PVアクセスランキング にほんブログ村

ハウスメーカー

【ハウスメーカー選び】重視したポイントと比較しなかったポイント

2021年4月23日

ハウスメーカー選び

坪単価や保証期間をはじめ建築会社を比較する項目は沢山あります。ネットやブログ記事を読むたびに、人それぞれ考え方があるものだと感じていました。

何回も家を建てられるなら色々試してみたいと思いますが、残念ながら一生に一度か、多くても二度ぐらいです。家を建てる以上1社に絞らなければなりません。

3年以上の月日をかけて家づくりをする中で、重視する基準も変化していきました。紆余曲折ありましたが、最終的に我が家が「重視した/比較しなかった」ポイントを紹介します。

「そういう人もいるんだ」ぐらいでご覧ください。ハウスメーカーに関する過去記事、Web内覧会はこちらからどうぞ。

こちらもCHECK

大手ハウスメーカーの家
結局、大手ハウスメーカーの家ってどんな家?建築士を選んだ施主の考え

10年以上前、スーツを買う時は量販店に行き、展示してある既製品からサイズ・予算・好みに合うものを探してました。最近は、量販店でも自分仕様のスーツを手軽にオーダーできます。 一口にスーツと言っても、「生 ...

続きを見る

建築会社選びで重視した4点

まずは建築会社選びで我が家が重視した4点を紹介します。モチーフとなる建築物(北欧建築家の自宅)があるので、住宅性能より空間仕上げを重視しています。

営業担当者

家ブログを見ていると「営業担当者」は必ず上位に上がってきます。住宅展示場に行った時に対応した営業が担当するという、営業ガチャは賛否色々な意見を目にします。

大切なのは営業を取り巻く同僚

良い営業はどんな人か。自分自身も営業なので思うところはあります。能力の話はさておき、できる営業のまわりには、できる設計・ICが集まります。良い設計士に出会うには、良い営業が入口です。

一方で、良い営業は忙しく常に多くの案件を抱えています。打合せのスケジュールが取りにくいなど、人気者ならではのデメリットもあります。ここは多少不便に感じる点です。

知り合いからの紹介がベスト

問題はどうやって良い営業に担当になってもらうか。1社の担当は全国売上ランカーでしたが、担当する仕事は紹介案件も多いそうです。紹介以外で巡り合う可能性は低そうです。

どうしても担当が気になる場合、まわりにOBが居ないか探してみるのも方法です。アンケートを書いて数回話してましたが、OBが見つかり紹介案件として変更できました。

設計力・提案力

提案力や設計力も建築会社選びでよく目にするポイントです。間取りや外観は注文住宅の醍醐味です。

強みを生かした提案に脱帽

最終コンペは4社でした。住友林業・ミサワホーム・ダイワハウス・建築士(ジューテックホーム)です。ざっくりそれぞれの特徴をまとまると、

  • 住友林業:大きく張出した軒と幅6m弱の大開口。中庭も4面窓で開放感があります。
  • ダイワハウス:コンセプトが秀逸。家の中に海岸を再現する斬新な空間づくりが光りました。
  • ミサワホーム:一番コンパクトな提案。生活・家事動線を最短にまとめた生活しやすい間取り。
  • 建築士(ジューテック):とにかく中庭がでかい。セカンドリビングとしての中庭を提案。

30畳オーバーのLDKや4面窓の中庭を希望。BFの住友林業・鉄骨のダイワは、強みを生かしてしっかり実現。ミサワ・建築士は生活スペースを隠す壁が必要として3面ガラスでの提案です。

※ミサワホームはパネル工法(木造枠組壁工法)ではなく、在来(木造軸組)のMJ-Woodでの提案。建築士からは必要であればRC・W混構造もとの付記がありました。今はダイワハウスも混構造やってます。

希望をしっかり伝える事も大事

提案コンペにあたり、手製の間取り図・購入予定の家具写真・北欧建築家の家資料・好きな外観をまとめた冊子を作り、プレゼンを行いました。

間取り案を出すことに抵抗感もありましたが、動線への希望、生活スタイルを正しく伝えるには、具体的な間取りで説明する方が伝わりやすいと感じ提示しました。

内装仕上げの選択肢

北欧建築家の自宅というモチーフがあるので、そのエッセンスを現代の建材でどのように表現するかが重要なポイントでした。北欧の名作家具も多数並ぶので、最後の内装仕上げは重要です。

MJ-Woodを提案した理由

構造強度が理由だと思っていましたが、ミサワが在来工法で提案した理由は、内装仕上げ材の選択肢が広いこと。パネル工法は工場施工の比率・保証の要求が高く、選択肢が狭くなるそうです。

施主支給・完了検査・住宅ローン

欲しい建材を建築会社で調達できない場合、施主支給も可能ですが住宅ローンは使えません。キャッシュフローが厳しい新築時、仕方なく建築会社から購入するケースもあります。

建築会社以外の業者に依頼(分離発注)する場合は、引き渡し後の施行になります。完了検査で要求される部材だと仮でも施工が必須です。その後、仮部材を外し廃棄して希望の部材を施行します。

建材や仕上げ材の選択肢が広いメーカーの方が、無駄な出費を抑えられます。

価格調整力

最後は価格です。値引きやプランニングによる調整力も大事ですが、我が家が重視したのは調達力という意味での価格調整力。これは1社が飛び抜けていました。

HMが建材を仕入れる際、建材メーカーとの間に商社が入ります。HMの仕入れ値には商社の経費・利益がのります。複数のHMへ資材を供給する商社だと、仕入れ量は最低でも複数HMの棟数分。

どう考えても仕入れコストが違いすぎます。この1社が、大手建材商社のビルダー部門「ジューテックホーム」です。Web内覧会で紹介しましたが、ユニットバスは尋常じゃない値段です。

比較条件に入れなかった5点

ここからは我が家が「比較条件に入れない」と決めた5点を紹介します。全部を比較し始めると処理が追いつかず、割り切ったという感じです。

耐震性など災害性能

最近は台風も強烈、地震も多発しているので施主としては気になるところです。一方で、ハウスメーカーにとっては独自技術や試験設備を通じて、アピール合戦が激化している項目です。

平屋を選んだ事もあり、必要とする耐震等級さえ満たしていれば、それ以上は深追いしないと考えました。特に大開口を求める以上、耐震も深追いするとコストに跳ね返ってきます。

地盤が強固、軽量な鋼板屋根、平屋、制震ダンパーありならば、耐震等級2で十分と割り切っています。2に下がると大開口も柔軟に設計できます。

建築工法

新築を考えた当初は、BF工法やパネル工法、シャーウッド工法などメーカー独自の工法を調べました。建築現場の見学会に行っては、これがビッグコラムかと感動したのを覚えています。

欲しい家のイメージができて、ふと「欲しいのは〇〇工法の家」ではないと我に返りました。本筋とは違う所に夢中になっていた気がします。それ以降は、希望が叶うなら何でも良いに変わりました。

どれも素晴らしい工法だと思いますが、そのために膨大な開発費・広告費がかかっています。必要な性能と費用のバランスが重要だと思いました。

高気密・高断熱

高気密・高断熱は冷暖房費に直結するので大歓迎ですが、どの程度の数値だと光熱費がどうなるか、住んで暑い・寒いと感じるのか全くわかりません。実感として理解できる比較対象がありません。

どこを見ても高気密を謳っており、深追いしても現実は施工次第だと思い、比較・要望も出していません。結果としては、C値 0.5㎠/㎡なので十分です。

保証期間や保証条件

30年後の自分がどうなっているかはわかりません。最低限の保証があれば「問題が起きた時考える」ことにしました。それでも、災害時の大手のフォロー体制はさすがだと思います。

最近の保証を見ているとどんどん複雑になっています。建材の性能が上がって保証が伸びるなら大歓迎ですが、条件ばかりを増やして謳い文句の保証期間を延ばしているように見えます。

ステータス

一生に一度の大きな買い物、同感です。残念ながら、我が家はここにお金を使う余裕はありませんでした。

最後に

万が一を想定した項目は、最低必要程度にとどめたつもりです。それでもハウスメーカーのHPや広告は上手くできていて、ついつい引き込まれます。

企業なので利益をあげる事の大切さはわかります。他者との競争の中で、施主の関心が高い部分が加熱していく事も理解できます。

ただ、どこか施主不在の競争をしてるようにも見えます。ハウスメーカーではパッケージになっているので、自由に取捨選択できません。この点も、我が家が建築士を選んだ大きな理由です。

次回は、検討したハウスメーカー「ミサワホームの提案プラン」について書きたいと思います。

こちらもCHECK

ミサワホームの平屋提案
ミサワホームの平屋提案、四季の変化を楽しむユニバーサルな間取り

設置予定の家具やその使い方などをまとめた資料を作成。ハウスメーカー4社にプレゼンをし提案コンペを行いました。※このプレゼンは別記事で紹介します。 その中から1回目としてミサワホームの提案内容を紹介しま ...

続きを見る

【家づくり便利ツール!】やっぱり、方眼紙は便利です。メモにもなるし、図を書いたり間取り作ったり大活躍。

作業性ならA3ですが、持ち運びを考えるとA4がベスト。1冊あると本当に便利です。

おすすめ

4月の電気代は実質860円、発電と消費が逆転!買電0が見えてきた

2023/5/16

先月(3月使用分)は売電を差し引いた電気代が1万円を切りました。そして、暖房の使用停止で消費電力が下がる4月、ついに差引き電気代が1,000円を切りました。太陽光・蓄電池を導入して半年ですが、ようやく ...

3月の電気代は昨年比で6割減少!削減に効果的だった3つのポイント

2023/4/19

売電収入を含めた電気代収支は約9,000円となり、ついに1万円を切りました。昨年同月が2.4万円だったので6割以上削減できたことになります。今回の記事では3月の電気使用状況・電気代、電気代大幅減につながった3つのポイントを紹介します。

2月の電気代は昨年比4割減!大幅削減のポイントと買電0への課題

2023/4/16

今回の記事では、2月の電気使用状況・電気代について紹介します。2万を切る水準まで下がったポイント、2月の電気代で見えた買電0への課題について深掘りします。これから新築の方、太陽光や蓄電池の導入を検討中の方の参考になれば嬉しいです。

1月の電気代が3割減少!燃調費高騰を跳ね返す太陽光・国補助の効果

2023/4/16

昨年同月と比べると電気代は3割減少しました。一安心です。今回の記事では、1月の電気使用状況・電気代をもとに、昨年11月に導入した太陽光・蓄電池・国の緩和措置の効果を紹介します。

蓄電池4.9kWhの効果を検証、やっぱり蓄電池はやめた方が良い?

2023/2/26

電気代額削減には蓄電池の効果が確認できました。しかし、それはあくまで電気代の話。蓄電池の設備代を含めたらどうなるか?導入した蓄電池(4.9kWh・ニチコン)の稼働状況をもとに、設備費用を含め蓄電池の効果について検証しました。

READ MORE


良く読んで頂いている記事


窓掃除ロボットHOBOT 2S ロボットで本当にきれいになるの?

大きなフルハイトの窓は開放的、冬でも日差しをたっぷり取り込めるので人気です。 しかし、綺麗な状態を維持するのは大変です。特に梅雨など長雨シーズンは、掃除しても掃除してもすぐに汚れます。 我が家は、中庭に面して「幅1.5m 高さ2.4mの大窓6枚」「2.4m高のテラスドア2枚」があり、軒が無いのでしっかり雨が当たります。 雨上がりには水染みや水垢がくっきり。入居直後は隔週で窓掃除をしていましたが、段々億劫になり最近は半年近く放置してました。 そんな状況を打開するため、試しに購入したのが「窓掃除ロボットHOB ...

ReadMore

オール電化にして後悔?1年半暮らして感じたメリット・デメリット

今までガス・電気併用で生活してきた我が家にとって、オール電化は「理屈上は良い」と分かっていても「不安が残る」決断でした。そんなオール電化生活もようやく1年半が経過。 色々トラブルもありましたが、実際に暮らしてみて「オール電化を選んでよかった」と感じています。今回の記事では次の3点について紹介します。 今回の記事のポイント オール電化を選ぶ時に感じた不安とその結果 最終的にオール電化に決めた理由・メリット 住んでから分かったオール電化のデメリット オール電化を検討中の方、これから新築の方の参考になればと思い ...

ReadMore

フェムトセル

携帯電波の入らない家(解決編)フェムトセルで電波はどれだけ改善したか?

我が家は「携帯電波が入らない家」、新築の途中、窓・屋根・外壁が出来上がった時に発覚しました。フェムトセルの導入条件は、新築住宅には複雑でなかなか手続きが前に進みません。 引っ越しから3週間遅れでフェムトセルが稼働し、宅内でも電話を使えるようになりました。我が家は大きな中庭のある変則的な間取り。Wi-Fiも含めて電波を使う通信にはハードルが高いようです。 今回の記事では、フェムトセル導入前後での電波改善状況についてまとめます。フェムトセル導入手続き、中庭のある間取りのWi-Fi事情は、こちらの記事でまとめて ...

ReadMore

イーサネットバックホール

Wi-Fi電波が弱い問題#2 イーサネットバックホールとDecoX20で解決

「中央に大きな中庭がある平屋」という特殊な間取りで、家全体にWi-Fiを張り巡らすために、バッファローのWTR-M2133HSによるメッシュWi-Fiを選びました。 家中なんとか使える状態にはなりましたが、ランドリーや寝室の電波が極端に弱い状態。ロフトに上がる階段に中継機を置いているので、登り降りで危ないと感じる事もあります。 そんなWi-Fi事情の中で最大の問題は、親機と中継機の通信状態です。設置場所の都合もあり、親子の通信でかなりのエラーが発生しています。一連の問題を解決するために「イーサネットバック ...

ReadMore

タイル床のメリットデメリット

タイル床のメリット・デメリット、建てる時は大変、住んでからは手間要らず!

我が家はデンマークの建築家「Halldor Gunnløgsson」の自宅をイメージして設計。その家の床は大理石ですが、それは予算オーバーなので石目調のタイルを採用しました。 タイル床での生活は初めてなので、ネットで見かけるデメリット情報に不安を感じていました。実際に建てて1年住んでみて感じた「タイル床のメリット・デメリット」をまとめます。 結論としては、建てる時は費用・手間・時間がかかるが、住んでからは手間要らず。選んでよかったと思います。 その他、家づくりに関する記事はこちらからどうぞ。 こちらもCH ...

ReadMore

クラピア

3ヶ月経過したクラピア、植えた場所によって成長具合に差が出ました

6月上旬に植え付けたクラピアですがとても元気に育っています。今年の夏は雨も多かったので、たっぷりの水と太陽で驚くほど広がっています。 芝生よりも成長が早く手間の少ないと考え、グランドカバーにはクラピアを選びました。期待通りの成長の早さですが、場所によって成長に違いがあります。 モサモサすぎる部分を刈り込みましたが、。刈り込みながら陽当たり・水捌け・土の状況など成長の違いについても考えてみました。 植え込み直後、1ヶ月後の記事はこちらからどうぞ。 こちらもCHECK こちらもCHECK 植え付け1ヶ月後と3 ...

ReadMore

エアコン目隠しルーバー

コストダウンのため、エアコンの目隠しルーバーをDIYで作成したら、ハウスメーカーにも大好評!

内装にこだわり始めると、エアコンの設置方法は悩みどころです。特に、LDK用のエアコンはサイズが大きく存在感があるので、インテリアの雰囲気を崩さないように設置したいと考えました。 見積りには目隠しルーバーが設定されていましたが結構な値段。そこで、思い切って自作しました。試行錯誤・手間と時間はかかりましたが、見た目も内装と調和しコストダウンにもなりました。今回は、そんな大好評の「可動式のエアコン目隠しルーバー」を紹介します。 また、関連記事はこちらでも記載しています。 こちらもCHECK 引っ越して最初にやっ ...

ReadMore

フェムトセルの導入

携帯電波が入らない家(導入編)、3ヶ月かかった、全体像の見えないフェムトセル導入手続き

iPhone3Gが発売され、便利なものができたと飛びついてから10年以上。生活インフラとして当たり前に使っているスマホですが、「使えない」と大変です。 前回記事で紹介した通り、我が家は「携帯電波の入らない家」。引っ越し時は家電・家具の搬入など携帯電話が必須なので、引っ越し前にフェムトセルの設置を目指しましたが、残念ながら間に合わず。こんなに手続きが分かり難いとは思いませんでした。 そこで今回の記事「導入編」では、DOCOMOフェムトセルの導入方法・手続きのポイントを紹介します。新築で導入する場合、既存の建 ...

ReadMore

植えてはいけないトクサ

「植えてはいけない」と言われる「トクサ」、植えた理由と地下茎対策

世間では「植えてはいけない」と言われる植物がいくつかあります。我が家の外庭法面や中庭の一角に植えた「トクサ」もその1つ。 「植えてはいけない」と言われるとインパクトがあるので身構えてしまいます。実際は、「軽い気持ちで植えてはいけない」「付き合い方を理解して植えましょう」という意味が正しいと思います。 今回は、「植えてはいけないと言われるトクサを植えた理由」「トクサの地下茎対策」について紹介します。 外構・植栽関連の前回記事はこちらです。 こちらもCHECK 目次(ジャンプできます) 「植えてはいけない」ト ...

ReadMore

片流れ屋根の太陽光

北向きの片流れ屋根、太陽光パネルはあまり載らない?

新築住宅の5軒に2軒が太陽光を導入するそうで、10年前に比べるとかなり普及したと感じます。FIT制度の効果は絶大です。 御多分に洩れず、我が家も太陽光設置を考えていましたが、目的は売電というより災害対策。災害時でもエネルギーを作れる点に魅力を感じていました。 最終的に新築時には導入せず先送りましたが、検討過程で気になったのは「北下がりの片流れ屋根と太陽光の関係」です。 今回の記事では、新築検討時の情報をもとに以下の事を紹介します。 この記事のポイント 太陽光を設置する上での北下がり屋根のデメリット 北下が ...

ReadMore

-ハウスメーカー
-,