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クラピアの成長記録:植え付けから3ヶ月で見えた成長の違いと課題
6月上旬に植え付けたクラピアは元気に育っています。今年の夏は雨が多く、たっぷりの水と太陽の光で驚くほど広がりました。芝生よりも成長が早く手間も少ないと期待してクラピアを選びましたが、その成長の速さに驚かされるばかりです。
しかし、よく観察すると場所によって成長速度に違いがあります。陽当たり、水捌け、土の状況から成長速度の違いを考えてみました。
目次(クリックで開閉)
植え付け1ヶ月後と3ヶ月後の比較
クラピアを植えたのは南向きの庭で、大きく4つのエリアに分かれています。エリアごとの成長度合いを1ヶ月後と3ヶ月後で比較してみます。
①階段付近の成長
建物側の列は成長が遅れ気味で心配しましたが、2ヶ月目から成長スピードが上がり、3ヶ月後には土が見えないほど広がりました。成長の早さに驚き、あわてて設置した踏石もクラピアに覆われて見えなくなっています。
②軒下の成長
1番日当たりが悪い場所で心配しましたが、建物基礎まで広がりコンクリートをよじ登りそうな勢いです。心配なのは土が剥き出しになっているところです。3ヶ月が過ぎましたが、この部分にはランナーが伸びてきません。
③梅の木付近の成長
庭の中央に位置する梅の木の周りです。植え付け1ヶ月後は成長が早く順調に見えましたが、3ヶ月経過した現在は成長にムラがあります。
④ヤマボウシ付近の成長
植え付け1ヶ月後から最も成長の早いエリアです。庭の中でも最も日当たりの良いエリアです。順調に広がり、3ヶ月後の現在は緑のマットが広がっています。
成長具合の違いと要因
場所によって成長速度が異なりますが、陽当たり、水捌け、土の状態の影響だと考えています。場所ごとの特徴をまとめます。
場所ごとの特徴一覧
場所ごとの成長具合、環境の違いを一覧表にまとめました。
①階段付近
朝9時ごろから陽が当たり昼過ぎには建物の影に入ります。土づくりに最も力を入れた場所で土質は柔らかく、腐葉土もたっぷり。3方向をコンクリートに囲まれているので水捌けはイマイチです。
地面に密に広がるというより、徒長したランナーが幾重にも折り重なっていて地面付近の風通しが悪そうです。表面を刈り込むと下から枯れたランナーが出てきました。状態は良くないです。
②軒下付近
朝9時から昼過ぎまで陽が当たりますが、土が硬く腐葉土のすき込みにもムラがあります。雨上がりには水が溜まるなど水捌けも気になるエリアです。陽光が足りないのか徒長したランナーが立ち上がっています。
雨で水が溜まるところはクラピアが枯れてしまいました。梅雨前までは元気でしたが、連日の雨で水捌けの悪い場所はずっと水に浸かっていました。株の中央から茶色く変色し始め、今はランナーの先まで茶色く枯れています。
③梅の木付近
本来なら日当たりの良い場所ですが、生い茂った梅の木が一日中影を作ります。植栽まわりは良い土ですが、少し離れると全体的に硬め。雨上がりにはところどころ小さな水たまりができます。
日当たりの良いところはクラピアが密に広がり理想的な状態です。それに対して土が悪い部分は、広がってはいるがスカスカの状態です。極端に状態の悪い株が2株あり心配しています。
④ヤマボウシ付近
朝から夕方まで陽があたり、しっかり土改良をしたので柔らかく良い土です。周りより少し高いので水捌けもよく、雨上がりでも水たまりはできません。
小さな葉とランナーが密に広がりまるで緑の絨毯のようです。土が見えるところはなく、どこを歩いてもふわっと柔らかい。イメージ通りのクラピアです。
刈り込みと土、栄養剤の補充
日当たりと水捌けの良し悪しで成長に大きな違いが出ているようです。調子の悪いところを調整します。
刈り込みの実施
徒長して豆苗のようになったクラピアは、強めに刈り込んで通気をよくします。階段や建物周りでは刈り込んだ下から枯れたランナーがたくさん見つかりました。全体的にクラピアを取り除き、枯れたランナーも除去します。
枯れた場所や水の溜まる場所
枯れてしまった場所や窪んでいるところは、一旦クラピアを取り除き土を入れ直しました。水捌けが良くなればうまく広がると思います。
ヤマボウシ付近
3cmぐらいの高さに刈り込みましたが、他と違って枯れたランナーは皆無。条件が良いと元気に成長します。
刈り込み後はメネデール
刈り込み後は100倍に希釈したメネデールを散布しました。栄養剤なので肥料焼けすることもなく安心です。刈り込みのダメージから回復して元気に広がって欲しいです。
まとめ
ククラピアの説明書には「梅雨時期は成長期」と書いてありましたが、驚くほど成長しました。土が緑に覆われて清々しい印象です。強風で砂埃が舞わなくなったのも地味に嬉しいところです。洗車回数を減らせます。
その一方で、梅雨の長雨で庭の悪さも目立ちました。クラピアに限らず、植え付け前の土の状態が重要だと改めて実感しました。建物が建ってからだと土の入れ替えも一苦労です。建築前にしっかり土を改良しておくべきだったと反省しています。