大きなフルハイトの窓は開放的、冬でも日差しをたっぷり取り込めるので人気です。
しかし、綺麗な状態を維持するのは大変です。特に梅雨など長雨シーズンは、掃除しても掃除してもすぐに汚れます。
我が家は、中庭に面して「幅1.5m 高さ2.4mの大窓6枚」「2.4m高のテラスドア2枚」があり、軒が無いのでしっかり雨が当たります。
雨上がりには水染みや水垢がくっきり。入居直後は隔週で窓掃除をしていましたが、段々億劫になり最近は半年近く放置してました。
そんな状況を打開するため、試しに購入したのが「窓掃除ロボットHOBOT 2S」。5月1日に発売されたニューモデルですが、5日に手元に届いたので早速大窓6枚、テラスドア2枚を掃除しました。
使ってみた感想
- 十分に実用的で予想以上に綺麗になる
- 脚立を使った高所作業が不要で安全
- 「落ちてくる不安」は感じない
- 寒い時期でも水に濡れずに窓掃除できる
- 今後も窓掃除はロボットに任せたい
こんな方にメリットが大きい
- 幅広の大きな窓がいくつもある
- 高窓があって掃除に脚立が必要
- 忙しくて窓掃除は後回し
- 足腰が弱く窓掃除が負担
今回の記事では、窓掃除ロボットHOBOT 2Sの特徴、使い方、使って感じたメリット・デメリットを紹介します。
目次(ジャンプできます)
窓掃除ロボット HOBOT 2Sとは?
ロボット掃除機に比べると狭いですが、窓掃除ロボットにもいくつか選択肢があります。まずは、HOBOT 2Sの特徴から紹介します。
窓掃除ロボットの選択肢
現在販売されている窓掃除ロボットは、HOTBOT社の2Sと388、ロボット掃除機も販売しているEcovacs社のWinbot Xの3種類です。それぞれの機能の違いをまとめました。
HOBOT社の2Sは388の後継機種で機能の多くは共通です。3モデル共通の機能はグレー、HOBOT社共通の機能はブルー、HOBOT 2Sのみの機能は黄色になってます。
※以前はウィンドウメイトRTという製品もありましたが、現在は販売終了してます。
HOBOT 2S | HOBOT 388 | Winbot X | |
方式 | 吸引 | 吸引 | 吸引 |
電源供給 | 電源コード・充電池 | 電源コード・充電池 | 充電池 |
動作可能時間 | 上限無し(充電池は20分) | 上限無し(充電池は20分) | 50分 |
走行 | 縦横 | 縦横 | 縦横 |
リモコン | あり | あり | あり |
スマホ操作 | 可能 | 可能 | 不可 |
落下防止 | ロープ | ロープ | ロープ |
クロスの再利用 | 洗濯可能 | 洗濯可能 | 洗濯可能 |
掃除対象 | 窓・浴室壁・タイル壁・枠なし窓は可 | 窓・浴室壁・タイル壁・枠なし窓は不可 | 50cm角以上の窓・特殊ガラスは不可・高低差5mm以下の窓枠は不可・枠なし窓は可 |
水・洗剤 | タンク2つ、噴霧可能 | タンク1つ、噴霧可能 | 事前にクロスへ噴霧 |
重量 | 1,300g | 913g | 1,800g |
共通する機能から順番に紹介します。
3モデルに共通の特徴
窓に張り付く方式

窓に設置したHOBOT S2
壁に張り付く方式はどれも吸引式。
機械裏面の吸引口があり、強力な吸引力で窓に張り付きます。
そのため、動作音は掃除機並み。
特にWinbotはHOBOT 388の2倍(2Sの1.5倍)の重量があり、より大きな吸引力が必要。比例して音も大きくなります。
2度拭き仕上げ

2度拭きのイメージ
吸引力でクロスを窓に密着させるので、1度拭きだけの段階では「拭きムラ」「拭きスジ」が目立ちます。
そのため、どのモデルも走行は縦横移動の2度拭き仕上げ。
横に拭いた後は自動で方向転換し、縦に移動しながら拭き上げます。
HOBOTの場合、「設置方向(駆動輪基準)」「3種の開始ボタン」の組み合わせで、6通りの動作パターンが選べます。
テラスドアのドアノブ・窓のクレセント鍵など障害物がある場合、避けやすい(=掃除しやすい)動作を選ぶと、効率良く掃除ができます。(例:ドアノブの反対側から左右方向で掃除)

テラスドアのドアノブ

掃き出し窓のクレセント鍵
リモコンが付属

付属リモコン
本体スイッチの他、専用リモコンでも操作可能です。
メーカー毎にリモコンでできる操作に違いがあり、
- Winbot:開始・停止・一時停止・方向転換
- HOBOT(共通):自動掃除×3・マニュアル操作(上下左右・開始)・停止・スプレー有無・洗剤噴霧
HOBOTの方が、より細かく操作できるようになっています。
その他の点
電力供給がなくなると吸引が停止するので、窓面に張り付く事はできません。3モデルともに、万が一のために落下防止用ロープが付属します。

落下防止ロープ・専用洗剤・予備ノズル
Winbotは吸盤でロープを窓に固定する仕様。対して、HOBOTはカラビナでカーテンレール等に引っ掛けて使います。
我が家のように、カーテンレールがない場合は、落下防止ロープは使えません。
その他、専用洗剤(220ml/)と予備ノズル(2個)が付属します。

クリーニングクロス
クロスは使用後に洗濯すれば繰り返し使用可能。
HOBOTには3セット、Winbotは4セットが購入時に同梱されています。
単品でも販売されており、HOBOT 2S用は3枚組で1,500円。
屋内用・屋外用と分けて準備すると便利だと思います。
HOBOTだけの特徴
次にHOBOT社共通の特徴(青)とHOBOT 2Sだけの特徴(黄)です。388より若干高いですが、実用性・汎用性を考えて2Sを選びました。
電源供給(HOBOT共通)
Winbotは充電式のワイヤレスですが、HOBOTは電源コードを繋いで常時電源を供給する必要があります。
ワイヤレスは便利ですが、有線ならではの良さもあります。
- ワイヤレス:電源が無くても使用可能・有線:軽いので吸引力にゆとりがでる
- ワイヤレス:動作可能時間が限られる・有線:長時間でも動かせる
窓掃除ロボットでは軽い事は大きなメリット。落下リスクや動作(吸引)音は小さくなり、同じ吸引力なら条件の悪い壁(タイル・すりガラス)でも張り付きやすくなります。
垂直面に張り付くという特殊性を考えると、有線が現実的な選択だと感じました。
動作可能時間(HOBOT共通)
HOBOTは1平米あたり3分弱で拭き上げ。我が家の窓は合計35平米なので、屋内(外)の片面で1時間半、屋内外両方を行うと3時間の動作時間。
一方のWinbotは、1回の充電(2.5時間)で50分間動作。実際に使っていないので分かりませんが、動作時間が短いといった口コミも見かけます。
同じ条件で試算すると、屋内面だけでも掃除4回+充電3回で約11時間。両面だと20時間以上必要なので現実的ではありません。
HOBOTは「月に1〜2回まとめてしっかり掃除」、Winbotは「気になった時に部分的に掃除」という違いでしょうか?
スマホ操作(HOBOT共通)

スマホアプリ画面
HOBOTはスマホアプリをダウンロードすると、スマホをリモコン代わりに使えます。
掃除完了時は通知が届くので、他事しながらの動作時も便利。
アナウンスの音量変更や取説参照、FAQもアプリに内蔵されています。
リモコンと違ってスマホは宅内でも持ち歩くので、スマホだけで完結できる点はとても便利です。
ただし、Bluetoothなので距離や環境によっては途切れます。
落下する事はありませんが、動作時・完了後の動作音は変わらないので、気づかずそのまま放置したことが数回ありました。
掃除対象(HOBOT 2Sのみ)

キッチンタイルの掃除
掃除できる窓は事前に確認が必要です。
HOBOT 2Sの場合、枠なし窓やすりガラス等の特殊窓、タイル壁(目地幅5mm以下)や浴室壁面も掃除可能。
ただし、手摺など突起物が多い浴室壁は、よほど大きな風呂でない限り、メリットは少ないかもしれません。
洗剤噴霧・タンク(一部HOBOT 2Sのみ)
HOBOTは洗剤・水タンクが付いていて、水拭き設定をすると洗剤を噴霧しながら窓拭きをします。これはWinbotにはない機能。

洗剤も噴霧できる
HOBOT共通ですが、388はタンク(噴霧口)が1つ、2Sは左右に1つずつ合計2つという違いがあります。
進行方向に向かって洗剤(水)を噴霧するので、左右移動だと388は片道だけ、2Sだと往復で噴霧という違いになります。
2Sの方が効率が良いと感じます。
次のページでは「HOBOT 2Sの操作手順・使って確認できたメリット」を紹介します。意外と手軽で役に立ちます。