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窓掃除ロボットHOBOT 2Sを使ってみた:時短効果とメリット・デメリットを徹底検証
家の中央に大きな中庭がある我が家には、中庭に面して大きなガラスがあります。
- 幅1.5m 高さ2.4mの大窓 ×6
- 幅0.9m高さ2.4mのテラスドア ×2
このガラス窓には軒がなく雨が直接当たるため、雨上がりには水染みや水垢がくっきり残ります。入居直後は隔週で掃除してましたが、だんだん億劫になり最近は半年に一回のペース。汚れが気になっても見ないふりです。
そんな状況を打開したいと、試しに購入した時短家電が「窓掃除ロボットHOBOT2S」です。2022年5月1日に発売されたニューモデルで、手元に届いたので、早速我が家の大窓・テラスドアを掃除してみました。
この記事では、窓掃除ロボットHOBOT2Sを「実際に使った感想」「良い点」「気になる点」をレポートします。
使ってみた感想
- 期待以上に綺麗になる
- 高所でも脚立いらずで安全
- ロボットが落下する不安はない
- 寒い時期でも水に濡れず窓掃除できる
- 今後も窓掃除はロボットに任せたい
こんな方にメリットが大きい
- 大窓がいくつもある
- 高窓の掃除に脚立を使う
- 忙しくて窓掃除は後回し
- 足腰が弱く窓掃除が負担
目次(クリックで開閉)
- 1 窓掃除ロボット HOBOT 2Sとは?
- 1-1 窓掃除ロボットの選択肢
- 1-2 共通の特徴
- 1-3 HOBOTだけの特徴
- 1-4 電源供給(HOBOT共通)
- 1-5 動作時間(HOBOT共通)
- 1-6 スマホ操作(HOBOT共通)
- 1-7 掃除対象(HOBOT 2Sのみ)
- 1-8 洗剤噴霧・タンク(一部HOBOT 2Sのみ)
- 2 操作手順は簡単
- 2-1 Step1 準備
- 2-2 Step2 本体の設置
- 2-3 Step3 乾拭き
- 2-4 Step4 水拭き
- 2-5 Step5 次の窓へ
- 2-6 クロスの張り替えが面倒なら
- 3 使ってみて感じたメリット
- 3-1 期待以上にきれい
- 3-2 脚立作業が不要
- 3-3 水を使わない
- 3-4 ほったらかし掃除
- 3-5 落下する可能性は?
- 4 気になる所、デメリット
- 4-1 音が大きい
- 4-2 筋状の跡が残る
- 4-3 窓毎に設置
- 4-4 スプレーが飛ぶ
- 4-5 サッシにスプレー
- 5 最後に、こんな場面では良い商品
窓掃除ロボット HOBOT 2Sとは?
ロボット掃除機に比べると選択肢は少なめですが、窓掃除ロボットにもいくつか選択肢があります。購入時に比較したポイントを紹介します。
窓掃除ロボットの選択肢
現在販売されている窓掃除ロボットは、HOTBOT社の2Sと388、ロボット掃除機も販売しているEcovacs社のWinbot Xの3種類です。それぞれの機能の違いをまとめました。
※表の色分け:ブルーはHOBOTのみ、イエローはHOBOT 2Sのみ
HOTOT 2S | HOBOT 388 | Winbot X | |
方式 | 吸引 | 吸引 | 吸引 |
電源 | 電源コード(充電池あり) | 電源コード(充電池あり) | 充電 |
動作時間 | 充電池は20分 | 充電池は20分 | 50分 |
掃除方向 | 縦横 | 縦横 | 縦横 |
リモコン | あり | あり | あり |
スマホ操作 | 可能 | 可能 | 不可 |
落下防止 | ロープ | ロープ | ロープ |
クロス | 洗濯して再利用 | 洗濯して再利用 | 洗濯して再利用 |
掃除対象 | 窓・浴室壁・タイル壁・枠なし窓も可 | 窓・浴室壁・タイル壁・枠なし窓は不可 | 50cm角以上の窓・特殊ガラスは不可・段差5mm以下の枠は不可・枠なし窓は可 |
水・洗剤 | タンク2つ、噴霧可能 | タンク1つ、噴霧可能 | 事前にクロスに噴霧 |
重量 | 1.3kg | 0.9kg | 1.8kg |
共通の特徴
3機種に共通する機能について補足の説明です。
窓に張り付く方式
壁に張り付く方式はどれも吸引式で、機械裏面の吸引口があり強力な吸引力で窓に張り付きます。そのため、動作音は掃除機並みです。
2度拭き仕上げ
1度拭きだけでは「拭きムラ」「拭きスジ」が目立ちます。どのモデルも自動走行は縦横移動の2度拭き仕上げです。横向きに拭き終わると自動で方向転換、最上部まで上がって縦向きに拭き上げます。
HOBOTは細かい動作制御が可能
設置方向(キャタピラの向き)や3種の開始ボタンの組み合わせで6通りの動作パターンが選べます。障害物に接触すると反転するため、ドアノブやクレセント鍵がある場合は左右方向で掃除した方が効率が良いです。
リモコンから操作可能ですが、HOBOT/Winbotでは操作内容が異なります。
- Winbot:開始・停止・一時停止・方向転換
- HOBOT:自動掃除×3・マニュアル操作(上下左右・開始)・停止・スプレー有無・洗剤噴霧
新型だけあって、WinbotよりHOBOTの方が操作項目が多いです。
落下防止ロープ
電力供給がなくなると吸引が停止するので、窓面に張り付く事はできません。万が一のために落下防止用ロープが付属します。固定方法には違いがあり、Winbotは吸盤で窓にロープを固定しますが、HOBOT2機種はカラビナでカーテンレール等に引っ掛けます。引っ掛かりがない場合、落下防止ロープが使えません。
掃除用クロス
HOBOTには3セット、Winbotは4セットが購入時に同梱されています。クロスは使用後に洗濯すれば繰り返し使用可能。HOBOT 2S用は3枚組で1,500円で単品販売もあり屋内・屋外と分けると便利です。HOBOTの場合、クロス以外に専用洗剤(220ml/)と予備ノズル(2個)も付属します。
HOBOTだけの特徴
次にHOBOT社共通の特徴(青)とHOBOT 2Sだけの特徴(黄)です。388より若干高いですが、実用性・汎用性を考えて2Sを選びました。
電源供給(HOBOT共通)
HOBOTは電源コードをつないで常時電源を供給する必要があります。毎回つなぐのは煩わしさもありますが、有線ならではの良さもあります。
- 本体が軽く吸着しやすい
- 長時間うごかせる
- 電源切れで落下するリスクが少ない
大きな窓や複数の窓の2度拭きだと時間がかかります。バッテリー切れがないので、安心して他ごとに没頭できます。
動作時間(HOBOT共通)
HOBOTは1平米あたり3分弱で拭き上げ。我が家の窓は合計35平米なので、屋内(外)の片面で1時間半、屋内外両方を行うと3時間の動作時間です。Winbotは充電1回で2.5時間で50分間動作します。
「全ての窓をまとめて掃除」「気になった時にピンポイントで掃除」という違いでしょうか?
スマホ操作(HOBOT共通)
HHOBOTはスマホアプリをダウンロードすると、スマホをリモコン代わりに使えます。
特に掃除完了の通知が出るのが便利です。掃除が終わっても壁に張り付く吸引音は変わらないので、他ごとをしていると「終わったかどうか」が分かりません。気が付かずに放置がなくなります。
掃除対象(HOBOT 2Sのみ)
HOBOT 2Sの場合、枠なし窓やすりガラス等の特殊窓、タイル壁(目地幅5mm以下)や浴室壁面も掃除可能です。ただし、浴室壁は手すりなど突起物が多くメリットは少ないかもしれません。
我が家の場合、タイル壁を掃除できるのが便利です。脚立を出さなくても掃除できるので楽になります。
洗剤噴霧・タンク(一部HOBOT 2Sのみ)
HOBOTは洗剤・水タンクが付いていて、水拭き設定をすると洗剤を噴霧しながら窓拭きをします。これはWinbotにはない機能です。
タンクと噴霧口は、388は片側に1つ、2Sは左右に1つずつ合計2つ付いてます。進行方向に向かって噴霧するので、388は片道だけ、2Sは往復で噴霧という違いになります。
操作手順は簡単
実際に使ってみたところ、操作は意外と簡単でした。以下に操作方法をまとめます。乾拭きで埃をとってから水拭きで掃除する、2回掃除がポイントだそうです。
Step1 準備
- 電源コードの接続:ACケーブルはコンセントに、DCケーブルは本体にねじ込みます
- LEDが緑に点灯することを確認:(オレンジ点灯は充電が必要)
- クロス取り付け:コーナー・駆動輪を合わせて本体裏のマジックテープに固定
- 洗剤補充:タンクに専用の洗剤を補充
Step2 本体の設置
- 電源ON:本体にある電源スイッチをONにすると吸引開始
- 窓に設置:サッシから10cm離れたところに設置 ※設置の向きでその後の動作が変わります。
Step3 乾拭き
- 乾拭き開始:洗剤噴霧ボタンを1回押して噴霧OFFにし、スタートボタンで掃除スタート。
※リモコンの場合、自動モードのボタンは「▲」「◀︎」「▶︎」の3種類。「×2」ボタンを押すと自動で2セット拭き掃除します。
Step4 水拭き
- 本体をガラスから外して電源OFF、クロスを水拭き用に取り替え
- 本体をガラスに設置し、洗剤噴霧の状態でスタートすると水拭きです。
※乾拭き・水拭き用にクロスを分けておき都度取り替えて使っています。
Step5 次の窓へ
- 水拭きが完了したら窓から外して電源オフ。
- クロスを乾拭き用に交換して次の窓に進みます。
クロスの張り替えが面倒なら
窓毎に乾拭き・水拭きでクロスを張り替えるのが手間なので、一旦窓を全て乾拭きし、その後クロスを張り替えて一気に水拭きする方法もあります。
使ってみて感じたメリット
実際に使ってメリットだと感じた点を紹介します。
期待以上にきれい
ロボット掃除機と違い、窓掃除では汚れの取れ具合に不安がありましたが、実際に使ってみると期待以上に綺麗になりました。
全てをロボットだと乾拭き・水拭きで時間がかかります。乾拭きだけでも埃が取れてガラスの透明感は上がります。我が家の場合、普段は乾拭きだけを行い気になる所は窓掃除シートで追加掃除。これで十分です。
脚立作業が不要
脚立を使った高所作業がなくなり安全です。幅がある窓だと脚立を動かしながらの窓掃除です。横着して動かさず無理やり手を伸ばすと、濡れた脚立で滑ってヒヤリとすることもあります。年末の大掃除で大怪我は嫌ですよね。
水を使わない
水を使わずに窓掃除ができるので無垢の床材でも安心です。また、寒い年末の大掃除でも水に濡れずに窓掃除できて快適です。
ほったらかし掃除
ロボット掃除機のような完全自動ではありませんが、他ごとをしながら窓掃除できるのは便利。
「×2」ボタンで2セットの自動掃除にすることが多く、40分ぐらいするとビープ音で掃除終了を教えてくれます。次の窓にセットして掃除再開。仕事しながら窓掃除ができて、かなりの時短です。
落下する可能性は?
電源供給が切れない限り使用中に落下することはなさそうです。
むしろ危ないと感じる場面は「本体の設置・取り外し」の時。手を滑らせて落とさないように、設置時は落下防止ロープを先に、取り外しは落下防止ロープを後にという手順を守ると安心です。
停電などで電源供給がストップするとアラート音とアナウンスが流れて教えてくれます。また20分間は内蔵バッテリーで動作するので、余裕を持って対処できます。
気になる所、デメリット
メリット十分の窓掃除ロボットですが気になる点もあります。
音が大きい
1.3kgの機械を窓に貼り付けるので大きな吸引音がします。一昔前の掃除機ぐらいの音で、近くで動かしてもテレビは見れる程度。屋外側の掃除は夜にはやらない方が良さそうです。
掃除機と違って騒音が長時間が続くので気になる人はいると思います。
筋状の跡が残る
筋状の跡が残ることがあります。屋外側を掃除した後にはっきり跡が残るのでキャタピラについた汚れが原因です。屋外側を掃除した後は、キャタピラの汚れをしっかり落とす必要があります。
窓毎に設置
サッシを乗り越えることはできないので、窓ごとに設置し直す必要があります。ロボット掃除機のように全面おまかせとはいきません。
スプレーが飛ぶ
屋外で使用するときは、噴霧した洗剤が風に流され窓に当たらないこともあります。どうしても気になるときは、クロスに洗剤を噴霧しておくと確実です。
※試しに窓全体に洗剤を噴霧してみましたが、これは失敗です。キャタピラが滑って本体が前進しなかったり、ずり落ちてきたりします。
サッシにスプレー
ロボット掃除機のような複雑な制御はなく、障害物に接触して向きを変えるシンプルな仕組みです。サッシ近くでも洗剤を噴霧するので、窓ではなくサッシに洗剤がかかることもあります。
最後に、こんな場面では良い商品
窓掃除ロボットのメリットを感じられる場面は限定的かもしれません。使ってみておすすめできる場面は、
- 大きな窓掃除:窓ごとに再設置が必要なので大きな窓ほど自動掃除のメリットを感じやすい。窓が大きければ運転時間が長くなるので、並行して行う他の作業もはかどります。
- 高窓:脚立が必要な高所にある窓には便利です。コンセントと落下防止ロープが必須です。
- 窓掃除の時間がない:他ごとをやりながら自動で掃除できます。
- 足腰が弱い:窓掃除は立ったりしゃがんだりで意外と重労働です。ロボットが掃除してくれると体の負担も減らせます。
我が家は、「大きな窓掃除」と「時間がない」でメリットを感じています。大きな窓があるので、在宅仕事をしながらほったらかし窓掃除で重宝しています。