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予想外に高かった9月の電気代、理由は値上げ・気温・発電量

予想外に高かった9月の電気代、理由は値上げ・気温・発電量

ウェザーニュースによると9月の気温は1ヶ月を通して全国的に平均気温を上回ったそうです。本当に暑かった。

9月は総消費電力:1,074kWh・支払電気代:1.4万円という結果になりました。8月と比較すると消費電力が3割減少しましたが電気代は微増。もう少し下がると期待してたので残念です。

9月の電気状況について紹介します。

(参考)我が家の電気関連スペック

  • 電気契約:オール電化 10kVA
  • パワコン:トライブリッドパワコン
  • 太陽光発電:5.6kW
  • 蓄電池:4.9kWh
  • V2H:トライブリッドV2H
  • EV:日産ARIYA(66kWh)
  • 床暖房:温水蓄熱式75畳
  • エコキュート:460L

2023年9月の電気代

9月の売買電・自家消費です。オール電化+電気自動車のため、エネルギーコストは支払電気代ー売電収入+設備費用(太陽光・V2Hなど)で計算します。

電気代と消費電力量

8月に比べると9月の買電は547kWhで83kWhの減少。消費電力量(買電+自家消費)は3割も減ってますが、なぜか電気代は24,687円と微増。

金 額 電力量
買 電 14,373円 547kWh
自家消費 527kWh
売 電 ▲1,020円 60kWh
設備代 11,333円
合 計 24,687円 1,074kWh

※設備代に含まれるのは太陽光パネル、パワコン、蓄電池、V2Hの費用。補助金を差し引いた支払額を15年償却で計算しています。

電気自動車の電力

8月の平均電費は4.5km/kWhでしたが、9月は5.2km/kWhと大幅に改善。走行距離も3割少ないので、電気代も下がるはずですが…。

走行距離 949km
平均電費 5.2km/kW
消費電力 183kWh 距離 ÷ 電費
電気代 3,791円 深夜電気単価

※上の表(電気代と消費電力量)に含まれる電気自動車の電力だけを抜き出したもの。走行距離、平均電費はNissanConnectアプリによる。

電気代が上がった理由

電気自動車の電費改善など消費電力は減ったのに電気代は微増。謎の背景にはいくつかの原因がありました。

消費電力は思ったほど減らず

消費電力は8月比で3割減ってますが、1,000kWhの消費電力は7月と同程度。実際は思ったほど減ってません。

  • 冷房の設定温度UPでEVの電費が改善(犬を乗せる機会減)
  • 在宅時間が減って電力消費が減少(昼食調理など)
  • 気温が高く家の冷房は設定温度の変更なし

犬がいるので人がいなくてもエアコンは止められず。9月も24時間冷房をつけっぱなしだったため、消費電力は1,000kWhを超えました。

太陽光発電が大幅に減った

秋雨の季節ですが、6月程度の発電量を期待していました。実際は、大幅に少なく発電量は6月に及ばず。

8月は811kWhを発電し702kWhを自家消費しましたが、9月は588kWhしか発電せず自家消費も527kWhまで減少。これは6月の発電量(623kWh)を下回る数字です。

燃料調整費の値上がり

最大の原因は燃料調整費の値上がり。8月の燃調費は▲12.22円/kWhでしたが、9月は▲9.23円/kWhと3円の値上がり。547kWhの購入なので1,641円の増額です。

値上がりのインパクトが大きかった

消費電力が減らない中で発電量が不足し、買電は思ったほど減らず。値上がり分のコストを吸収できず電気代は微増となりました。

設備がなければいくらだったか?

太陽光やトライブリッド蓄電システムの効果確認です。発電量が600kWhを切るのは、EV・V2H導入後初めてのことです。

太陽光・トライブリッド・EVがなければ?

設備がない場合のエネルギーコストは40,019円。設備ありに比べて15,332円も割高です。EV・蓄電池を駆使して発電電力の9割を自家消費した効果です。

太陽光・トライブリッド・EV無しの試算

金 額 電力量
基本料金 2,952円 10kVA
昼 間 20,571円 572kWh
深 夜 14,096円 502kWh
ガソリン代 10,809円 55.8L
合 計 40,019円 1,074kWh

(計算方法)自家消費をゼロにし昼間電力で追加、売電収入もゼロにしてます。EVの消費電力を深夜電力から引いて代わりにガソリン代を追加。

売電がなくなればいくら?

9月は太陽光電力の9割を自家消費した結果、買電は60kWhと激減しました。それでも100%自家消費できれば、値上がりの半分以上は取り返せたはずです。

売電分を自家消費した場合の試算

金 額 電力量
売 電 1,020円 60kWh
自家消費 ▲2,108円
差し引き ▲1,088円

通算でいくら安くなってるか?

今年1月以降のエネルギーコスト削減額をまとめました。月によって設備の状況が違うので今年は目安です。

(参考)設備導入の経緯

  • 1月〜5月:太陽光・蓄電池・ハイブリッド車
  • 6月:太陽光・蓄電池・EV
  • 7月以降:太陽光・蓄電池・EV・V2H

9月までの通算エネルギー代

設備代を含めたエネルギーコストの通算です。

9月の電気代は上がりましたが、割高なガソリン代(1~5月)のインパクトが薄まった結果、月平均では2.7万円を切る水準まで低下してます。

  • 1月〜9月の総エネルギー代:238,879円
  • 車以外の電気代:115,206円
  • 売電額:▲31,807円
  • ガソリン代(~5月):55,995円
  • EVの電気代(6月~):10,172円
  • 設備代:98,333円

9月までの通算削減額

設備・EVがない場合を試算すると、1月~9月のエネルギーコストは299,595円。設備費用を含めて1~9月で「60,716円」の削減となりました。

まとめ

最後に9月電気代についてまとめます。

発電量・消費電力・燃調費とマイナス要素の多い月でしたが、それでも設備無し・ガソリン車に比べて1.5万円削減できたの大きいです。

  • 少ないながらも600kW弱発電した太陽光の効果
  • 少ない発電を効率よく自家消費できた蓄電池・V2Hの効果
  • ガソリンより割安な電気自動車のエネルギーコスト

12月に向けて消費電力は床暖房で増加する一方で、発電量は季節とともに減少します。今後は、太陽光電力を夜に使う運用から深夜電気を昼に使う運用にシフトします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。他の月については、タグ「毎月の電気代」からどうぞ。

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