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4月の電気代は実質860円、発電と消費が逆転!買電0が見えてきた

4月の電気代は実質860円、発電と消費が逆転!買電0が見えてきた

先月(3月使用分)は売電を差し引いた電気代が1万円を切りました。そして、暖房の使用停止で消費電力が下がる4月、ついに差引き電気代が1,000円を切りました。太陽光・蓄電池を導入して半年ですが、ようやく念願の買電0が見えてきたと感じています。今回の記事では4月使用分の電気代をまとめます。

『4月の電気代は実質860円』のポイント

  • 自家消費の大幅減少
  • 発電量・自家消費・売電収益の増加
  • 値上げ・値下げでは値下げが勝った
  • 売電収益を含めた実質電気代は860円
  • V2H・EVが6月に揃う。購入電力0が見えてきた
  • 電気代6月の再値上げは購入電力0で乗り越える

2023年4月の電力状況

4月の電力状況をまとめます。消費電力が大幅に減少した一方発電量は増加し、結果、余剰売電の増加により差引電気代は860円となりました。

電力量の比較(23年4月と前年同月)

毎回驚きますが一年前と比べて消費電力量は全く変わらず。2年前(2021年4月)も487kWhで、この3年4月の電力は480kWh付近が続いています。

23年4月 22年4月 2022年比
総消費電力量 487kWh 484kWh 100.6%
買電量 214kWh 484kWh 44.2%
昼間電力 25kWh 300kWh 8.3%
深夜電力 189kWh 184kWh 102.7%
発電量 684kWh
自家消費 273kWh
売電量 411kWh

我が家の消費電力は、外気温20度前後の時期だとこれぐらいです。冷暖房の使用がなく電気は給湯・照明・調理目的のみ。来客や長期不在などない限り毎日同程度のルーティーンです。照明は全てLEDなので点灯時間が多少増減しても大きな違いにはなりません。

発電量が総消費量を上回り、太陽光電力の自家消費で昼間の購入電力は大幅に削減できました。横ばいの深夜電気を見ると、あらためて太陽光発電の効果を実感できます。一方で、自家消費は273kWhと若干少なめ。4月は冷暖房が不要なので昼間の消費電力が少なくなります。夏に向けて自家消費は再度増えてくる見込みです。

電気代の比較(23年4月と前年同月)

続いては電気代です。1年前と比べると上がったり下がったりと項目によって動きはまちまちです。

23年4月 22年4月 2022年比
電気料金 7,844円 16,867円 46.5%
基本料金 2,952円 2,860円 103.2%
昼間電気 647円 7,740円 8.3%
深夜電気 3,472円 3,272円 106.1%
燃調費 473円 1,326円 35.7%
再エネ賦課金 300円 1,670円 18.0%
売電金額 ▲6,987円

基本料金の3.2%は値上げ、深夜電気の6%は購入量の増加と単価の値上げによるものです。燃調費・再エネ賦課金は購入電力に応じて減少してますが、単価も前年同月より安くなって大幅な減少※です。最終的な電気料金は昨年の半分以下になりました。

※燃調費は国補助金(▲7円/kWh)を含めて前年より安くなっています。国補助金を除外すると燃調費は昨年の3.4倍です。

電気代は実質 860円

支払う電気料金から受け取る売電金額を引いた差額は857円。これが実質の電気料金です。4月には発電量が消費量を上回ると考えていたので予想通りですが、実際に数字が出てくるとインパクトあります。

但し、以前から紹介している通り我が家の売電単価は17円と深夜電気より安いんです。深夜電気の購入がある限り、17円で売って18.37円で深夜電気を買っている状態。もったいないです。

「もし〇〇ならば」の試算

「もし〇〇〇〇ならば電気代はいくらか?」というシミュレーションです。今回からは「もしEVがあれば」を追加します。ガソリン代は月9000円、EV電費を1kWh/5kmで試算してます。

  • 太陽光がなかったら? → 17,478円(+9,634円)
  • 国補助金がなかったら? → 11,253円(+3,409円)
  • 両方なかったら? → 27,874円(+20,030円)
  • 車がEVだったら? → ▲6,711円(▲7,568円)※

※EVだったらの試算詳細

  1. EVで使う電力:788km(4月走行距離) ÷ 5km =158kWh(①)→ ガソリン代不要で9,000円削減
  2. 411kWh(余剰売電)- 158kWh(①)= 253kWh(②)
  3. 253kWh(②)- 25kWh(昼電気)- 189kWh(深夜電気)= 39kWh(③)→ 購入電力がなくなり4,892円削減
  4. 39kWh(③)× 17円 = 663円 → 39kWh(③)の売電で663円の収益
  5. 7,844円(4月電気代)- 9,000円 – 4,892円 – 663円 = ▲6,711円

※17,478円(太陽光がなかったら?)と比べると、24,189円の大幅削減

電気代 実質860円の要点

電気代が実質860円になった要点をまとめます。

消費電力はピーク(1月)の半分

我が家の場合、消費電力のピークは1月です(2023年 1084kWh、2022年 1173kWh、2021年 1157kWh)。4月の消費電力は487kWhで半分以下です。冷暖房を使わない事、外気・水温上昇によるエコキュート・食洗機の出力低減が主な理由。当たり前ですが、使用量が減り請求金額が大幅に下がっています。

割高な昼間電力はわずか25kWh

電気の使用量が大幅に下がった一方で、太陽光の発電量は684kWhまで増加し発電時間帯の電力購入はゼロ。さらに余剰電力を蓄電池に充電し日没後に使うことで、夕方以降の電力購入も削減。結果、昼間電力の購入は25kWhまで削減できました。

蓄電池の活用効率も鍵

昼間電力の購入削減では、ニチコン蓄電池の「AI自動制御」も活躍しています。

天気予報・過去の電気使用状況を元に、翌日の発電量と消費電力を予測。蓄電池に充電するタイミングを自動判定し、自家消費を最大化し昼間電力を最小限に抑えてくれます。手作業で設定を変更していた頃は、変更し忘れたり戻し忘れることもありました。この機能はとても重宝しています。

値上げと値下げが同時進行

以前からアナウンスされていたので値上げは覚悟してましたが、再エネ賦課金の値下げ(¥3.45→¥1.40)は想定外でした。値上げ値下げの影響をまとめると次のとおりです。

項目 値上げ前 値上げ後 増減の幅 影響 
基本料金 286円/kWh 295.24円/kWh +9.24円/kWh +92円
昼間電気 25.8円/kWh 25.87円/kWh +0.07円/kWh +2円
深夜電気 17.78円/kWh 18.37円/kWh +0.59円/kWh +112円
燃料調整費 3.25円/kWh 2.21円/kWh ▲1.04円/kWh ▲197円
再エネ賦課金 3.45円/kWh 1.40円/kWh ▲2.05円/kWh ▲387円
合計 ▲378円

値上げと値下げがありましたが最終的には値下げになりました。再エネ賦課金だけで値上げを帳消しにできるインパクトです。5月の燃料調整費は0.91円/kWhともう一段安くなり、(電気の購入量が同じ場合)さらに200円程安くなる見込み。

過去最高額の売電収入

「1. 消費電力の半減 2. 割高な昼間電力は25kWhのみ 3. 再エネ・燃調費の値下げ」に加えて、余剰電力売電が過去最高額の6,987円。電気代7844円と差引すると実質857円の電気代です。EVがない今の段階では有難い限りです。

視野に入った電力購入0

昼間の電力購入が25kWhまで下がったことで、残る課題は深夜電力の削減だけです。

消費電力量を超える発電量

昨年、一昨年の実績を見ても4月〜10月の消費電力は500kWh未満です。シミュレーションでは発電量はまだ増える見込みで、3月に発電量が500kWhを超えた事を加味すると、4月〜10月の間はおそらく必要な電力は発電で確保できると考えています。

意外と効果の高いサンシェード設置

購入電力0に向けては、消費電力を減らす努力も必要です。暑さに弱い大型犬を飼い始めたので、昨年よりもエアコンの使用頻度・出力アップが懸念されます。

そこで少しでも室温の上昇を抑えるため、中庭に面した大窓にサンシェードを設置しました。設置前は半信半疑でしたが、予想以上の効果に驚いています。設置前と後で室温は2℃ぐらい下がりました。これについては別記事で紹介します。

V2H補助金の申請完了

購入電力0に向けての必須設備「V2H」ですが、補助金の申請も完了しました。昨年度は交付決定通知まで貰いながら、V2Hの在庫が間に合わず泣く泣く断念。2回目の申請なので悩むことなく申請完了。6月の設備導入に向けて決定通知を待っている状態です。

V2H補助金の注意点

CEV補助金のV2H設備向け補助金は、決定通知受領後の設備発注が交付条件になっています。さらに、年明け1月31日まで設備設置・支払い完了の実績報告が必要です。V2Hの在庫がかなりタイト、かつ、補助金予算も少ないので、検討中の方はまずは在庫確保が先決です。

V2H参入メーカー

三菱電機の撤退後ニチコン一択だったV2Hですが、2023年よりパナソニック・オムロンが参入します。オムロンはまだ詳細不明のようですが、パナソニックはすでに販売を開始しています。建築建材展(東京ビックサイト・写真下)でも実物が展示されており、在庫も問題なく確保できるとの説明でした。

EVの納期がほぼ確定

昨年5月に発注してから1年かかりましたが、EV(日産 ARIYA)の納期がほぼ確定しました。V2Hと同じタイミングで6月中旬には納車される予定です。

EVに関する補助金

国補助金(CEV補助金)は一部の高額車で減額されましたが大半は昨年と同じ。日産ARIYA B6は85万円なので車両価格は実質454万円。さらに自治体補助金が15万円※があり最終的には439万円です。ハリアーHVが412万円なので、電源としての活用、ガソリン代、維持費を考えると、十分メリットのある価格です。

※補助金額は自治体ごとに異なります。お住まいの都道府県や市町村で確認できます。

6月の電気代が再値上げ

たち消えたかと思っていた電気料金の値上げですが、幅を圧縮した上で実施されるようです。規制料金プランが中心ですが、東電は自由料金でも値上げが予定しています。買わなければ値上げの影響は受けないので、太陽光・EV・蓄電池を駆使して購入量を減らしていきます。

4月の電気料金まとめ

差引電気代が1,000円を切った4月の電気代をまとめました。新築前から考えてきた構想がようやく形になりそうです。4月電気代のポイントです。

4月電気代のまとめ

  • 消費電力がピーク月の半分まで減少(=冷暖房の使用停止)
  • 昼間の電力購入は25kWhのみ(=太陽光の自家消費・蓄電池による自家消費拡大)
  • 値上げより値下げが大きかった
  • 売電収益が過去最高となった

さらに、今後の見込み・課題は以下のとおり。

今後の動き

  • 発電量はまだ増える見込みで、4〜10月は必要な電力は太陽光で賄えそう
  • 6月にはV2H・EVが揃う見込み。深夜電気も含めて買電0が視野に入った
  • 6月には電気代が再値上げの見込み。影響を受けないためにも購入電力を減らす

最後まで読んでいただき有難うございました。

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