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希望の壁材はどうやって探す?「試行錯誤した壁材探し」と「効率が良かった探し方」

希望の壁材はどうやって探す?「試行錯誤した壁材探し」と「効率が良かった探し方」

新築当時、壁材といえば壁紙、壁紙といえば塩ビクロスしか知りませんでした。実際探してみると、左官壁、ペイント、フリース壁紙、非塩ビ壁紙、塩ビ壁紙と多くの種類があります。

こだわって選んだ家具が配置されるので、内装材は手を抜けません。ハウスメーカーとの打ち合わせが始まると忙しいのでその前に勉強すべきと考え、キッチンに次いで壁材を優先して深掘りしました。

壁材を深掘りすると言っても、サンゲツぐらいしか知りません。1年かけて手探りで壁材について調べましたが、その時行った「試行錯誤した壁材探し」と意識を変えたら「効率が良かった探し方」をまとめます。

試行錯誤した壁材探し

珪藻土クロス
客間の珪藻土クロス

今までは賃貸ばかりなので、自分で壁仕上げや壁紙を選んだ経験はありません。どこで情報を仕入れられるか分からず、とりあえず住宅展示場へ行ってみました。

住宅展示場モデルハウスの内装

近隣に2つの住宅展示場があり、モデルハウスも30棟を超えるので期待していましたが、残念ながら目新しいものは見つからず。展示場毎にターゲットがあるようで、同じ展示場では同じような仕上げばかりです。

良かった事もあります。それは、毎日モデルハウスで働いている人の意見が聞けた事。珪藻土壁もありましたが、「質感は良いが、掃除や扱いに気を遣う」という声が聞けました。

また、建物によっては築10年を超えるものもあり、経年変化・劣化についても実物で確認できます。特殊な展示場は別として、展示場は実用性や経年変化について生の声が聞ける点が利点だと感じました。

ソーシャルメディア(Pinterest・Instagram)

知らない壁紙を探すという点ではあまり参考にならず。配色や内装イメージを膨らませるには、とても便利なツールですが、壁の素材やメーカーといった情報が少なく、先に繋がりにくい印象です。

家具販売店やインテリア雑貨店、建築・採用事例を探すには便利なので、単体で答えを見つけるというより見学に行く場所を探すツールと考えるととても重宝しました。

家具販売店・雑貨店の内装

壁材探しで一番参考になったのは、家具販売店やインテリア雑貨店です。ポーターズペイントやベンジャミンムーアなど塗装壁の良さを知ったのも、こういった販売店です。

家具のコンセプトやデザインを表現する必要があり、内装デザインには力が入っています。インテリアコーディネーターが入る前の検討段階では、プロの意見が聞ける数少ない場所です。

家具販売とは別に内装設計を行う販売店もあります。事情を話すと、その店の壁材・他の壁材も教えてくれます。カールハンセン&サン(青山)・フリッツハンセン(表参道)・ダンスクムーベルギャラリー(銀座)は参考にさせていただきました。

建築事務所のHPやブログ記事

建築士のブログはとても参考になります。エコフリースを知ったのも建築士のブログでした。採用建材に対する縛りが少なく、壁材一つとっても引き出しの多さを感じます。

大手建築事務所はわかりませんが、参考にしたブログではストレートにメリット・デメリットを知る事が出来ました。納得して決断ができれば、デメリットが気になっても仕方がないと割り切れると思います。

意識を変えたら効率が良かった探し方

塩ビクロス
ランドリーで選んだ塩ビクロス(壁・天井1000番クロス)

1年以上の時間をかけて試行錯誤しながら希望の建材を探しました。その中で、自分の意識を変えることで、数珠繋ぎのように良い情報に出会えるようになりました。上手くいった壁材探しを紹介します。

建材探しというより、好きなものを楽しむこと

東京体育館のプールからカールハンセンまで向かう途中、1軒の北欧家具店に出逢います。青山キラー通りのO’ROSEです。予想外の出会いにテンションが上がり、北欧家具好きオーラ全開だったと思います。

家具好き同士、お茶を出してもらい話に花が咲きます。家づくりの話をし始めた時、1冊の本「Scandinavian Modern Houses」を紹介してもらいます。その中で見つけたのが我が家のモデル Gunnløgsson邸です。

販売店の人も家具が好きな人ばかりです。一生懸命アイデアを探すのも大切ですが、自分達の好きな事を全面に出して、気楽に楽しい時間を過ごす中で、結果として得られる事もあると感じました。

気になるものは必ず現物を確認すること

ネット記事や販売店で新しい健在を知ったときは、ショールームの有無や採用事例を確認します。気になるものは必ず現物を自分の目で確認するようにしました。

実際に行ってみると使っている人の生の声が聞けたり、サンプルでは分からない色の違い、経年変化や耐久性を確認する事ができます。それでも欲しいと思って採用すれば、後悔も少なくなります。

見て回るのは時間もお金もかかり大変ですが、現物を見る事で具体的に内装イメージを膨らます事もでき、苦労して良かったと感じています。本屋・レストランなど意外な場所にあり宝探しのようです。

興味がないと思っても見に行く

賃貸マンションのイメージが強く、塩ビクロスにはあまり興味がありませんでした。それでもショールームに行ってみると、その種類の多さ・デザインの多様さに驚きました。思い込みは良くないです。

さらに大手の壁紙メーカーは、塩ビ以外のものも多数扱っています。珪藻土クロスや和紙クロスなど、新しい発見でした。それでも価格は量産品らしく手頃、とても良い素材です。

最終的には、和室寝室と客間に珪藻土クロスを採用、水回りには塩ビの1000番クロスを採用しています。実際に見に行ったからこそ、良さを活かすための前向きな選択ができたと思います。

住宅展示場は地域性や価格帯を意識する

これは少し思い切りが入りますが、早い話が、超高級住宅展示場に行ってみると言う事。(都内の)おすすめは駒沢公園展示場です。渋谷展示場も良かったのですが、残念ながら閉鎖しました。

超高級なモデルハウスばかりでとても手は出ませんが、壁材は、漆喰・珪藻土・塗装・和紙・タイル・羽目板・組子細工など、ほぼ全ての壁仕上げを見る事ができます。

特に、住友林業(入口に大きな石がある建物)、ミサワホーム(壁一面に組子細工)、スウェーデンハウス(木材をふんだんに使った内装)がとても参考になりました。

とにかくラグジュアリーな展示場ですが、事情を説明すればゆっくりと中を見せてもらえます。場合によっては、掃除や取り扱いなどユーザー目線の話を聞く事ができます。

事前の下調べに関してまとめ

ハウスメーカーを決める前に手探りで始めた壁材探しですが、振り返ってみると、家具店・建築士ブログ・駒沢展示場が最も効果的でした。ただし、時間・手間・交通費も結構かかります。

特に、自分達の好きな家具・家・インテリアについて勉強し積極的に話すようになってから、驚くほど沢山のアイデアをもらう事ができました。好きって気持ちは伝わるものだと思います。

新しいアイデアを貰ったら、その都度、実際に見に行き自分の考えをまとめる。その中から取捨選択する。1年以上かかりましたが、おしゃれなランチを食べるつもりで見て回ると意外と楽しかったです。

誰もができるとは思いませんが、こだわりの強い方、我が家のように家具が好きな方は、じっくり腰を据えて準備する方が後悔は少ないと思います。

最後まで読んで頂き有難うございました。

次回は、我が家が検討した「湿式壁材3種類」についてまとめます。やっぱり高かったです。

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