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「壁の仕上げ材選び」を「ハウスメーカー選び」より優先した理由

「壁の仕上げ材選び」を「ハウスメーカー選び」より優先した理由

注文住宅では自分好みの家を作れますが、その分、施主が決めることも多く大変です。分からない事だらけですが、それに結論を出すのが施主の役目。その後、その結論が見積もるので、また大慌てです。

施主ブログを見て感じた事は、建材について知識を身につけるべきだという事。そのため、ハウスメーカーとの打合わせ1年前から、ショールームや実例確認のため各所に足を運び調べあげました。

その中でも、壁材は特に時間をかけて調べました。まず知るべきは「どんな仕上げ材があるか」という事。「壁材を優先して調べた理由」「ハウスメーカーに頼らず調べた理由」をまとめます。

壁材を優先して調べた理由

壁紙選び
エコフリースのサンプル

一般的ではありませんが、我が家は、欲しい家具を先に決めて、それらの家具を中心に建物を設計しました。正しく書くと、家具・キッチン・内装材・住宅設備・ハウスメーカーの順番です。

壁材は内装材の中でも特に優先して調べました。結果としては、早めに動き出して良かったと思います。

※我が家の場合、キッチンはどちらかというと家具に近い存在。家具と同じ空間で大きな存在感を持つキッチンもとても重要な要素です。

家具を引き立てる「背景」として重要だった

壁材は屋内を占める面積が広く、インテリア全体の質感を左右します。家具の背景として、家具の見栄えにも影響します。家具と同一面で隣り合う事もあり、家具を活かすのも壁紙の役割です。

家具販売店や家具ショールームで話をすると、どの店舗も壁色や質感を含めて内装全体で家具を引き立てているとの説明でした。やはり家具を引き立てる背景として、壁紙にはしっかりと時間をかけるべきだと考えました。

週末は打ち合わせ、内装の話は後半戦

ハウスメーカー選びが始まると、毎週末のように候補のメーカーと打ち合わせを行います。OB訪問や工場見学といったイベントもあり、目の回る忙しさ。ゆっくり建材について調べる時間はありません。

請負契約前は契約見積もりに向けた打ち合わせ、契約後は間取り・建築構造・オプションなど着工に向けた打合わせです。インテリアの話は予算枠とるためのヒアリング程度、壁紙は着工後という会社もあります。

我が家は契約前からエコフリースなので、初回見積もりも・工期も織り込み済みです。費用は払えれば済みますが、時間はどうしようもありません。内装にこだわる方は事前にじっくり下調べが必須です。

ハウスメーカーには得意・不得意がある

事前に希望の内装材が決まっていると、請負契約前に具体的な名前を挙げて話ができます。施工実績や仕入れ可否を確認できるメリットは大きいです。

保証や仕入れルートの事情から建材の選択肢は意外と限られます。特に長期保証や独自工法、工場作業の多い大手ハウスメーカーは、この傾向が強くなります。

我が家のエコフリースは、大手ハウスメーカーでは認知度も低かったと記憶しています。たとえ、選ぶことができても、施工実績が少ないと不慣れによる品質トラブルも気になります。

請負契約を結ぶと容易には後戻りできません。契約してから選べないと焦らないように、こだわる部分は事前にしっかり調べておくと良いです。

壁材によっては職人さんが少なく取り合い

特殊な壁紙は施工できる職人さんも限られます。希望のスケジュールに合わせるためには、早い段階で壁材を決めて、施工側の予定を押さえると安心です。

左官壁やペイント壁は作業工程が長く、特別な技術が必要です。エコフリースは乾式壁ですが、塩ビクロスに比べると施工難易度は高く、施工できる職人さんは限られます。

職人さんの予定が合わず工期が遅れる事は稀だと思いますが、こだわるポイントなのでじっくり時間をかけて施工して欲しいと思います。早め早めが正解だと思います。

ハウスメーカーに頼らず自分達で探した

エコフリース
施工後のエコフリース

ハウスメーカーが提示する情報で理解を深めることも出来ますが、「何かしらのフィルターがかかっている」と考えています。フラットな情報が欲しかったので、情報収集は自分たちで行いました。

知らず進んで、後から後悔したくない

大手ハウスメーカーで使える建材は、社内承認が取れたものだけです。担当者の知識は予想以上に濃淡があります。こだわりが強い人の場合、施主の方が知識が多い事もよく聞く話です。

一般の施主が建材について調べるのは簡単ではありませんが、時間をかければ効率の良い調べ方もわかってきます。後悔をゼロにする事はできませんが、やるだけやれば諦めもつきます。

選択肢を知らずに先に進んで、後から恨み言を言っても何も変わりません。結局は自分が暮らす家なので、できる事は自分でやって正解だったと思います。

ハウスメーカーの説明を正しく理解したい

施主が理解できるように説明する事がハウスメーカーの仕事ですが、正しく理解するためには施主にも知識が必要です。限られた時間で希望と予算のすり合わせをするので、言い間違いや抜け漏れも起き得ます。

決める時は多角度的に考えて決めたいですが、予備知識が少ないと説明を理解するのにも時間がかかります。手短に伝われば説明する側は、さらに踏み込んだ話ができます。情報の漏れ抜けは少なくなります。

契約後の打ち合わせ期間は5ヶ月と比較的長めですが、毎週何かしらの課題を抱えていました。住んでからイメージと違うという事もなく生活しています。

結論を出すのも、お金を払うのも、生活するのも施主

結局、結論を出すのも、支払うのも、生活するのも施主です。自己防衛も含めて予備知識は必要です。建築が始まってからでは、何ともならない事もあります。

打ち合わせ内容が図面や見積もりに反映されているか、施主に知識があればクロスチェックとしても機能します。知らなければ見過ごしていたと思うこともあります。

施主も含めて家づくりメンバーです。自分の考えを持って打合わせに望むことが、理想を叶える近道だと思います。

※もちろん「ハウスメーカー・担当にもよる」とも思います。

壁材(内装材)を優先して調べた理由のまとめ

塩ビクロス
ランドリーは塩ビクロスで(天井・壁とも1000番クロス)

契約すれば希望通りに出来上がると楽です。しかし、こだわりが強くなるほど、自分たちのこだわりを伝えることが重要になります。

昼間は仕事をし、帰宅後に下調べやハウスメーカーからの宿題をこなす。打ち合わせが始まり時間に追い立てられながら決めていくのは、本当にストレスが溜まります。

性格的にそのストレスには耐えられないという自覚があり、しっかり事前に調べて家づくりに取り組みました。結果としては、一生に一度のイベントを楽しめたと思います。

最後まで読んで頂き有難うございます。

次回は、「希望する建材の探し方」と「効果のあった探し方」をまとめます。

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