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新居の収納率と収納ランキング
最後に新居の収納率と収納毎のランキングを紹介します。収納率は部屋毎・全体に分けて記載します。
出来上がった収納率と質・量のバランス
建物の延べ床面積80畳をもとにした収納率は表の通り。ロフトを外すと収納率10%で下限ギリギリ、ロフトの効果は抜群です。さらに、サイドボード・2型キッチン・シューズボックスで別途4畳分の収納力です。
収納 | 部屋 | 広さ | 収納率(VS部屋) | 収納率(VS全体) |
ロフト収納 | ロフト | 20畳 | ー | 25% |
パントリー | DK | 1畳 | 10%(10畳) | 1.3% |
造作戸棚 | リビング | 1畳 | 4%(26畳) | 1.3% |
洗面台 | ランドリー | 1畳 | 16%(6畳) | 1.3% |
WTC※ | ランドリー | 2畳 | 33%(6畳) | 2.5% |
押し入れ | 主寝室 | 0.5畳 | 0.8%(6畳) | 0.6% |
押し入れ | 客間 | 0.5畳 | 0.8%(6畳) | 0.6% |
SIC | 玄関 | 2畳 | 50%(4畳) | 2.5% |
合計 | 28畳 | ー | 35.1% |
※WTC:ウォークスルークローゼット
便利な収納ベスト3
実際に生活し始めて、設置してよかったと感じる収納ベスト3は次のとおりです。
- SIC:玄関周りの大型収納は本当に便利。屋内ですが土間なので雑に扱えるのも良い点です。
- ロフト:放り込めばとりあえず部屋が片付く事が利点。急な来客でも緊急避難可能。家の補修資材もここに保管。
- パントリー:保存食品・BBQ用炭・水ペットなどキッチン用品を大量に収納。目的が明確な収納は整理しやすい。
それでも片付かない場所ワースト4
全体の収納率は十分ですが、場所によっては物があふれてます。設計と違う使い方が上手く片付いていない理由です。
- 仕事部屋:元々納戸使いを考えていたため、収納は皆無なので仕方なし。今後、サイドボードを1台導入予定。
- 玄関まわり:SICは便利ですが少し小さかった。ガーデニング用品や農機具が予想以上に多く玄関外にあふれている。
- ダイニングテーブル上:2人同時在宅時の仕事スペースのため、目的外の使い方で物が滞留しがち。
- ランドリー:設計時とは洗濯動線が変化し畳んだ衣類が滞留している。動線の変化にあわせた収納の追加が必要。
意外と使いにくい収納ワースト3
思ったより使いにくいと感じる収納は次の3つ。今まで使ったことのないタイプの収納で、効率良い使い方が見つかっていない状態。
- ロフト:とりあえず放り込むには便利だが、棚など収納什器がないので荷物は全て床置き。広さの割に収納効率は良くない。
- 押入れ:衣装ケースを入れてタンスがわりに使用中。人生初の押し入れで使い方がしっくりこない。
- テーブル下のキッチン戸棚:収納位置が低くて使いにくい。小物収納で期待したがもっぱら来客用の食器置き場。
1番の後悔ポイントは?
SICの大きさが最大の後悔ポイント。思った以上に収納品が多く2畳程度では足りません。想定外なのは土仕事道具、農具やガーデニング用品。
マンション暮らしでは想像できなかった物の多さが原因です。屋外物置を設置してSICの荷物を仕分ける予定。収納改善の最優先事項です。
空間の有効活用③ ウォークスルーは無駄なし
主寝室から浴室まで抜けるウォークスルークロゼットが予想以上に便利。元はウォークインでコの字収納を考えていました。出入口が増えて収納力は減りましたが、端から端まで使いやすく収納効率が高いと思います。
動線にもなるため朝夕の混雑に逃げ道ができます。クローゼットの風通しも良くなり、今のところ良いことばかり。コンパクトにまとめる平屋におすすめの収納です。
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最後に
これから建てる家の収納を、図面だけをみて考えるのは苦労します。ましてや、建ぺいや予算がギリギリになりやすい平屋は、シビアなスペースの取り合いは避けられません。
「ユニバーサルスペース」という考えが好きでフリーアドレスをイメージした我が家は、テレビや収納も「できるだけ固定しない方法」ばかりを考えていました。
この事がシビアな平屋の取り合いでは良い結果に繋がったとも感じます。
ただでさえ制約の厳しい平屋です。最低限の動線とゾーニングはしっかりやって、細かい部分は生活しながら考えるでも良いと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。次回は「平屋は広い土地が必要?建ぺいだけじゃない、平屋と土地の関係」について紹介します。
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