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太陽光・蓄電池の導入から1ヶ月、電気代はいくら削減できたのか?

太陽光と蓄電池(トライブリッド蓄電システム)を導入してから1ヶ月が経ちました。導入による電力消費・電気代がどの程度削減できたのか検証します。

なお、我が家はオール電化ですので、11月〜3月までは暖房・給湯のため消費電力はかなり多め。冬は発電量も少なくなるので、一年を通して電気代が最も高くなる時期です。このため、「冬にどれだけ電気を買うか」によって年間の電気代が大きく左右されます。

11月分の電気代請求額

実際に届いた11月分の電気代(11/2-12/1)をまとめます。11月から床暖房(温水蓄熱式・75畳)の稼働を開始してます。

東電スマートライフLの電力単価

まずは我が家が契約している東京電力「スマートライフL」の電力単価・基本料金です。

料金項目 単価 注記
昼間電気 25.80円
深夜電気 17.78円 深夜時間:深夜1時〜朝6時
基本料金 286円 契約:10kVA・2,860円
燃料調整費 11.92円 毎月変動・自由料金プラン
再エネ賦課金 3.45円 毎年5月に単価改定される

※電気代(税込)=(昼間電気×単価)+(深夜電気×単価)+(消費量×燃調)+(消費量×再エネ)+(基本料単価×契約A)

オール電化は深夜電気の割合を増やすと電気代が下がります。ただし、燃調や再エネは昼夜に関わらず1kWh当たり定額で付加されるため、深夜電気割合が多いほど燃調増額のインパクトを強く感じます。

電力会社から購入した電力(買電)

まずは電力会社から購入した電力量・金額です。昼・夜に分けると次の通り。

項目 消費量 金額
昼間電気  117kWh 3,018.6円
深夜電気 287kWh 5,102.9円
燃料調整費 (404kWh) 4,815.7円
再エネ賦課金 (404kWh) 1,393円
購入電力の合計 404kWh 14,330.2円

昼間電力の購入量が大幅に減ってます。朝6時〜深夜1時までの消費量は1日あたり平均3.9kWhです。日当たりの消費電力の平均が10〜13kWhとされるので、昼間の買電は驚くほど少なくなりました。

太陽光による発電電力

つづいて発電電力です。自家消費分と売電相当分(需給契約手続き中のため)に分けてます。なおこの数字はニチコントライブリッドから取得したものです。

項目 電力量 金額
自家消費 218.6kWh 0円
売電相当 81.5kWh 0円
総発電量 300.1kWh 0円

自家消費には次の2種類が含まれます。

  1. 発電電力をそのまま使った分
  2. 蓄電池への充電分

この時期だとしっかり発電が始まるのは10時過ぎ。翌日の発電が期待できる場合・期待できない場合で、深夜電気による充電は以下の2パターンで手動運用してます。

  1. 期待できる:充電上限は60%
  2. 期待できない:100%まで充電

※ニチコンオーナーズ倶楽部には充電量をAIで制御するサービスがあります。これに申し込むと充電量の調整はAIに任せられます。現状把握のため一旦AIサービスなしで使用しています。

総消費量と電気代の請求額

ここまでの数字をまとめると以下の通りになります。

項目 電力量 金額
買電 404kWh 8,121.5円
(昼間電気) (117kWh) (3,018.6円)
(深夜電気) (287kWh) (5,102.9円)
燃料調整費 4,815.7円
再エネ賦課金 1,393円
自家消費 218.6kWh 0円
基本料金 2,860円
総消費量・電気代 622.6kWh 17,190円

※燃調費・再エネ賦課金は購入電力のみ。

消費電力の32%を太陽光26%を昼間電気42%を深夜電気で賄っています。ガスはないので、1.7万円が11月の光熱費総額です。40坪の平屋・全面床暖房なのでかなり安いと理解してます。

太陽光・蓄電池による削減効果

自家消費した太陽光電力を購入電力に置き換えた金額が電気代の削減効果になります。

自家消費分を昼間電力に置き換え

蓄電池の電力は20時ごろには使い切り、それ以降は買電電力に切り替わっていました。このため、「直接消費」「蓄電池へ充電後消費」いずれでも、置き換え対象になるのは昼間電力。

  • 218.6kWh(自家消費分)×25.8円=5,639.9円

燃調費・再エネ賦課金

購入電力の場合燃調費・再エネ賦課金がかかりますが、自家発電では不要。自家消費した太陽光分は支払いが減ります。

  • 218.6kWh(同上)×(11.92円+3.45円)=3359.9円

削減効果は?

上記2つの金額を足した約9千円が太陽光・蓄電池の導入による電気代削減効果です。これら設備がない場合、11月分の電気代は2.6万円になっていた可能性があります。

※太陽光がない場合、食洗機・洗濯乾燥機は深夜電気で動かします。このため、厳密に考えると削減効果は数百円少なくなります。

電気代はもっと減らせる

1ヶ月の消費電力・電気代の削減状況を検証しましたが、発電量の少ない冬でも、まだ電気代を減らす余地が残っています。

需給契約締結による売電

電力需給契約(売電契約)が申請途中で売電収入はありません。契約締結後は、売電相当とした81.5kWhが1385.5円(@17円/kWh)の収入となり、電気代を押し下げます。

※売電契約ですが締結までに少し時間がかかります。特に、年度の締切(2022年度は11月11日)間近は特に時間がかかるそうです。その間の余剰電力は売れずに捨てている状態です。

V2H・EVによる自家消費率UP

売電しても1kWhあたり17円なので、太陽光電力は売らずに使い切って、購入電力を減らす方がメリットは大きくなります。発注済みのV2H・EVが届けば、売電を0にして太陽光電力の100%自家消費が視野に入ります。

見込まれる追加削減額

売電相当の81.5kWhが昼間電力に置き換わるので、

  • 購入電力:▲81.5kWh×25.8円=▲2,102.7円
  • 燃調・賦課金:▲81.5kWh×(11.92円+3.45円)=▲1,252.6円

あわせて3,355円分の追加削減が見込め(総額では12,354.8円)、この11月の電気代では13,834円まで下がる事が期待できます。

電気代の削減効果まとめ

太陽光・蓄電池導入による電気代の削減効果について紹介しました。今回の内容をまとめます。

  • 太陽光・蓄電池により約9,000円の電気代を削減した
  • V2H・EVが届けば、さらに3,355円の削減が期待できる
  • 消費増・発電減の冬でも1.2万円の削減が可能となる
  • 消費減・発電増の他季節は、EV用の電気も賄える可能性あり

次回は、何をどの時間に動かすと太陽光電力を使い切れるのか?「使い切る」ために行なった「家電・設備の稼働時間変更」について紹介します。最後まで読んで頂き有難うございました。

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