コロナをきっかけに始まった在宅仕事ですが、今後も継続的に在宅を取り入れる会社も一定する耳にします。町内に電車も通っていない田舎暮らしにとってはありがたい限りです。
さて今回の記事は在宅仕事で使うワークデスクの話。ブログの記事書きやコーディング作業など、以前よりデスクの使用頻度が大幅に増えてます。そんな中で発覚したデスクの不具合から新たにIKEA トロッテンデスクに買い替えました。買い替えの経緯、トロッテンを選んだ理由、比較検討したもの、実際の使用感などを紹介します。
2年使った「IKEAリンモン」
在宅勤務開始で購入したデスクは「IKEAリンモン」です。新居への引越し直後の金欠時期、格安で購入し2年間活躍したデスクです。ところが、最近とある問題に気づいてしまいました。きっかけはモニターアームを設置した時です。
IKEA LINNMONのスペック
- 天板サイズ:幅150cm 奥行き75cm 厚み3.4cm
- 脚:ADILS 高さ70cm
- デスク高さ:73.4cm
- 色:天板 ブラックブラウン 脚 ブラック
- 価格:5,999円(天板 3,999円 脚4本 2,000円)
なんか、モニターアームが傾いてる?
27インチiMacに27インチのモニターを追加してデュアルモニターにしましたが、モニター足元のスペースがもったいなのでモニターアームを導入。アームの主軸が傾くので何度も設置し直しますがまっすぐになりません。実用上の問題はありませんが、まっすぐなものが傾くのは気になります。
脚も開いて傾いてる
「デスクの設置場所が傾いているのか?」デスク下に潜って確認したところ、脚も傾いていることに気づきます。手前側の脚も傾いていますが奥側(壁に接する側)の傾きが特にひどく、なんとなく理由がわかりました。使用開始から約2年間、奥側中央にはiMac 27インチ(約9kg)を設置してました。
原因は天板の湾曲
原因は天板の湾曲でした。デスクの天板だけを外して床に置いてみると、写真の通り中央部で約1cmの隙間が確認できます。幅150cmで計算すると両端から1.3%勾配で下がっている状態。実用上は大して問題ありませんが、気づいてしまうとペンをデスクに置く時とかなんとなく気になります。
新築時に見かける勾配
新築時で勾配といえばまずは屋根勾配。単位は「寸」で水平に10m移動した時に1m上る勾配をが1寸(=10%)勾配と呼ばれます。その他、駐車場や玄関ポーチは排水のために2%前後の「水勾配」で施工されてます。1%程度の勾配は意外と身近な勾配です。
買い替えを決めた理由は犬
モニターアームの主軸が傾いている程度で実用上の問題はありませんが、買い替えることにしました。1番の理由は10月に家族となった犬のこと。実はデスクの下がお気に入り。ウェブ会議の時もデスク下に潜り込んで足をペロペロ。デスクが崩れるとすれば余程の状況ですが、万が一を考えて頑丈なデスクに買い替える事にしました。
買い替えで選んだのは「IKEAトロッテン」
「9kg程度の荷重で撓んでしまったリンモンが弱すぎるのか?」は分かりませんが、次のデスクはとにかく頑丈なものを探します。いくつか候補はありましたがIKEAカスタマーセンターにも相談し、最終的に「トロッテン(TOROTTEN)」を選びました。
IKEA TROTTENのスペック
- 天板サイズ:幅140cm 奥行き80cm 厚み2cm
- デスク高さ:75cm
- 色:天板 ベージュ 脚 チャコール
- 価格:17,990円
トロッテンを選んだ理由
トロッテンを選んだ1番の理由は天板裏に固定されるフレーム。左右の足を繋ぐ形で幅10cm 高さ4cmの極太フレームが走ります。リンモンは天板だけで荷重を支える構造でしたが、トロッテンは天板とフレームに荷重を分散するので、天板が湾曲するようなことは起きないはずです。
リンモンよりも10cm狭い140cm幅ですが27インチモニターを2枚並べるには十分。階段下スペースに収納用キャビネットを設置したので、スペースの都合140cmはむしろ大歓迎でした。
トロッテンを選んで諦めた事
一方で、トロッテンを選んだ事で「色」は諦めました。仕事部屋はインダストリアルな雰囲気にしたいと考えていたので、真っ黒な天板・脚が選べたのがリンモンを選んだ理由でもありました。トロッテンの天板はベージュと白だけで黒が選べるのは脚だけ。他の天板を取り付けできないか調べましたが、ちょうど良いサイズも見当たらず。最終的にベージュ天板×黒脚で妥協しました。
比較検討したデスクと選ばなかった理由
トロッテンを選ぶ際、他にもいくつか検討したデスクがあります。選ばなかった理由と合わせて紹介します。
House of Finn Juhl "NYHAVEN DESK(ニューハウンデスク)"
大本命のデスク「House of Finn Julh/NYHAVEN DESK」ですが、流石に簡単に買える値段ではありません。黒い天板とマットブラックの細くてシンプルな脚、天板裏にはフレームが走り強度面でも安心です。ただし、モニターアームの取り付け可否(フレームとの干渉)は不明。今回は見送りですが、いつかは欲しい憧れのデスクです。
NYHAVEN DESK(ニューハウンデスク)のスペック
- 天板サイズ:幅136/170/190cm 奥行き68/85/85cm 厚み?cm
- デスク高さ:72.5cm
- 色:天板 4種 脚 2色
- 価格:362,000〜円
IKEA "UTESPELARE(ウーテスペラレ)"
IKEAのゲーミングデスクでも大人気のUTESPELARE、YouTubeやネット記事の多さも人気具合がよく分かります。モニターアーム2台設置可能という頑丈さ、奥側の排熱メッシュなどPC設置を前提とした作りが魅力的。6段階に高さを調整できる点は、地味ですがとても実用的。これだけでも選ぶ理由になります。ブラック色もありますが、残念ながら横幅は160cmのみで大きすぎ。キャビネットが収まらなくなるので見送りです。
UTESPELARE(ウーテスペラレ)
- 天板サイズ:幅160cm 奥行き80cm 厚み?cm
- デスク高さ:66~78cmまでの6段階調整
- 色:ブラック・ライトグレー
- 価格:17,990円
- モニターアーム2台設置可、前後反転で使用可、デスク下に配線収納あり
IKEA "HUVUDSPELARE(フーヴドスペラレ)"
最後は同じくIKEAのゲーミングデスクHUVUDSPELARE、最近発売されたモデルで、脚を支える貫もあり頑丈さが注目ポイントでした。幅・奥行きともに希望通りで、ブラック色もありますが問題は赤いアクセントカラー。相方様からNGが出てしまいました。確かにゲーミングという感じで、インダストリアルとは違います。残念ですが見送りです。
HUVUDSPELARE(フーヴドスペラレ)のスペック
- 天板サイズ:幅140cm 奥行き80cm 厚み?cm
- デスク高さ:75cm
- 色:ブラック・ライトグレー
- 価格:14,990円
- デスク下に配線収納あり、荷物かけフックあり
使ってみたトロッテンデスクの感想
ここからは実際に設置して使ってみた「トロッテンデスク」の感想を紹介します。
頑丈なフレームの安心感
フレームを組み上げただけでもわかる頑丈さです。左右の逆V字脚を繋ぐフレームとの接続部には、補強用の分厚い鉄板を取り付ける徹底ぶり。デスクの上から体重をかけてもびくともしない頑丈さには、頼もしい安心感を感じます。愛犬も安心してデスク下で寛げます。
適度な止まり感で快適な天板
天板表面はメラミン仕上げ、多少のことでは傷つかない頑丈な樹脂素材です。表面には書き物に支障ない程度、極薄の梨地処理がされていて腕を載せてもべたっと張り付く感じは無し。それでも、適度に吸い付くような止まり感があって好印象です。
荷物掛けフックが便利
荷物フックが両脇に合計2つついてますが、これが思った以上に便利です。今まで床置きしていた鞄をかけたり、フロアランプに掛けていたヘッドホンを掛けたりしてます。幅3.5cm 高さ6cmと大ぶりのフックですが、これぐらい大きい方が掛け外しし易く実用的だと感じます。
あと3cm低いとベスト
難点はデスクが高いこと、あと3cm低いとベストの高さです。自分の場合、PC作業メインだとデスク高は72cmが最適値で、トロッテンの75cmは3cm高い事になります。実際、キーボードを触ると肘が曲がりすぎて窮屈。厚めのクッションを挟んで座面を上げると、ちょうど良い感じになります。
デスク高と座面高と身長
個人差も大きいと思いますが、デスク高さと座面高の差は身長の1/6が適切。さらにPC作業がメインの場合は(身長の1/6)- 2cm。デスクが高いと肘が曲がり可動域が小さくなる結果、肩が上がって力が入り肩こりの原因になります。デスク選びの際は、椅子の座面高さと身長を基準にすると快適な作業環境が整います。最近は高さを無段階調整できるデスクもあり、複数人でデスクをシェアする場合は特に効果的です。
組み立てで気になった事
IKEAの家具は組み立てが必要ですが、トロッテンの組み立てで気になった点が1点。
脚とフレームを繋ぐ部分の補強プレートですが、六角ネジに緩み止め剤がついていて締め付けに力が必要です。付属の工具は小さくて力が入れづらいので、電動ドライバー・六角ビット・スパナセットがあると作業が楽です。緩み止めが付いているのは振動や力がかかり緩みやすいため。しっかり締めるべき部分なので、専用工具でしっかり締めると使い始めてからも安心です。
最後に、十分な実用性とクオリティ
購入から3週間ほど使いましたが、値段・実用性・クオリティとバランスの良い商品だと思います。しっかりとした重量感もあり、要所の補強もしっかりされてます。安心して長く使えるデスクだと思います。
次回は、客間和室の改造計画について紹介します。夫婦2人で在宅仕事の日もあり、仕事部屋が1つだと不自由です。溢れた方はダイニングでの作業ですが、昼食・残業時の夕食では毎回中断して片付けるのは面倒。普段は使っていない客間和室に仕事環境を整える計画です。
最後まで読んでいただき有難うございました。
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