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自分でできる土留め トクサエリア・アプローチ庭に連杭の設置完了

自分でできる土留め トクサエリア・アプローチ庭に連杭の設置完了

今年最初の庭づくり作業「トクサエリア・アプローチエリアの土留め」を設置。今までは土留めがなかったので、

  • 大雨の日にはアプローチ庭の黒土が砂利へ流出
  • トクサを植えている法面の土が流れてトクサの根元が露出

どちらも見た目が悪く気になっていましたが、特に気になるのは玄関まで真っ直ぐ伸びる砂利敷き。白砂利なので黒土が混ざると特に目立ちます。

ガーデンエッジ・連杭とは?

ガーデンエッジ・連杭とは、「長さ10cm〜40cmの丸い木杭を半分にしたもので、数十本がワイヤーでまとめられた」ガーデン資材です。

連杭、ガーデンエッジの写真

土に直接打ち込んで仕切り・土留めにしたり、ブロック積みの花壇やプランターの周りに巻き付け目隠しとして使います。ホームセンターやネット通販で購入できます。

今回は、斜面の土留めや根切り板の目隠しにこの連杭を使用します。目的に応じて長さや太さが選べ、木製でナチュラルな雰囲気が作りやすく、DIYでの庭づくりでは手軽で便利なアイテムです。

アプローチ庭の土留め設置

砂利に流れ出た黒土に関して、見た目の悪さ以外に問題がもう1つ。砂利に溜まった黒土に雑草が生える事。せっかく砂利下に防草シートをはったのに、その上の土があるので防草シートの意味がありません。

近いうちに流出した黒土・砂利に混ざり込んだ落ち葉を掃除する予定です。これ以上黒土が流出しないように、アプローチ庭の境界にガーデンエッジを使って土留めを設置します。

アプローチ庭のスペック

アプローチ庭の土留め

砂利敷き・5段のアプローチ階段を通る玄関アプローチ。

その右側に長さ8m・幅1mの植栽スペースがあり、ここを「アプローチ庭」と呼んでいます。

一部には排水・水道パイプが通っているので、場所によっては大きな植木はNGです。

アプローチ庭の植栽

玄関前(上側)にはシンボルツリーのイロハモミジ、敷地入り口(下側)には枝垂れ梅。

その間には、マホニア・ヒイラギ・アオキ・ヤツデ・アセビといった和の植栽が並びます。

写真は階段脇の斜面になっている部分。パイプはかなり深い位置を通っているので、この辺りは自由に植栽を植えることができます。

黒土が流出する原因

特に黒土の流出がひどい場所は2カ所。

黒土が流出した砂利

1カ所目はアプローチ階段の手前部分。アプローチ庭の斜度変化が原因です。

敷地入り口から玄関までの高低差は80cm。玄関手前には5段のアプローチ階段を設置しています。アプローチ庭も階段に沿って、この付近から登り始めます。

雨で斜面を流されてきた黒土は、この斜度が変化する付近で堆積。黒土面とピンコロ石の高低差がなくなり、砂利側に流出します。

黒土が流出した砂利

もう1カ所は水道メーター付近。

水道メーターが周りの黒土面より少し高いので、メーターとピンコロ石の間に水が溜まりやすいようです。

また、土の部分は水が浸透しますが、メーターがあることでこの付近の浸透量が少ないのも理由。

行き場のない雨水が、ピンコロ石を越えて砂利側に流れ出る時、黒土も一緒に流出しています。

引っ越し当初は、雨が降るたびに掃除してましたが、流出を止めない限り何度やっても同じことの繰り返し。いつの間にか掃除しなくなり、写真の通り雑草まで生えてくる状態です。

タカショー ガーデンエッジ(10cm)

土留めにはタカショーのガーデンエッジ(10cm)を使用しました。いわゆる連杭で、28本の杭がワイヤーで連結されたもの。高さ10cm、20cmの2種類あります。

ピンコロ石に添わせて設置するため、深く打ち込んで固定する必要はありません。高さ10cmを選択。ピンコロから5cm張り出すぐらいで施工しました。

アプローチの土留

先ほどの階段登り口付近。ピンコロ石の仕切りに沿って設置することで、仕切りの高さが5cm上がります。

これにより上から流れてきた黒土は砂利側に流出せず、ガーデンエッジの内側に溜まるようになります。

黒土が流出した砂利

水道メーター付近もしっかり対策できてます。

メーター付近には水道パイプが通っていて深く打ち込めず。高さ20cmのガーデンエッジは高さが出過ぎました。10cm高のガーデンエッジはタカショーだけです。

水道メーターとピンコロ石の間が2cmしかありませんが、厚み1.4cmなので問題なく収まりました。

アプローチ庭の土は全て黒土客土なので、ゴムハンマーを使って簡単に施工できました。

施工後のアプローチ庭の写真はこんな感じです。土と馴染む色なので、悪目立ちせずナチュラルな仕上がりで満足です。

黒土が流出した砂利

柔らかいワイヤーで連結されているので、コーナー部分でも問題なく曲げることができます。おすすめです。

トクサエリアの土留め設置

続いてはトクサを植えている南庭の法面。以前、植木の生産者さんからは「ブロックを置くだけでも良いから、土留めした方が良い」と言われていました。

指摘の通り、大雨が降るたびに表面の土が流されています。

トクサエリアのスペック

法面の土留め

「前面道路からの目隠し」と「法面の崩れ防止」のために、幅7m・奥行き50cmのエリアにトクサを植えてもらいました。

和室の窓が南面にありますが、道路から見るとトクサと庭木が目隠しになっています。

トクサエリアの前傾

スギナの仲間なので、地下茎がとても強くどんどん広がります。

左右両側・道路側にはRC・石積み壁があり、建物側はあぜ板を使って根止めしています。

塩ビのあぜ板が道路側から見えないように、あぜ板の手前に石を並べてます。

土流出の影響

土が流出した法面

実際に土が流出している法面の写真です。

赤く色をつけた部分は、石積みの上面でコンクリートです。流れでた土が溜まっています。

赤丸は下部の根元が露出しているトクサ。一部には地下茎まで露出しています。

トクサ自体は生命力が強いので心配していませんが、見た目が悪く気になります。

このまま放置すると状況は悪くなる一方。トクサの根元付近にガーデンエッジで土留めを設置します。

目隠し石の問題点

根止めの目隠し

根止めのあぜ板を石で隠している写真です。

かなり硬い地盤なので掘ればすぐに石が出てきます。畑づくりで出てきた石を並べて目隠しにしていました。

問題は、石が脆く風雨にさらされてボロボロに割れてしまったこと。また、石の下が不快害虫の住処になっていること。

これらの石を一掃して、ガーデンエッジを使って目隠しにします。

ワースガーデン ガーデンエッジ(20cm)

まずはあぜ板の目隠しです。石を取り除いた場所に打ち込みますが、あぜ板に沿って平な場所に打ち込むだけなので強度は必要ありません。

土から5cm出ているあぜ板を隠すため、20cm高のガーデンエッジ(連杭)を使います。仕上がりは写真の通り。波状のあぜ板に沿わせているので、ガーデンエッジも波打っています。

ガーデンエッジの目隠し

強度は不要なので価格重視で、ワースガーデンの「ガーデンエッジ(20cm)」を購入。1枚で幅1.2mあるので、7m幅の目隠しには6枚必要です。

タカショー 先割ガーデンエッジ(30cm)

最後は石垣上の土留です。ここはしっかりと打ち込む必要があるので、30cmと長さのあるタカショー「先割ガーデンエッジ」を選びました。

本来は先割(細くなっている)部分を上にして使うようですが、上下逆さまにしてゴムハンバーで打ち込みました。施工結果は写真の通りです。

長さが30cmあるので、10cmぐらいを打ち込んでいます。トクサの根元が隠せるので、見た目もスッキリして気に入っています。

値段は高いですが、杭自体がしかりしているので硬めの土でもしっかり打ち込めます。この点は安心のタカショーです。他メーカーだと少し不安なものもあります。

ガーデンエッジ使用時のコツと注意点

ガーデンエッジを実際に施工してみて感じたコツと使用上の注意点です。

事前に土をほぐしておく

アプローチ庭は客土の黒土、あぜ板の目隠し部分は一度掘って埋め戻した土、トクサ下の土留めは硬い岩盤状の土です。打ち込み時の硬さが違います。

トクサ下の土留は打ち込みにかなり力が必要でした。杭自体が太いので力ずくで打ち込んでも割れることはありませんでした。短くて細い杭だと割ていたかもしれません。

細いガーデンエッジ(連杭)を打ち込む場合は、事前にショベルを入れるなど土をほぐしておく必要があります。

コンクリート基礎に注意

アプローチ庭のピンコロに沿って打ち込んだ時、ピンコロ下の基礎にあたって打ち込めない場所がありました。

音で気がついて少しずらしましたが、力づくで打ち込んでいたら杭が割れていたと思います。

事前に土をほぐしていれば気が付きますが、そうでない場合は、ゴムハンマーで叩く音に注意が必要です。基礎にあたると、かなり乾いた音がします。土に打ち込んでいる限りは低く篭った音がします。

連結を切った方が打ち込みやすい

連杭の打ち方

特に斜面に打ち込む場合は、思い切って連結を切って打ち込む方がやりやすかったです。

写真の奥は短く切って打ち込んだ連杭。綺麗に垂直に打ち込めています。対して手前は切らずに打ち込んだものです。手前に傾いています。

平面だと軽く打つだけでも固定できるので、支える必要がなく片手がフリーになります。斜面だと多少打ち込んだぐらいでは、すぐに傾いてきます。

長さが1m以上あると、1人で全体を支える事ができず真っ直ぐ打ち込めません。杭5本分ぐらいで連結を切った方が、真っ直ぐ打ち込むことができました。

白化は避けられない

木製の杭なので経時劣化は避けられません。家庭菜園の連杭は1年経過して白化していますが、朽ちてはおらず杭としての効果は果たしています。

価格・寸法ラインナップを考えると木製の方が選びやすいですが、見た目が多少悪くなります。気になる場合は、樹脂やコンクリートの擬木を使った方が良いと思います。

最後に

土留めの完成

昨年から気になっていたところを修正することができました。

アプローチは黒土が流出しなくなったので、メンテナンスの手間が省けます。砂利に混じってしまった土を取り除けば、しばらくは綺麗な白砂利を維持できるので、メンテナンスし甲斐があります。

トクサエリアは既に土が流出しているので家庭菜園の土を半分移動します。昨年の植え付けを間違えたので、連作障害を回避する目的を兼ねて土を移動します。

最後まで読んで頂きありがとうございます。次回は、家庭菜園のメンテナンス、土作りと入れ替えです。

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