新居に引っ越すにあたって購入した家電の中に、超短焦点プロジェクター「EPSON EH-LS500」があります。一般的な天吊プロジェクターも考えましたが、いろいろ考えた末、超短焦点の床置きに決めました。
我が家が「EH-LS500」を選んだ理由を紹介します。前回の家電記事は、ロボット掃除機「パナソニック ルーロー」です。こちらからどうぞ。
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新築では大画面テレビは置かない!
新築では大画面テレビは置かない事に決めました。賃貸で使っていた大型テレビもテレビボードも廃棄。アンテナ線の宅内配線も行いませんでした。まずは、大画面テレビを置かないと決めた理由を説明します。
空間を固定・占有する大型テレビ
大型テレビを設置すると、その空間はテレビスペースとして固定・占有されてしまいます。我が家にとっては、空間の固定・占有が1番の問題でした。
新築のコンセプトはオープンプラン。空間用途を制限しないように間仕切りを減らし、できるだけ大きな空間を作りました。その空間をゆるく仕切るのが、こだわって選んだ北欧家具。
時々で座りたい椅子に座りやりたい事をやる。気分で居場所を変えられるフリーアドレスです。簡単に移動できず、アンテナ配線も必要な大型テレビは、我が家のコンセプトにそぐわない存在です。
テレビのために家具を選ぶ事はできない
もう1つの問題点は、家具の選択・配置が制限されること。家具はインテリアイメージに沿って、欲しいものを、欲しい場所に設置したいと考えています。
テレビの設置位置は、画面の大きさ・目線の高さ・視聴距離から決まります。壁掛・ボードいずれの設置方法でも、テレビの位置に合わせて家具の大きさや配置を考える事になります。
インテリアの主役として家具を選びたい我が家では、テレビに合わせて家具を選ぶことはできません。結局、たどり着いた結論は、「テレビさえなければ家具は自由に選べる」ということ。
テレビはほとんど「ながら視聴」
テレビを設置しない場合、アンテナの壁内配線は不要になります。ただし、後から配線することはできないので、念の為、どんな時にテレビをつけているか検証しました。我が家がテレビをつけるのは、
- 朝のニュースや朝ドラ
- 昼のワイドショーや連ドラの再放送
- 夜のバラエティや連ドラ
- 日本代表の試合やツールドフランス
- オリンピック中継
- 映画鑑賞、特にSF系
この中で、本当に大画面テレビが必要なのは後半の3パターンぐらい。しかも、このうち頻度が高いの映画鑑賞ぐらい、代表戦もツールも視聴頻度は限られています。
一方で、圧倒的に頻度の多い前半の3パターンですが、集中してテレビを見ている訳ではありません。食事や家事をしながら、なんとなく見ているぐらいの「ながら視聴」です。
やはり、我が家にとって大型テレビは不要で間違いありません。
超短焦点プロジェクター EPSON「EH-LS500」
我が家のテレビは必要に応じて次の2種類を使い分ける事にしました。
- 大画面で見たいスポーツや映画は、エプソンの長短焦点プロジェクター「EH-LS50」
- 日常的な「ながら視聴」には、パナソニックの「プライベートビエラ」
2019年末に発表されましたが、発売までにはかなりの時間がかかりました。なんとか新居への引っ越しには間に合いました。我が家にはドンピシャのプロジェクターです。
天井も重要なインテリア
一般的なプロジェクターは卓上設置や天吊り設置で、投影面まで数mの距離が必要です。映像の美しさや歪みを考えると、しっかり計算して設置する天吊りプロジェクターが一番です。
しかし、我が家にとっては天井も重要なインテリア。チーク材を貼り、スポット照明すら隠すように設計した天井から、常時プロジェクターが吊り下がっている状態は許容できません。
さらに、天井吊りにすると場所を固定してしまう点ではテレビと変わりません。専用スクリーンへの投影も同様。どうするか悩んでいた時に見つけたのが、超短焦点型のプロジェクターです。
超短焦点プロジェクターとは
正面に映像を投影する一般的なプロジェクターとは異なり、投影面の数十cm手前に設置し、下から映像を投影するものが「超短焦点プロジェクター」です。
壁に直接投影する場合、壁際近くに設置できスペースを取りません。また、使わないときは簡単に片づける事もできるので、我が家にとっては最良の選択です。
ただし、映像の綺麗さは一般的なプロジェクターの方が上ですし、最近の大型テレビとは比較にもなりません。また、下から移すので投影面の平滑度によって映像の良し悪しが大きく影響されます。
他に比較検討したプロジェクター
2019年末頃選択肢にあったのは、SONY、Panasonic、LG電子、EPSON、Optomaでした。比較にあたり我が家が重視したポイントは次の8点。
- 値段 30万円前後を予算上限としました
- 明るさ 中庭窓はカーテンをつけないので、南向きリビングの日中で楽しめる明るさが必要
- 投影距離 できるだけ壁に近い位置で投影できる事(=家具配置を優先できる)
- 大きさ 片付けやすくスペースを取らない事
- 実物確認 壁面投影なので壁紙とのマッチングが必須
- 解像度 フルHDあれば十分
- 最大画面 100インチ越えれば十分
- スピーカー サウンドバー床置きでもよし(=簡単に片付けられる)

パナソニック・エプソンで悩みましたが、カーテンのない明るいLDKへの設置なので、明るさ重視でエプソンにしました。
検討過程で特に重視したこと
超短焦点型は、下から投影するため壁紙のエンボス加工でも影が出来ると言われます。場所を固定しなしため、スクリーンでなく壁面へ直接投影する我が家、採用予定の壁紙での見映えが重要です。
発売が遅れたEH-LS500ですが、二子玉川の蔦屋家電で展示機を見つけました。エコフリース壁紙のサンプルを持参し見映えを確認します。店員さんも初めての事で興味深々、一緒に実験となりました。
- まずはエンボス加工の粗さ。最も凹凸の少ない「フラット」はもちろん、中粗の「エンボス#80」や最も粗い「#50」でも気になりません。
- 続いては色。実際に5色の壁紙に投影してみました。やはりグレー色の壁紙の方が白系壁紙より、映像に落ち着きが出ます。
店舗スタッフとも意見交換し、グレー色のフラットであれば視聴環境として問題ないと判断しました。
展示機はブラックスクリーンに投影されていました。4,000lmと明るいので白いスクリーンだと黒の深みが出にくいそうです。確かにブラックだと映像が引き締まって見えます。
次のページでは「壁紙の色・エンボスによる影響」を紹介します。