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外構フェンス取付ー予算不足でDIY(後編)成功した事、失敗した事。

予算不足から始めたフェンスの取り付けの後編です。自分で設置した結果、ハウスメーカーにお願いするより約8万円コストダウンできました。ネット記事の工程を参考に作業しましたが、自分でやるにはわからない事も多く不安。初めてのモルタル作業でチャレンジするハードルは高かったです。

そこで今回の記事では、コストメリットがあっても本当にできるか不安で踏み切れない方にむけて、作業前に感じた不安、実際にやってみてどうだったか、成功点・失敗点をまとめたいと思います。

前回の記事はこちらです。

不安に感じた事、成功した事、失敗した事

人生初のモルタル作業なので不安や疑問は尽きません。記事を理解する前提の経験や知識がない事も一因です。作業前に感じた不安、やってみて成功した事・失敗した事を工程順にまとめます。

空練りモルタル作り

参考サイトの説明:空練りモルタルは少し水を入れ、握っておにぎりができるぐらいの固さにする

うまく出来た!

500mlの計量カップで「砂3+セメント1+水0.1」でやったら上手くできた

「水を少し」の「少し」が分かりませんでした。「おにぎりができる硬さ」もイマイチピンとこなかったです。「なぜ空モル(パサモル)で施工するのか?」が分かると「少し」のイメージがグッと分かりやすくなります。

一般的なモルタルは塗りつけて均一に均しやすいように「砂3:セメント1:水0.5」で配合。この状態だと柔らかいので、硬化するまで木枠で支柱を固定して支えておく必要があります。ただ、これが面倒臭い。これに対して空モル工法は、

「柔らかくなる水を減らしてパサっとしたモルタル(=パサモル・空モル)を作り、突き棒でガシガシ突いて圧縮・固定してから水を足せば、支え無しで施工できるよ」

というやり方。突き棒で圧縮するがポイントなので、手でギュッと握っておにぎりが作れる硬さと言われます。注意点は砂の水分。保管状態によりますが、湿った砂の場合はほとんど加水いらずでした。

ちなみに水無しだとどうなの?

加水しないと空気を含んでフワフワ・サラサラの状態なので、突き棒でついてもビシッと固定できません。さらに、上から水を足しても全体に浸透せず、表面だけが泥水溜りのようになり中まで水が入りません。

タイル施工の時にほぼ水無しでやってみました。タイルに表面のドロドロモルタルがくっつくだけで剥がすとその下は粉のまま。慌てて水を足してその場で練ってモルタルに仕上げ施工しました。

基準の支柱立て

メッシュフェンスDIY

参考サイトの記載:釘をレベル穴に差し込みブロックの天板の高さに揃える

うまく出来た!

釘の頭分傾くがボルトクリッパーで頭を切断して施工

支柱にあるレベル穴に釘を刺して支柱の高さをそろえます。参考サイトだけでなくユメッシュの施工手順にも同様の記載があります。その通りにやってみましたが、釘は頭が大きいので頭分支柱が傾きます。4寸釘を使いましたが5寸の方が良さそうです。フェンス本体切断用に準備したボルトクリッパーで頭を切断して写真の通りうまく施工できました。

写真の緑テープは何?

レベル穴の上に養生テープを巻いて支柱を保護してます。写真の後、隙間に空モルを詰め込み突き棒でガシガシと圧縮固定します。養生テープは突き棒で支柱を傷つけないために巻いてます。また、モルタルが付着してもテープを剥がすだけで済むのでお手軽です。

水糸の設置①

メッシュフェンスDIY

参考サイトの記載:空練りモルタルをしっかりと突き固めれば、支柱は水糸を張れるぐらいに固定できる

失敗!糸を引いたら支柱が傾いた!

水を足して「硬化してから水糸を張る」方が確実だろうと工程変更。その後、糸を引いたら支柱が大きく傾きました。まだ固まっていませんでした。

目分量で水を足したので水が多かったのかもしれません。隣家の影に入る犬走り付近が固まってなかったので、「気温の低い冬」や「風通しも悪い犬走り」といった違いも硬化速度に影響を与えているかもしれません。プロの作業と異なり、素人作業だと経験量が少なく抑えるポイントがわかりません。条件が悪い季節は、時間を長めに焦らずじっくり行うべきだと感じました。

水糸の設置②

メッシュフェンスDIY

参考サイトの記載:基準支柱は釘を使って高さを揃え、基準支柱間に水糸を張り間の支柱を立てる。釘を使う手間を省いて高さを揃えられる

失敗!水糸がまっすぐ張れない!

分からなかったのは基準同士の間隔。思い切って支柱3本分間を開けたら、水糸がたわんで支柱の高さがチグハグに

釘の数も限られているので出来るだけ水糸で作業としようと欲張りすぎたかもしれません。風に煽られて水糸がフワフワ。強く糸を引いて支柱が傾いた事もあり、おっかなびっくりで強く糸を引けません。間を飛ばすにしても1本ぐらいが安全そうです。もしもう一度やるとしたら、面倒ですが全て釘を使って高さを揃えると思います。

反省点:欲を出して先を急いだ

立て続けに失敗しましたが、どちらにも共通する反省点があります。それは欲を出して先を急いだ事。水を足す時に考えたスケジュールは、

  1. 昼前:水を足して硬化開始
  2. 翌日昼:水糸を引く
  3. 翌日午後:間の支柱を立て、水を足して硬化開始
  4. 次の週末:フェンス本体の取り付け

でしたが、水を足した日の夕方ごろ意外と柱のモルタルが固まっていました。「もしかしたら水糸引けるかも」「あわよくば間柱も数本立てられるかも」と欲を出したのが失敗の原因です。支柱が傾き水糸も引けず、結局残ったのは傾いた支柱だけ。欲を出さず翌日に水糸にすれば良かったと後悔しました。DIYはじっくり気長にが正解だと痛感しました。

残りの支柱(11本)立て

2日目の工程は水糸を張る作業から。前日に傾いた支柱はまだぐらついています。間柱までは終わらせたいので工程変更。水糸は諦めて全て釘を使ってレベル合わせします。

参考サイトの記載:固定した柱に水糸を張り、残りの柱は水糸に合わせて空モルで固定する。

うまく出来た!

基準支柱と同じやり方なので問題なく空モルで固定完了。最初から全てこうすればよかったです。

失敗!釘を抜いたら沈んだ!

基準支柱分しか釘を用意していなかったので、固まってそうな柱から釘を抜いて転用。抜いた支柱のうち1本が数センチ沈みました。固まってなかったようです。

加水して乾燥

参考サイトの記載:空モルで固定した残りの柱にも加水し固定する

うまく出来た!

水を加えすぎると傾きます。少量50mlずつ加えて様子を見ながら追加しました。結果、水が多すぎて傾くことはありませんでした。乾きの速いところだけ20mlの水を追加して終了

最初から全ての支柱で釘を使えば良かったと思います。足りない釘も追加で買いに行くべきでした。自分の家なので、固まるのを1週間待って翌週末に作業をしても問題はありません。焦って進めず、問題が起きたら立ち止まって計画を組み直すことが大事だと感じました。

最後の加水が上手くいったのは良かった。少しずつ足していくやり方は正解でした。次やる機会があれば、今回の反省を活かして焦らず少しずつ足していきます。

工程③ フェンス本体取り付け〜天面モルタル

支柱が正しく立てられれば、本体取り付けに不安はありません。しかし、支柱が数本傾いているので不安しかありません。

不安・疑問:本当に、フェンスを取り付ける事ができるのか?(フェンスの上部を支柱に引っ掛け、J ボルトで2カ所固定します。)

失敗!ボルトと支柱の穴が合わない!

不安的中!低い支柱は上部のフックにフェンスを掛けると、Jボルトと支柱の穴が合いません。

不安・疑問:このまま残りのフェンス22枚を取り付ける事はできるのか?フェンス同士はちゃんと連結できるのか?

失敗!先に進むほどズレが大きくなる

低い支柱に無理矢理固定したので、他のフェンスが合いません。ボルト1本留めや上部フックに掛けない等、無理やりの施工になりました。

無理矢理全てのフェンスを固定し、天面にモルタルで蓋をして作業を終えました。これ以上続ける気力がありません。

翌日、どうしても気になったので取り付けを全て緩めて再調整したら、全てのフェンスをしっかりと固定することができました。前日は端から固定していきましたが、全体のバランスをみながら少しずつ締めていきます。多少フェンスの波打ちがありますがなんとか形になりました。

メッシュフェンスDIY
メッシュフェンスDIY
メッシュフェンスDIY

まとめ

写真の通り、波うってますが形になったので良しとします。風の強い日でもびくともせず立っています。遠目でみれば普通に施工されたメッシュフェンスですが、近づいてみるとあらが目立ちます。

トラブル続きで苦労しましたが、やっている最中はそれなりに楽しんでいます。施工費を節約しながら、3日間十分に楽しめたと思います。今回の失敗を活かせば次回はもっと上手くできそう。モルタル系DIYは、「アプローチ階段のタイル貼り」「擁壁のジョリパッド」が残ってます。しっかりやりたいと思います。今回の学びをまとめます。

  • 素人作業はスケジュールに余裕を持って計画する
  • 勢いで安易にスケジュール変更して進めない
  • 手間を省く方法より確実に進められる方法を選ぶ

これでフェンス設置のDIY記事は終了です。次のDIYはエアコンの目隠しルーバーです。コストダウンで自作しましたが、ハウスメーカー始め予想以上の評判です。

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