ここまで検討4社の提案内容を紹介しました。今回は、4社の提案をどう評価して、最終的に1社(ジューテックホーム)に絞ったかを説明します。前半部分では、提案コンペの前提条件、後半部分では評価理由を中心記載しています。 対象4社の平屋提案記事はこちらからどうぞ。
こちらもCHECK
-
-
ジューテックホームの平屋提案 大きな中庭とあえて北側リビングの間取り
ハウスメーカーの平屋提案記事、最後はジューテックホームの平屋提案です。ジューテックホームに関しては、他ハウスメーカーと異なり「建築家」が建築設計を行い、ジューテックホームが建築を行うハイブリッド商品「 ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
-
住友林業の平屋提案、ビッグフレームの大開口・大空間はさすがです
「大開口の平屋なら、住友林業しかないですよ!」と言われ、「よく存じ上げています」と答えたのを覚えてます。駒沢展示場だったと思いますが、絶対的な自信を感じました。 前回までミサワホーム・ダイワハウスの平 ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
-
ダイワハウスの平屋提案、リビングに海岸線を取り込む秀逸なコンセプト
ハウスメーカー選びの提案コンペ2回目は、ダイワハウスの平屋提案を紹介します。 ダイワハウスの担当者とは一緒に家具販売店に行くなど、一番イメージの共有ができていました。家具を主体に考える我が家のコンセプ ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
-
ミサワホームの平屋提案、四季の変化を楽しむユニバーサルな間取り
設置予定の家具やその使い方などをまとめた資料を作成。ハウスメーカー4社にプレゼンをし提案コンペを行いました。※このプレゼンは別記事で紹介します。 その中から1回目としてミサワホームの提案内容を紹介しま ...
続きを見る
目次(ジャンプできます)
提案コンペの前提と比較結果
まずは、提案コンペの前提条件と比較結果を紹介します。比較結果を改めてまとめてみると全体的には接戦ですが、我が家の重視するポイントに絞ると大きな差があります。
提案コンペの位置付け
まずは今回の提案コンペの位置付け。初めて住宅展示場を訪問してから着工まで約3年をタイムラインで紹介します。
家づくりの勉強:約2年
とにかくモデルハウスを周って各社の特徴を理解する。訪問したメーカーは合計13社。
「自分達の欲しい家」「そのために必要な費用」を考えた期間で、並行してキッチンをはじめ住宅設備、タイル・壁紙といった建材ショールームも巡ります。
第1次スクリーニング
13社から「モデルハウスの作り」「目安コスト」「施主の希望への向き合い方」を基準に3社に絞り込み。
FILE社の紹介で知った「ジューテックホーム」を含めて4社で次ステップに進みます。
ハウスメーカーとのイメージ共有:約半年
ハウスメーカー営業(一部設計やインテリア部)と建てたい家のイメージ共有を深めた期間。結果としては、このタイミングでのコミュニケーション量が大きな差を生みました。
最終の提案コンペ(今回の記事):約3ヶ月
2020年10月土地の売買契約締結をきっかけに「最終の提案コンペ」を実施。事前に我が家の希望を4社にプレゼンし、提案間取り・概算見積もりをもとに1社に絞り込みます。
請負契約の締結
選んだ1社と請負契約を締結。(このタイミングでは提案コンペで出てきた資料をもとに、フラット35の本審査は実施済み。)
着工合意に向けた詰め:約4ヶ月
「追加オプション」「予算に合わせた仕分け」など着工合意に向けた打ち合わせを重ねます。
持ち込み間取りと要望プレゼン
夫婦で話し合って決めた要望を間取りにし「その間取りを作った理由」を中心に説明。「持ち込み間取りはやりずらい」といった話も耳にしますが、希望を伝える方法として間取りにするのが一番伝えやすいと考えました。
さらに、モデルとなる「グンログソン邸」「購入予定の家具と使い方」「好みの内外装」「住宅設備」をまとめた資料も作成しプレゼンを実施。間取りと同じく「なぜそれを選んだか」を中心に説明し、設計担当者の描くイメージを聞きたいと伝えました。
全社、営業と設計同席で提案
プレゼンは3社は営業・設計同席、住友林業のみ営業のみでヒアリング実施。提案間取りの説明は4社全て営業・設計同席です。提案間取りではこの差が多少見られましたが、大勢に影響するほどではありませんでした。
各社のスタイル
提案資料には各社の違いが出ていました。住友林業やミサワホームはしっかりと作り込まれた間取り・パースで説明。ジューテックはA・B案と複数提案。
驚きはダイワハウス。間取り・パースともに手書きですが、話し合いの中で修正点が出てくると、その場でささっと修正案を作成。これがどれもハイクオリティ、思わず見惚れました。
比較結果の一覧表
打ち合わせ・間取り・概算コストをもとに各社を比較した一覧表(◎○△)です。上4項目が我が家が重視したポイント、下5項目は参考程度で考えています。あくまで我が家の基準です。なお、耐震性は、設定されていた「耐震等級」を基準に評価しています。
比較項目 | ジューテックホーム | ミサワホーム | 住友林業 | ダイワハウス |
担当(営業・設計) | ◎(3pt) | ○(2pt) | △(1pt) | ◎(3pt) |
提案間取り | ◎(3pt) | ◎(3pt) | ○(2pt) | ◎(3pt) |
内装仕上げ・選択肢 | ◎(3pt) | ○(2pt) | ○(2pt) | ○(2pt) |
価格 | ◎(3pt) | △(1pt) | △(1pt) | △(1pt) |
重視項目の合計 | 12pt | 7pt | 6pt | 9pt |
耐震性 | ○(2pt) | ◎(3pt) | ◎(3pt) | ◎(3pt) |
建築工法 | ○(2pt) | ○(2pt) | ◎(3pt) | ◎(3pt) |
高気密・高断熱 | ○(2pt) | ○(2pt) | ○(2pt) | ○(2pt) |
保証・安心 | ○(2pt) | ◎(3pt) | ◎(3pt) | ◎(3pt) |
ステータス | ○(2pt) | ○(2pt) | ◎(3pt) | ○(2pt) |
総合ポイント | 22pt | 19pt | 20pt | 22pt |
重視項目と参考項目で順位変動があります。特に住友林業は住宅としての完成度が高く、この点を重視する施主に選ばれるハウスメーカーだと感じます。また、ダイワハウスは建築の完成度に加えて、営業担当・インテリア部のサポートもあり、我が家の場合、全般通してポイントが高くなりました。
次のページでは「重視した4つのポイント」について説明します。