1日運用開始)

    1 はしごの場合、設置方法は特定しない(固定・非固定は問わない)
    2-ア ロフト専用の階段の場合、建築基準法の要求を満たす必要がある
    2-イ ただし、固定階段の場合、階段面積はロフトに算入する。(=設置階の床面積1/2に注意)

    この3つの要求基準を満たしたので、我が家のロフトは固定階段を設置することができました。

    ロフトスペースの仕様

    ロフトの壁・天井クロスは、標準仕様で「リリカラ XB-746」石目調の塩ビクロス。床材は、ボード工業の複合フローリング「ワイルドネイチャーキャメル色」です。

    LDKのスポット照明を4個1列に並べ、階段上下にスイッチを設置しています。奥中央上の白い四角は換気扇で、右側の白い長方形2つは点検口です。

    Web内覧会ロフト

    客間への動線に階段があるので、お金をかけて仕上げたいところですが予算が足りず。当初は無垢板階段でしたが、ウッドワン セットオン階段のLVウォールナットに変更しコストダウンを選びました。

    階段両端付近に、ロフト照明と連動でスポットライトを2つ設置しています。

    Web内覧会ロフト

    建築基準法準拠の階段なので、高さ1mを越えれば手すりが必須。ウッドワンの丸型M35とカワジュンの金物を選択しました。階段の色とも揃って違和感ありません。

    玄関側から見える階段両脇の壁紙は、ナガイの「エコフリースノルディックグレー」にしました。

    20畳の広いロフトの収納状況は?

    収納はただ広いだけでは意味がないと言われます。収納場所と使用場所が離れると片付けが億劫になり、物が溢れる原因になります。最適な収納方法(棚や引出し、平置きなど)も収納物によって異なります。

    Web内覧会ロフト

    現在のロフト収納は、補修用在庫やスーツケースなど普段使わないものを床置きしているだけです。スペースが広いので平置きでも余裕はありますが、床置きは躓くと危ないので収納什器を用意しようと考えています。

    次のページではシューズインクローゼット(玄関収納)」を紹介します。

    次のページへ >


    良く読んで頂いている記事


    窓掃除ロボットHOBOT 2S ロボットで本当にきれいになるの?

    大きなフルハイトの窓は開放的、冬でも日差しをたっぷり取り込めるので人気です。 しかし、綺麗な状態を維持するのは大変です。特に梅雨など長雨シーズンは、掃除しても掃除してもすぐに汚れます。 我が家は、中庭に面して「幅1.5m 高さ2.4mの大窓6枚」「2.4m高のテラスドア2枚」があり、軒が無いのでしっかり雨が当たります。 雨上がりには水染みや水垢がくっきり。入居直後は隔週で窓掃除をしていましたが、段々億劫になり最近は半年近く放置してました。 そんな状況を打開するため、試しに購入したのが「窓掃除ロボットHOB ...

    ReadMore

    オール電化にして後悔?1年半暮らして感じたメリット・デメリット

    今までガス・電気併用で生活してきた我が家にとって、オール電化は「理屈上は良い」と分かっていても「不安が残る」決断でした。そんなオール電化生活もようやく1年半が経過。 色々トラブルもありましたが、実際に暮らしてみて「オール電化を選んでよかった」と感じています。今回の記事では次の3点について紹介します。 今回の記事のポイント オール電化を選ぶ時に感じた不安とその結果 最終的にオール電化に決めた理由・メリット 住んでから分かったオール電化のデメリット オール電化を検討中の方、これから新築の方の参考になればと思い ...

    ReadMore

    フェムトセル

    携帯電波の入らない家(解決編)フェムトセルで電波はどれだけ改善したか?

    我が家は「携帯電波が入らない家」、新築の途中、窓・屋根・外壁が出来上がった時に発覚しました。フェムトセルの導入条件は、新築住宅には複雑でなかなか手続きが前に進みません。 引っ越しから3週間遅れでフェムトセルが稼働し、宅内でも電話を使えるようになりました。我が家は大きな中庭のある変則的な間取り。Wi-Fiも含めて電波を使う通信にはハードルが高いようです。 今回の記事では、フェムトセル導入前後での電波改善状況についてまとめます。フェムトセル導入手続き、中庭のある間取りのWi-Fi事情は、こちらの記事でまとめて ...

    ReadMore

    イーサネットバックホール

    Wi-Fi電波が弱い問題#2 イーサネットバックホールとDecoX20で解決

    「中央に大きな中庭がある平屋」という特殊な間取りで、家全体にWi-Fiを張り巡らすために、バッファローのWTR-M2133HSによるメッシュWi-Fiを選びました。 家中なんとか使える状態にはなりましたが、ランドリーや寝室の電波が極端に弱い状態。ロフトに上がる階段に中継機を置いているので、登り降りで危ないと感じる事もあります。 そんなWi-Fi事情の中で最大の問題は、親機と中継機の通信状態です。設置場所の都合もあり、親子の通信でかなりのエラーが発生しています。一連の問題を解決するために「イーサネットバック ...

    ReadMore

    タイル床のメリットデメリット

    タイル床のメリット・デメリット、建てる時は大変、住んでからは手間要らず!

    我が家はデンマークの建築家「Halldor Gunnløgsson」の自宅をイメージして設計。その家の床は大理石ですが、それは予算オーバーなので石目調のタイルを採用しました。 タイル床での生活は初めてなので、ネットで見かけるデメリット情報に不安を感じていました。実際に建てて1年住んでみて感じた「タイル床のメリット・デメリット」をまとめます。 結論としては、建てる時は費用・手間・時間がかかるが、住んでからは手間要らず。選んでよかったと思います。 その他、家づくりに関する記事はこちらからどうぞ。 こちらもCH ...

    ReadMore

    クラピア

    3ヶ月経過したクラピア、植えた場所によって成長具合に差が出ました

    6月上旬に植え付けたクラピアですがとても元気に育っています。今年の夏は雨も多かったので、たっぷりの水と太陽で驚くほど広がっています。 芝生よりも成長が早く手間の少ないと考え、グランドカバーにはクラピアを選びました。期待通りの成長の早さですが、場所によって成長に違いがあります。 モサモサすぎる部分を刈り込みましたが、。刈り込みながら陽当たり・水捌け・土の状況など成長の違いについても考えてみました。 植え込み直後、1ヶ月後の記事はこちらからどうぞ。 こちらもCHECK こちらもCHECK 植え付け1ヶ月後と3 ...

    ReadMore

    エアコン目隠しルーバー

    コストダウンのため、エアコンの目隠しルーバーをDIYで作成したら、ハウスメーカーにも大好評!

    内装にこだわり始めると、エアコンの設置方法は悩みどころです。特に、LDK用のエアコンはサイズが大きく存在感があるので、インテリアの雰囲気を崩さないように設置したいと考えました。 見積りには目隠しルーバーが設定されていましたが結構な値段。そこで、思い切って自作しました。試行錯誤・手間と時間はかかりましたが、見た目も内装と調和しコストダウンにもなりました。今回は、そんな大好評の「可動式のエアコン目隠しルーバー」を紹介します。 また、関連記事はこちらでも記載しています。 こちらもCHECK 引っ越して最初にやっ ...

    ReadMore

    フェムトセルの導入

    携帯電波が入らない家(導入編)、3ヶ月かかった、全体像の見えないフェムトセル導入手続き

    iPhone3Gが発売され、便利なものができたと飛びついてから10年以上。生活インフラとして当たり前に使っているスマホですが、「使えない」と大変です。 前回記事で紹介した通り、我が家は「携帯電波の入らない家」。引っ越し時は家電・家具の搬入など携帯電話が必須なので、引っ越し前にフェムトセルの設置を目指しましたが、残念ながら間に合わず。こんなに手続きが分かり難いとは思いませんでした。 そこで今回の記事「導入編」では、DOCOMOフェムトセルの導入方法・手続きのポイントを紹介します。新築で導入する場合、既存の建 ...

    ReadMore

    植えてはいけないトクサ

    「植えてはいけない」と言われる「トクサ」、植えた理由と地下茎対策

    世間では「植えてはいけない」と言われる植物がいくつかあります。我が家の外庭法面や中庭の一角に植えた「トクサ」もその1つ。 「植えてはいけない」と言われるとインパクトがあるので身構えてしまいます。実際は、「軽い気持ちで植えてはいけない」「付き合い方を理解して植えましょう」という意味が正しいと思います。 今回は、「植えてはいけないと言われるトクサを植えた理由」「トクサの地下茎対策」について紹介します。 外構・植栽関連の前回記事はこちらです。 こちらもCHECK 目次(ジャンプできます) 「植えてはいけない」ト ...

    ReadMore

    片流れ屋根の太陽光

    北向きの片流れ屋根、太陽光パネルはあまり載らない?

    新築住宅の5軒に2軒が太陽光を導入するそうで、10年前に比べるとかなり普及したと感じます。FIT制度の効果は絶大です。 御多分に洩れず、我が家も太陽光設置を考えていましたが、目的は売電というより災害対策。災害時でもエネルギーを作れる点に魅力を感じていました。 最終的に新築時には導入せず先送りましたが、検討過程で気になったのは「北下がりの片流れ屋根と太陽光の関係」です。 今回の記事では、新築検討時の情報をもとに以下の事を紹介します。 この記事のポイント 太陽光を設置する上での北下がり屋根のデメリット 北下が ...

    ReadMore

    -Web内覧会
    -,