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3月の電気代は昨年比で6割減少!削減に効果的だった3つのポイント

売電収入を含めた電気代収支は約9,000円となり、ついに1万円を切りました。昨年同月が2.4万円だったので6割以上削減できたことになります。今回の記事では3月の電気使用状況・電気代、電気代大幅減につながった3つのポイントを紹介します。

『3月の電気代は昨年比で6割減!』のポイント

  • 昨年同月比で購入電力50%減少
  •   〃   昼間電力の購入は80%減少深夜電力7%増加
  •   〃   総消費量(買電+自家消費)は6%減で横ばい
  • 太陽光で1.2万円削減、国補助で5千円削減
  • 太陽光の発電量2月の1.4倍に増加
  • 太陽光電力の自家消費率59%で頭打ち
  • 消費電力に占める太陽光の割合は47%まで上昇

2023年3月の電力状況

3月に入り床暖房を停止したことで消費電力が大幅に減少。発電量も順調に増えた結果、消費電力に占める太陽光電力の割合は47%まで上昇しました。まずは3月の電力状況をまとめます。

電力量の比較(23年3月と前年同月)

昨年の3月と比べても消費電力量はほとんど変わらず(▲6%)。去年より暖かい日が多いと感じていましたが、消費電力の面では思ったほど違いは出ていません。

23年3月 22年3月 2022年比
総消費電力量 708kWh 754kWh 93.9%
買電量 375kWh 754kWh 49.7%
昼間電力 99kWh 497kWh 19.9%
深夜電力 276kWh 257kWh 107.4%
発電量 567kWh
自家消費 333kWh
売電量 234kWh

特徴的なのは昼間電力の購入が8割減少した一方で、深夜電気の購入量が7%増えている事。購入電力量は半分なので深夜電気も減るはずですが、逆に増えてます。これは蓄電池の充電によるもので、結果としては昼間電力の削減につながっています。

少し細かく説明すると
見た目上は7%の増加ですが、その数字の裏にはいくつかの増減が隠れています。

  • 8回程度、エコキュートを太陽光電力で稼働=▲50kWh
  • 蓄電池を深夜電気で充電=+70kWh(14回)
  • 結果、深夜電気が20kWh増えた

エコキュートを太陽光で動かした8回分は電気代が0になり、蓄電池の深夜電力70kWhを朝夕に使い割高な昼間電力を減らした結果が、深夜電力+7%・昼間電力▲80%になったということです。

電気代の比較(  〃  )

国の電気代補助により燃調費が大幅に下がりましたが、加えて燃調費自体も下がり傾向です。2月以降、3ヶ月連続で下落。来月には、国補助を含めた燃調費は昨年同月より安くなりそうです。

23年3月 22年3月 2022年比
電気料金 12,834円 24,497円 52.4%
基本料金 2,860円 2,860円 100%
昼間電気 2,554円 12,824円 19.9%
深夜電気 4,907円 4,569円 107.4%
燃調費 1,294円 1,712円 71.2%
再エネ 1,294円 2,533円 51.1%
売電金額 ▲3,978円

割高な昼間電気が大幅に削減された事や購入電力の半減で燃調費・再エネ賦課金ともに大幅に減額になっています。結果、電気代は昨年の52%ほぼ半分におさまりました。

3月の電気代は6割減!

さらに、好調な太陽光の余剰電力により約4,000円の売電収入が出ました。購入電力の請求金額から売電金額を引くと収支は8,856円。ついに1万円切りです。昨年の24,497円からすると電気代は6割も削減できたことになります。

太陽光・国補助がなければいくら?

太陽光発電・国補助金がない場合の試算です。どちらも効果抜群です。

  • 太陽光がない場合:24,586円(+15,730円)
  • 国補助がない場合:17,790円(+8,934円)
  • 両方ない場合:33,520円(+24,664円)

昨年比6割減のポイント3つ

昨年比で電気代を6割以上削減できたポイント3つを紹介します。

床暖房停止による消費電力の減少

2月の床暖房は間欠運転で1日平均6時間程度稼働していました。時間1kWhとして180kWhですが、3月は床暖房は完全停止で0になりました。その結果、2月の消費電力量は891kWhに対して、3月は708kWhと2割以上も消費電力が減少しています。

発電量が先月比で40%UP

一方で太陽光発電は、2月406kWhに対して3月は567kWhと4割の増加。消費電力(708kWh)の8割に相当する電力を発電しています。残念ながら4.9kWhの蓄電池だけでは全て自家消費はできませんが、安い単価ながらも売電収入(3,978円)は大きいです。

ニチコン蓄電池のAI自動制御

3月から蓄電池のAI自動制御を開始しました。翌日の天気予報を元に

  • 晴れ予報:翌日の太陽光まで充電しない
  • 雨予報:深夜電気で蓄電池を満充電する

を自動制御します。

購入電力ではなく太陽光電力で蓄電池の充電ができれば、我が家の場合、4.9kWh分の自家消費を増やす(=買電を減らす)事ができます。自動制御を導入する前は、天気予報を確認して手動で深夜の蓄電量を調整していました。お任せできるので楽になり精度もなかなかのものです。

※AI自動制御については、あらためて別記事で紹介する予定です。

4月以降の見通し

かなり順調に電気代を削減できていますが、4月以降もいくつか変更点がある予定。

4月1日より電気代値上げ

4月1日以降、電気料金が値上げされます。電力単価だけでなく基本料金も上がる点が結構痛いです。

  • 基本料金:286円/kVa → 295.24円/kVa
  • 昼間電力:25.8円/kWh → 25.87円/kWh
  • 深夜電力:17.78円/kWh → 18.37円/kWh

我が家の場合、3月の電気消費で試算すると合計262円の値上げになります。

燃調費・再エネ賦課金は減額

一方で、4月分の燃調費はさらに減額です。3月分 +3.25円/kWhに対して4月分 2.21円/kWh▲1.04円/kW(国補助込み)。3月の電気代で計算すると379円の減額です。さらに、5月以降は再エネ賦課金も減額されます。2022年5~翌年4月が3.45円/kWhに対して2023年5~翌年4月は1.40円と、kWhあたり2円の減額。3月ベースで750円の減額です。

両方を合わせると月1,129円の減額になります。先ほどの基本料金・電力単価の値上げや消費電力の減少が重なるので実際の幅はもっと小さくなる見込みです。

エアコンの使用頻度が増える見込み

昨年とは異なり今年からは犬との生活です。3月でも暖かい日の昼間は室温23℃まで上がり、人間は快適な室温ですが我が家の大型犬には暑くへばってました。今年の夏は24時間冷房入れっぱなしにします。かなり電気代が増えそうですが、太陽光と冷房の相性良さが救いです。

V2Hの補助金申請

昨年はV2Hの納期が間に合わず太陽光と蓄電池、トライブリッドパワコンのみ導入しました。今年はいよいよV2Hの導入です。ニチコントライブリッドの補助金は最大90万円超。申請は昨年と同じく「次世代自動車振興センター」のHPから行いますが、今年は予算が少なく昨年より早く終了しそうです。

EV(日産 ARIYA)は相変わらず

肝心のEVですが納期がはっきりしません。現時点(2023年4月)では、5〜7月納車という情報しかありません。昨年5月に発注したのでついに1年待ちです。

V2HとEVが揃えば蓄電池と合わせて蓄電能力は71kWhになります。71kWhはオール電化の我が家でも3日分の電力に相当します。3月は234kWhを売電しましたが、これを5.5km/kWhで計算すると走行距離で1,284km。EVの電池で自家消費を押し上げ、さらに余剰分をガソリン代わりに使えるのでエネルギーコストは大幅に削減できます。買電0が見えてきます。

3月の電気料金まとめ

大幅に高騰していた電気代も燃調費・再エネ賦課金の減少と国補助金で峠を越えた印象です。一方で基本料金や電力単価といったベース部分の値上げは着実に進んでいます。国補助金は9月使用分までなので、冷房の電力需要が一巡し電気代(消費電力)が下がるタイミングで国補助金が終了。その後、暖房で電力消費がピークとなる冬が来て、この値上げ・値下げの影響がはっきりします。

我が家の場合、EV・V2H・蓄電池・太陽光が揃った状態で冬を迎えることになります。自分たちの生活スタイル(消費電力・外出頻度・車の使用状況)で最適な設備運用方法を見つけた上で、冬を迎えられるように試行錯誤しようと思います。

最後まで読んで頂き有り難うございます。次回は「ニチコン蓄電池のクラウドサービス(含むAI自動制御)」を紹介します。

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