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住友林業の平屋提案、ビッグフレームの大開口・大空間はさすがです

「大開口の平屋なら、住友林業しかないですよ!」と言われ、「よく存じ上げています」と答えたのを覚えてます。駒沢展示場だったと思いますが、絶対的な自信を感じました。

前回までミサワホーム・ダイワハウスの平屋提案を紹介しました。第3弾は、大人気のハウスメーカー「住友林業の平屋提案」を紹介します。なお、住友林業の概算見積もりはありません。

住友林業の特徴

毎度クオリティの高いCMが多い住友林業。「白鵬関がビッグコラムにテッポウをうつCM」を覚えています。当時は何が特別なのか分かりませんでしたが、今なら良くわかります。

モデルハウス行けば、さすが住友林業という圧巻の内装仕上げ。提案力の住友林業と言われる理由がよく分かります。一度入ったら最後、きこりんワールドに引き込まれます。

ビッグフレーム構法

住友林業の提案力を支えるビッグフレーム構法、梁勝ラーメン構造とも呼ばれます。最大56cm幅の集成材(ビッグコラム)を床・梁と頑強な金物で剛接合し、頑丈なラーメン構造を作ります。

梁勝ち構造のため1階から2階・屋根まで貫く通し柱が不要。各階の間取りを作る時、通し柱による部屋割りの制約を受けません。間取りの自由度が格段に上がる大きなメリットです。

我が家の考え

大手ハウスメーカー・建築家でも、必要な部分に門型フレームを使えば近しい構造は可能です。違いは、割高なビッグコラムを全体に使うコスト。

「全てビッグコラム」と「必要に応じて門型追加」のコストを比べると、後者の方がコスト配分は柔軟に感じます。

マルチバランス構法

「きづれパネル」と呼ばれるラティス様の部材で、耐力壁の壁倍率を5倍まで押し上げます。軸組工法の筋交(4.5cmx9cmたすき掛け)は4倍。同じ強度であれば窓を2割大きくする事も可能です。

ビッグフレーム構法より割安で通常の軸組より強度があります。ビッグフレームの大開口が不要な場合、マルチバランスを選び、その分、内装に費用を回すのも現実的な選択肢だと感じました。

何でもできる自由度、引き換えに…

「何でもできますよ」という担当営業の言葉も、ビッグフレームの自由な間取りを見ると納得です。一方で、モデルハウスやOB訪問先を見ると、いくらかかるのか、その豪奢な仕上げに不安になります。

「しょぼりん」「きこりん」という言葉もあるように、「住設や仕上げにいくら掛けるか」で住林らしさ決まります。要望すれば何でもできる自由度と引き換えに、見積額は増えていきます。

噂のきこりん税

各所で噂になっている「きこりん税」。諸費用という名目ですが、12%と掛け率が高い上消費税も掛かります。内訳(販売費・管理費など)を聞けば仕方ないと思いますが、予算内に収めたい施主にとってはなかなかの破壊力です。

住友林業の間取り提案

ここからは住友林業の間取り提案です。他社と同じくプレゼン資料で我が家の希望を説明、担当予定の設計士からのヒアリング。2週間後に営業・設計交えて、間取り・内外パースでの提案です。

さすがの大開口・大空間、でも少し違う

まずは、提案間取りの全体像。南向きの大開口窓、中庭を囲む四方窓、柱のない31畳の大空間LDKが特徴です。

住友林業の平屋提案

厳しい間取りの要望も卒なくこなす、さすが住友林業ビッグフレームです。マルチバランスが現実的と書きましたが、間取りだけを見て選ぶならこれを選ぶと思います。

一方で、内装のイメージは残念。要望した「グンログソン邸」とは異なるブルックリン/カフェスタイル。家具屋とのタイアップ・インテリア陣のサポートのある他社と比べて温度差を感じました。

南向き大窓、四方窓の中庭、大空間LDK

住友林業の平屋提案

真っ先に目を引くのは①LDK南側の全面窓。方立はありますが6mを超える大開口です。②中庭は要望を満点で叶える四方窓。細い柱が四隅にあるだけで、南庭から中庭まで空間がつながります。

③LDKの31.2畳・中庭の12.5畳と合わせると、44畳もの大空間になります。当たり前の様に、こういう間取りを出せるのが、ビッグフレームの強みだと再認識しました。

家族・来客の2動線玄関

玄関を入るとLDK・SICに入る①2つの動線に分かれます。考えた事もありませんでしたが、確かに展示場ではよく見かける仕様です。

住友林業の平屋提案

屋内保管するロードバイクを直接SICに収納できるのは便利。スペースも十分あるので壁面に収納できます。コートハンガーや手洗いを設置すれば、花粉の時期も安心です。

シューズボックスは浮かせた状態で壁に固定され、掃除しやすい仕様。②この壁が目隠しになるので、中庭が四方窓でも奥のプライベートスペースは見えません。細かい配慮を感じます。

コンパクトな水回り・家事動線

住友林業の平屋提案

浴室・洗面・洗濯・干し場・トイレ・WICを、全て5、6歩の距離にまとめた①コンパクトな家事動線です。4社提案の中でトイレまでまとめ上げたのは住友林業だけです。

賃貸マンションでは、動線の途中に段差があり、それぞれの距離が離れていました。家事動線と日常動線が交錯する事も多く、重たい洗濯かごを抱えて移動するのは避けたいと要望してました。

主力収納は玄関納戸とWIC

住友林業の平屋提案

他3社と異なりロフトの設定はありません。主力の収納は①玄関SICと②WICの2つ。その他、④半畳のクローゼットや⑤1畳の押入が個室に設定されています。収納が足りないと思いましたが、これでも収納率は14%を超えます。

これに③西側壁面の収納・⑥キッチン収納まで加えると、理想とされる収納率12-15%を上回ります。SICの大きな収納空間をうまく使えれば十分な収納力です。

 

概算見積もりはありませんが…

概算見積もりはありません。住友林業の場合、見積もりは敷地調査を行ってから提示されます。本来は間取り提案も敷地調査の後に行うそうです。

敷地調査のためには申込金として5万円が必要。家具の内金や土地費用で現金が湯水のように流出していた頃で、建築地近隣の状況から地盤の頑丈さは知っていたので、5万円をケチりました。

想像ですが

担当営業の話を総合すると、オプションを含めてミサワホームと同じか高いぐらい。坪単価130万円で設定。

また、他社営業によると住友林業は最後に大きく下げるらしく、坪110万円台後半が最終提示と想定し比較しました。

 

最後に

ビッグフレームらしい開放感に、コンパクトにまとまった家事動線。一番優等生な間取りでした。進め方の違いか意思疎通か、インテリアのイメージ作りは後回しのようです。

ダイワハウスや建築士(ジューテックホーム)のはっきりしたコンセプト提案に影響され、中庭の四方窓・南面の大開口へのこだわりも多少薄れた頃。あれば良いぐらいに心境が変化していました。

よく考えられた間取りや外観ですが、インパクトが弱くあまり印象に残りません。そんなイメージが日に日に強くなっていき、価格も最安まではいかないだろうと考えお断りしました。

今回までで、大手ハウスメーカー3社の間取り提案を紹介しました。残るは1社です。次回は、「建築家と建てる家」ジューテックホームの平屋提案を紹介します。最終的にこちらで契約しました。

最後まで読んで頂き有難うございました。

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