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植え付けから2ヶ月経過、順調に育っている植栽・庭木
庭に植物がそろったのは、11月末に引っ越してから4ヶ月後の3月。植え付けから2ヶ月経ちましたが、順調に成長しています。
スギゴケとイロハモミジの新緑が鮮やかな和風の中庭。
外庭のウメやヤマボウシも植え付け直後の寒々しい姿とは大違いです。
庭の中で1番思い入れが強いのは、土からDIYで仕上げたアプローチ脇の庭。家を出る時・帰ってきた時、1本1本の成長を確認しながらその前を通ります。
今回は、植え付けから2ヶ月経過した、我が家の庭木の成長を紹介します。
外構でどんな庭木を植えるか検討中の方、参考になればと思います。
目次(クリックで開閉)
- 1 完全プライベートな和風の中庭
- 1-1 株立ちのイロハモミジ
- 1-2 1本立の枝垂れモミジ
- 1-3 ヨシノツヅジ・ヤマツツジ
- 1-4 完全日陰に植えたトクサ
- 2 陽当たり抜群の外庭
- 2-1 目隠し効果の高い梅の木
- 2-2 常緑だけど葉が落ちるヤマボウシ
- 2-3 ぐんぐん育つ目隠しトクサ
- 2-4 アプローチから植え替えた枝垂れ梅
- 3 ほぼDIYで作ったアプローチ庭
- 3-1 シンボルツリー、一番大きなイロハモミジ
- 3-2 ヤツデと斑入りのアオキ
- 3-3 真っ赤な差し色のヒイラギナンテン
- 3-4 ようやく元気になったマホニア・コンフーサ
- 3-5 アプローチの入り口を飾る枝垂れ梅
- 3-6 我が家の最初の植栽、頂き物のアイビー
- 3-7 期待のグランドカバー、斑入り富貴草
完全プライベートな和風の中庭
中庭は中央のタイルデッキで3つのブロックに仕切られており、
- 最も広いスペース:イロハモミジ・枝垂れモミジ・ヨシノツツジ・足元のスギゴケ
- 2番目に広いスペース:ヤマツツジ・足元のスギゴケ
- 1番小さなスペース:トクサ
を植えています。
株立ちのイロハモミジ
まずは我が家のシンボルツリー「イロハモミジ」。中庭は搬入の都合で2.5mと小ぶりな株立ちです。


植え付け直後はひょろっと弱々しい印象でしたが、2ヶ月経って新芽もたっぷりかなりのボリューム。もう少し枝を間引くと涼しげな雰囲気にできそうです。
モミジの剪定は注意!職人からは「モミジはコツがいるので、剪定は依頼してほしい」と言われています。
モミジは成長が早く、きれいな樹形を保つためには定期的な剪定が必要。しかし、剪定の仕方を間違えるとあらぬ所から新しい枝が出てきます。
翌年の秋、成長して紅葉する姿をイメージして剪定するそうです。確かに難しそうです。
1本立の枝垂れモミジ
樹高1mの小さな枝垂れモミジですが、真っ赤な葉が中庭で際立ちます。植え付けた頃は全く葉がなかったですが今はこんもり。存在感も十分です。


生産者から買うとこれほど安いとは思いませんでした。追加した植物と購入価格も紹介します。
植え付け後から日に日に葉が増えていき、今は赤い葉が白い壁に映えてます。緑に変わり始めている葉もあり、これから全体が緑になるかもしれません。
モミジの紅葉の仕組みこのモミジは通称「ベニシダレ(紅枝垂れ)」と呼ばれ、枝垂れ以外に新芽の時から赤く色づいた葉が特徴。
その後、光合成のための葉緑素が増えるに従い緑色になり、落葉直前には赤い色素(アントシアニン)が優勢になり再び赤く色づきます。
ヨシノツヅジ・ヤマツツジ
イロハモミジの左隣には、植木職人からのプレゼント、ヨシノツツジ。
植え付け直後は赤い花が綺麗でしたが、いつも建物の影に入っているので今後はどうか。花付きの良い品種ですが、2〜3時間の日当たりが必要。花色や葉色が悪くなるそうです。


タイルデッキを挟んだ向かい側にはヤマツツジと足下のスギゴケ。ツツジの仲間では最も樹高が高くなる品種。2ヶ月で20cm近く伸びました。開花は4〜5月で色はバリエーション豊か。ツツジの中では花付きは若干悪いそうです。


街路樹として馴染み深いツツジですが、日本や東アジを中心に90種類もの品種があるそうです。山に自生しているので日本の風土にマッチした育てやすい庭木です。
難点は花が落ちた後のちょっと汚い感じ。生垣でも使われますが、ピンポイントのアクセントで植えるとメンテナンスも楽です。
落葉、半落葉、常緑と品種や環境によって異なります。この点も庭木選びのポイント。
完全日陰に植えたトクサ
中庭で南側に位置するエリアはほとんど日の当たらないシェードガーデン。雨水マス・縦トイ・電源ジャンクションもあるので、目隠しをかねてトクサを植えています。


植え付け直後と比べるとボリューム感が全然違います。株の根本から新芽が次々と出て、あっという間に密集感。トクサの新芽は爽やかな若草色で黒い袴がアクセント。
生命力はあるが環境はデリケートとても生命力の強いトクサ。少し残った地下茎でも再生してグングン広がります。「植えてはいけない」と言われる所以。
ただし、鑑賞性の高い地上部分は意外とデリケート。強風で簡単に折れ一度折れると戻りません。
まっすぐ伸びた清々しい立ち姿を維持するには、折れた部分を取り除くマメなメンテナンスが必須。作業しづらい場所だと面倒なので、植える場所にも注意が必要です。
陽当たり抜群の外庭
続いては建物の南側にある外庭です。とても陽当たりが良く、朝から夕方までしっかりと陽があたります。
8mの前面道路に面しているので、主寝室・和室の掃き出し窓への目線を遮るように梅・ヤマボウシを植え、法面にはトクサをフェンス代わりに植えています。
目隠し効果の高い梅の木
和室の前にある一本立ちの梅の木です。シンプルに真っ直ぐな木ですが、新芽が出始めたと思ったら、あっという間に緑に覆われました。


先日、軽く剪定しました。重なっていた細かい枝を切り落とし、スッキリ風通しが良くなりました。剪定して見つけたのはたくさんのカイガラムシ。生産者に聞いたら、削ぎ落とすしかないとのこと。
桜は切らない・梅は切る梅の木は成長が早く放っておくと、あっという間に葉が茂り風通しが悪くなります。風通しの悪さは害虫や病気の原因。「梅切らぬ馬鹿」とは、これが理由です。
一般的な落葉樹と同じく剪定の基本は冬の休眠期。さらに、夏に軽い間引き剪定をすると養分が行き渡り、株全体が元気になるそうです。
常緑だけど葉が落ちるヤマボウシ
常緑ヤマボウシと聞いていたので、植え付け後から次々と葉が落ちて心配していました。今はすっかり新芽に変わり清々しい立ち姿。


常緑ですが葉が落ちます。落葉樹のように冬に一気に落とさず、新緑に向けて少しずつ入れ替わります。主寝室の目隠しなので常に葉があるのは良い点ですが、落ち葉の期間が長いのは少々面倒です。
常緑・花・果実・紅葉モミジやイチョウといった紅葉がきれいな樹木はほぼ落葉樹。この常緑ヤマボウシは、暖かい地域では常緑、寒い地域では紅葉して落葉することもあります。
我が家の常緑ヤマボウシは、2〜3割の葉が紅葉・落葉し残りは緑のまま冬を越します。
6月ごろから白い花が咲き、10月には赤い小さな実をつけます。季節ごとに表情を変えるので庭木・シンボルツリーでも大人気の樹木です。
ぐんぐん育つ目隠しトクサ
前回の記事で、目隠し兼土留めとして紹介したトクサ。法面全面で160株という気の遠くなる数植えています。ようやく密度も増してきて目隠しまでもう一息です。


植え付け直後と並べると、明らかにボリュームが違います。これで2ヶ月。
グランドカバーではなので雑草を防ぐ力は期待できません。トクサの間に生えた雑草は手作業で抜きますが、無理やり手を入れるとトクサが折ってしまうので、意外と手間です。
アプローチから植え替えた枝垂れ梅
職人から「梅は大きく育つから今の場所はだめ」と言われ、ヤマボウシと梅の木の間、和室の正面あたりに植え替えた枝垂れウメ。


植え替えたので、しっかり根付くかどうか不安でした。新芽も遅くなかなか出ませんでしたが、今は元気に枝垂れています。
主幹の先が切られているので、これからどんな形で成長するのか楽しみです。
ほぼDIYで作ったアプローチ庭
最後の植栽スペースは、玄関アプローチの脇。敷地境界から玄関までの8mに、枝垂れ梅・マホニアコンフーサ・シロヤマブキ・ヤツデ・アオキ・イロハモミジが並びます。
シンボルツリー、一番大きなイロハモミジ
玄関前には我が家のシンボルツリー、4m超の株立ちイロハモミジ。もともと大きかったですが、ひと回り大きくなったように感じます。アプローチの植物では唯一職人にお願いした木です。


順調に育っていますが、残念な事に塩害が出ました。海から1km以上離れていますが、強風時は巻き上げられた潮がここまで届くようです。
先日の嵐が巻き上げた潮で風上の葉先が縮れて部分的に枯れています。気温が上がる前に潮を洗い流せば多少は効果があるそうです。今後は、強風明けは水洗いを徹底します。
塩害とは?きゅうりを塩揉みすると水分が出るのと同じように、木々の葉も塩が付着したままにすると、水分を奪われ縮れ茶色く変色し枯れてしまいます。
葉が縮れて光合成ができず水分を蒸散することができず、根が水分を吸い上げる力も弱まります。さらに、土残った塩分は浸透圧にも影響し、根が水をうまく取り込めなくなります。
塩害が強く懸念される土地では「洗い流す」では不十分。塩害に強い庭木(マツ・シラカシ・シャリンバイなど)を選ぶと安心です。
ヤツデと斑入りのアオキ
アオキも大きくなりましたが、ヤツデが驚くほど成長しています。購入直後に日焼けで傷んだ葉は取り除きました。今は青々とした新芽が元気いっぱいです。


ヤツデの成長が予想以上で樹高は20cm以上伸びています。アオキは5月ごろから葉の代謝が始まり新しい葉に入れ替わります。
今後の事を考えると近くに植えすました。アオキが思ったより横に広がりうっそうとした感じ。もう少しヤツデが伸びたら下葉を取り除き、風通しを良くしたいところです。
真っ赤な差し色のヒイラギナンテン
ヒイラギナンテンの成長はゆっくり。株の大きさはあまり変わっていませんが、鮮やかな新緑の新芽を広げ始めました。


植えた頃と比べると、真っ赤だった葉も少しずつ緑に変わってきました。日当たりの良い方の株は、まだまだ赤色を保っています。
新芽を触ってみるととても柔らかい。硬くて棘があるヒイラギですが、新芽の頃は柔らかさは意外でした。
ようやく元気になったマホニア・コンフーサ
植え付け後からずっと葉を落とし続けていましたが、今は新芽がたっぷり。この2週間で2回りぐらい大きくなりました。


マホニアを前列、シロヤマブキを後列に2株ずつ交互に植えてます。
シロヤマブキが後ろからせり上がってくるイメージでしたが、違ったようです。マホニアの勢いに圧されて、シロヤマブキが陰に隠れてます。植え替えが必要かもしれません。
アプローチの入り口を飾る枝垂れ梅
人生で初めて自分で植えた木、順調に育っていて安心です。軽く剪定しましたが、上の方が届かず不恰好になってしまいました。


この木がうまく育っているので、意外とできるじゃないかと自信が出てきました。外庭に1.5mのシマトネリコを2株追加。初めてのウメの植樹に比べれば慣れたものです。
アプローチ庭は狭く、さらに枝の多いウメは八掛け(木を支える支柱のやり方)で苦労しました。それに比べればシマトネリコははるかに簡単です。
梅の剪定ここの1ヶ月で新芽がでてあっという間にこの状態。かなり密に葉が茂っているので虫がつきやすい状態ですが、こうなると作業しにくくなります。
この梅にもカイガラムシがついていて、暇な時に削ぎ落としていますがキリがありません。冬にしっかり剪定して薬剤を撒く必要があります。
我が家の最初の植栽、頂き物のアイビー
お隣から頂いたアイビーですがとにかく元気です。どんどん増えてます。


一説には「植えてはいけない」とも言われるアイビー(ヘデラ)。流石にすごい生命力です。どんどん広がっていきます。
難点はスペースが狭いので、ランナーが折り重なって根元に空気が入らないこと。病気や害虫の温床になります。刈り込んで風通しを良くしながら、もう少し広めに育てていく予定です。
期待のグランドカバー、斑入り富貴草
地下茎で広がり繁殖力も旺盛と聞いて、アプローチのグランドカバーに期待している「富貴草(フッキソウ)」です。


なかなか広がる気配がありません。最近になってようやく小さな芽がで始めたところ。同じ地下茎で広がるトクサと比べても、成長はかなりマイルドなのようです。
もしかしたら、アイビーにグランドカバーの座を奪われるかもしれません。
最後まで読んで頂き有難うございます。植栽関連の次回の記事は「新しく追加した植物」です。駅前で開催されていた生産者市で買って植え付けました。
生産者から買うとこれほど安いとは思いませんでした。追加した植物と購入価格も紹介します。