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収納品を全部出して確認、キッチンパントリー0.6畳の収納力はどれぐらい?
キッチンの収納力を確認する記事の最後は、パントリーの収納力を紹介します。賃貸マンションにはパントリーが無く、ペットボトルの水は廊下に山積み。移動の度に邪魔に感じていました。新居では0.6畳分のキッチンパントリーを設置しました。
それでも0.6畳では収納不足ではないか不安でしたが、今は十分な収納力だと満足しています。今回の記事では次の3点を中心に紹介します。
- キッチンパントリーの仕様詳細
- 残念に感じる点
- どれだけのものが収納できるか
新築計画中の方の参考になればと思います。
目次(クリックで開閉)
キッチンパントリーの仕様
パントリーの寸法
まず、キッチンパントリーの寸法詳細です。下のイラスト「パントリーの正面(左下)、上面(左上)、側面(右下)」の三面視で紹介します。
ペットボトルの水や液体調味料のストックなどの重量物を収納するので、棚板1枚だけで支えるには強度不足です。このため、中央には幅7cmの仕切りがあり、左右3枚ずつの可動棚(2cm厚)を支えています。棚板が分厚めなのも重量物対応のためです。
パントリーの設置位置は、バック側キッチンの向かって左手。キッチンの作業動線と交錯しないように、キッチン外に設置しました。パントリーの上にはLDK用の200vエアコンを設置。自作のエアコン目隠しルーバーを設置しています。
パントリーの使用上、大きな問題は感じていませんが、2点ほど残念に感じるポイントがあります。
パントリーの残念ポイント①
1つ目の残念ポイントは、上の図中にオレンジ色で示した「デッドスペース」です。折戸を採用したため、扉を開いた時、背後にデッドスペースができてしまいます。苦し紛れに調味料ボトルをストックしていますが、取り出しにくいスペースです。
閉じた時、段差がなくフラットになるので見た目は良いですが、実用性では少々難ありです。キッチンショールームでは引き違い扉を採用している展示も見かけました。片側ずつしか開けないデメリットはありますが、スペースは有効に活用できます。
パントリーの残念ポイント②
2つ目の残念ポイントは「棚の有効幅」です。先ほどの折り戸裏のデッドスペースを除くと、有効幅は65cmになります。奥行きも67cmあるので収納には折り畳みコンテナを使う予定でした。しかし、2つ並べて収まるコンテナがなかなか見つかりません。
苦労して見つけたジャストフィットの折コンは、「アイリスオーヤマ/OC-28L」。組み立てた時の横幅は、32.5cmとちょうど良いサイズでした。大半の折コンは短手幅が35cmぐらいです。棚板幅を有効寸法で70cm確保できると選択肢が豊富で色も選べます。
パントリーの収納力はどれぐらい
パントリーの掃除を兼ねて、収納しているものを全て取り出してみました。改めて床に並べてみるとかなりの物量です。中央に置いているメージャーの長さが1mです。
具体的な収納量を確認するために、4グループに分けて詳細を確認します。
食品とストック
まずは食品と食品ストックです。塩、砂糖、酒、醤油、ドレッシングといった基本の調味料類は一通りストック。パスタやうどん、蕎麦といった乾物も1kg単位でストックしています。
田舎の山の上に暮らしているとストックが増えがち。災害時の保存食も兼ねてストックしています。冷蔵庫の食材もあるので、これだけあれば2週間近くは食いつなげます。
※災害時に活用できるようにハイブリッド車を活用した「なんちゃってV2H」を導入しました。冷蔵庫(1日150W)であれば、ガソリン満タン状態で12日間電気を供給できる計算です。詳細はこちらからどうぞ。
水ペットボトルと米
飲料水は2Lペットボトルで最低60L、最大90Lをストック。ローリングストックで災害への備えを兼ねています。3L×2人×10日間で最低60Lの計算。ロフトに保管している長期保存水(約30L)もあわせると、宅内に最少でも2週間分の水を保管できます。
水の左側に写っている「RICE CASE」(白とピンク)が米を入れているケース。5kg袋がちょうど収まるサイズで、合計10kg収納します。ふるさと納税の定期便で届くので、こちらもローリングストックが前提です。
キッチン周り用品とストック
続いてはキッチン周りの用品とストック。なくなると困る食洗機の洗剤・リンスは常に多めにストック。洗濯済みのキッチン用タオルや未使用のタオルもここに収納しています。キッチンペーパーなど嵩張るものはロフトに収納、必要な時に都度取りに行きます。
普段使わない調理器具・中庭用のアウトドア用品
最後は普段使わない調理器具と中庭BBQ用の用品です。ホットプレートや圧力鍋、ビールサーバーなどは使う頻度が限られるので、キッチン内に収納せずにパントリーにまとめています。
BBQ用品は、中央の2つのブリキ箱には炭や着火剤などを収納。右手後ろ側にある赤い大きなバッグは、アラジンのガスカートリッジ式のストーブが入っています。重量がありスペースを取るものが多いので、中庭近くのパントリーは便利です。
収納した状態
先ほどのものを全て収納した状態を紹介します。スペースにはまだまだ余裕があります。
キッチン側の上2段に食品とストック
食品と食品ストックはキッチンからのアクセスを考えて、キッチン側の上2段に収納しています。
使用中、未使用を分けるために、上段には未使用(ストック品)を2コンテナ、その下段には開封済み(使用中)の食品を収納。開封済み品は取り出す頻度が高いので、取り出しやすい低い棚に収める方が良いと考えました。
残念ポイントだったデッドスペースには、ボトル調味料のストックやパスターポットに入れたパスタを収納しています。ここだけは、使用・未使用の区分けができていません。
キッチン側の下2段は米と水
先ほどの水と米を全て納めました。この状態で、水が86Lと米が10kg収納できています。最下段の水は、KEYUKAの縦横連結キャリーを使って、玄関からパントリーまでゴロゴロ転がして運びます。フラット動線の平屋ならではメリットです。
前半で引き違い扉のメリットを説明しましたが、このキャリーを使うときは折り戸にもメリットがあります。引き違い扉と異なりレールがないのでスムーズに収納できます。レールを乗り越えるのに力が必要です。
壁側の上2段にキッチン用品とストック
キッチンと反対側の上から2段目には、洗剤やタオル、ラップのストックなどキッチン周りの用品を収納。最上段にもコンテナが1つありあますが中身は空です。2段目だけで十分に収納することができました。ロフトにあるキッチンペーパーは最上段に収納するのも良さそうです。
壁側の下2段に調理器具とアウトドア用品
普段使わない調理器具や中庭用のBBQ用品も綺麗に収まります。
新築前の賃貸マンションでは天吊戸棚も使って収納していて、取り出す時に危ない思いをしたり、奥まで見渡すことができないなど不便に感じていました。この状態ならば安全に必要なもを取り出すことができます。とても便利になりました。
最後に
収納品の多寡は家庭によって異なると思いますが、我が家の場合、パントリー収納は0.6畳分でも余るぐらいです。最初は少ないかと気にしていましたが、実際に使ってみると十分な収納力です。収納力の参考になればと思います。
一方で、不便に感じているのは、折り戸の背後にできるデッドスペースと棚の有効幅。折り戸・引き違い戸、それぞれに良さ悪さがあります。見た目だけでなく実用性も考えて、理解した上で折戸を選んでいれば感じ方も違ったかもしれません。
次回の収納テーマの記事は、キッチンを離れて、我が家の収納率(収納面積÷総床面積)をまとめたいと思います。最後まで読んでいただき有難うございました。