- #コストダウン
コストダウンのため、エアコンの目隠しルーバーをDIYで作成したら、ハウスメーカーにも大好評!
エアコンの設置は内装を考える際に重要なポイントとなります。特に、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)に設置する大きなエアコンは、インテリアの雰囲気を崩さずに取り付けるのが難しいです。
そこで、コスト削減と見た目の調和を図るためにエアコン目隠しルーバーを自作したところ、ICや建築士からも高評価を得る出来栄えでした。特に、可動式の縦ルーバーは珍しく、完成品を見た人からは「外注できるのか」と冗談を言われるほど。
今回の記事では、その製作手順と工夫点について紹介します。
目次(クリックで開閉)
エアコン設置の選択肢と自作の理由
ルーバーを自作は大変な作業でしたが、自作に至った経緯は次のとおりです。
全館空調や天井埋め込みエアコンの検討
全館空調や天井埋め込みエアコンも検討しましたが、価格やメンテナンス、そして内装のデザインとの調和を考慮しこれらの選択肢は見送り。モデルハウスでは棚や押し入れ上部にエアコンを隠し、横ルーバーで目隠しする方法が一般的ですが、我が家も同様の方法でアプローチしました。
コストの問題と自作の決断
目隠しルーバーのコストが高く、我が家の設置場所では8万円の見積もり。建築士からは「しばらくすると使わなくなる」と言われたこともあり、8万円がもったいなく感じました。
そこで、自分で目隠しルーバーを作れないかと考え調べたところ、参考になりそうな窓用可動式ルーバーの自作例を発見。せっかくなら使わないときは閉じておける、可動式のエアコン目隠しルーバーの製作することを決意しました。
自作エアコン目隠しルーバーの製作
可動式の縦ルーバーにしたので羽根の枚数が多く、細かいギミックに思ったより時間がかかりました。
縦ルーバーにした理由
製作したルーバーは幅180cm、高さ55cm、羽根の枚数は14枚。パントリーの上に設置するため、パントリーの扉と同じマットブラックで仕上げています。
羽根の枚数が少ない横ルーバーでなく、縦ルーバーを選んだ理由は「製作精度に自信がなかったため」。横ルーバーでは羽根の幅が170cmを超え、少しのズレでも端に行くと大きなズレに。シビアな寸法が求められます。さらに、スムーズに可動させるためにも精度が重要。できるだけ制作の難易度を下げるために縦ルーバーを選びました。
加えて長い羽根は自重でたわみやすく耐久性に不安があります。できるだけ長くすっきりした見た目を維持するためにも、縦ルーバーが最適だと考えました。。
使用した材料と費用
製作にかかった費用は以下の通りです。
檜材は価格と加工のしやすさ、そして耐久性から選びました。羽根の固定にはミニビスを使用。滑りを良くするため、樹脂ワッシャーと金属ワッシャーと併用しました。
塗料はパントリーの扉に合わせてマットブラック。ルーバーを簡単に取り外せるようにネオジム磁石を使って固定しました。全ての材料費を合わせると、メーカーの見積もりの2割弱の費用で済んでます。
制作にかかった期間
平日は仕事があるため、週末の土曜日に制作を行い約1ヶ月かかりました。製作が進むごとに建築現場に持ち込み寸法を確認。新築場所まで距離があったのでこの確認作業が手間でした。
木材カットは購入時にホームセンターでお願いし、ビス穴・下穴を開け、塗装をして組み立てました。組み立ては1日あれば十分。最後に現場に持ち込みフェルトシートを貼り付けて完成。実工数だと3日程度、材料費と合わせて8万円のコストダウンができました。
製作で工夫した点と後悔ポイント
思ったよりちゃんと仕上がり満足しています。制作で工夫した点、後悔している点は次のとおりです。
工夫した点
ルーバー羽根の厚みを1cm以上にすると強度は安心ですが、見た目がゴツくなるため6mm厚の桧板を使用しました。可動部の作り込みには樹脂ワッシャーを使い、羽根とフレームのクリアランスを調整。
羽根の連結には紐を使い、端の1枚を動かすことで全ての羽根を動かせるようにしてます。紐を使った方法は引っ張り方向でした動きません。押し方向でも可動させたい場合は羽根を金属板で連結する必要があります。
地震対策も頭を悩ませたこと。ねじ止めすれば安心ですが掃除で取り外す時が煩わしいです。本体外周にフェルトテープを貼り動きを抑制し、本体につけたネオジム磁石で壁につけた金属クランプに固定してます。今のところ地震の揺れで動くことはありません。
後悔している点
羽根の塗装時に水を入れすぎてシャバシャバになり、塗膜に泡が残ってしまった点です。作業時間が限られるので焦って作業した結果です。塗装はじっくり時間をかけると仕上がりが綺麗です。
また、三菱電機エアコンの「ムーブアイ」はルーバーをつけることで機能しなくなる点も注意が必要です。
まとめ
コストダウンのために自作しましたが、予想以上に評判が良く嬉しく思います。DIYを検討されている方は、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。試行錯誤しながらの製作でしたが、満足のいく結果となり、他の人にも勧められる出来栄えとなりました。